NEO IMPACT -O/D SCALE-

イグニス

episode8「動き出す計画」(脚本)

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イグニス

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〇近未来の会議室
  ネメシス軍本拠地
  会議室にて
ネメシス軍のリーダー兵士「以上が計画された大型作戦の内容となる」
ネメシス軍のリーダー兵士「続いては、閣下から話がある」
ネメシス軍のリーダー兵士「では、閣下よろしくお願いします」
ウォルフガン・ウルマン「ご苦労」
ウォルフガン・ウルマン「・・・」
ウォルフガン・ウルマン「諸君!!」
ウォルフガン・ウルマン「我々は今日まで戦い続けてきたが、どれだけの時間が経ったか想像できるだろうか?」
ウォルフガン・ウルマン「さらに、皆は想像できるだろうか??」
ウォルフガン・ウルマン「人が、力、地位、財産を手にするだけで愚かになっていくと・・・」
ウォルフガン・ウルマン「私はこの愚鈍な行いが許せないのだ!!」
ウォルフガン・ウルマン「いくら時代が進もうが、人が変わらなければ意味がない!!」
ウォルフガン・ウルマン「いつまでも変わらない人類に嫌気をさしたのだ・・・」
ウォルフガン・ウルマン「だが諸君らはどうだろうか??」
ウォルフガン・ウルマン「私の考えに賛同し、世界を変えようと奮闘しているではないか!?」
ウォルフガン・ウルマン「そんな諸君らの期待に応えるためにも、新たな段階へ移ろうと考えている」
ウォルフガン・ウルマン「今こそ、この”ネメシススター”の本当の力を見せようではないか」
ウォルフガン・ウルマン「諸君らの健闘を祈る!!」
全員「はっ!! 閣下の仰せのままに!!」
ウォルフガン・ウルマン「では、引き続きよろしく頼む」

〇宇宙船の部屋
  メサイアの個人部屋にて
カイト・シュナイダー「・・・」
カイト・シュナイダー「ふぁぁ、眠いな・・・」
カイト・シュナイダー「でも、この間まで戦っていたのが嘘みたいだ」
カイト・シュナイダー「あっ、そろそろミーティングに行かないと!!」

〇組織の廊下
???「カイト兄ちゃん、おはよう~」
カイト・シュナイダー「おはよう」
ニック・ハワード「これからお仕事なの?」
カイト・シュナイダー「うん、そうだよ」
カイト・シュナイダー「艦長のところでミーティングして、MUの整備もしなきゃだね」
ニック・ハワード「げぇ、また忙しいじゃん・・・」
ニック・ハワード「カイト兄ちゃんと遊びたかったな・・・」
リアンナ・ウィンターズ「ニック、そんなこと言ったらだめだよ」
リアンナ・ウィンターズ「カイト兄ちゃんもがんばらなきゃいけないところなのに・・・」
ニック・ハワード「あぁ、そっか・・・」
ニック・ハワード「もう前のカイト兄ちゃんじゃないもんね・・・」
カイト・シュナイダー「できるだけみんなのところにも寄るから」
カイト・シュナイダー「今日もがんばろ?」
リアンナ・ウィンターズ「そうだよね、カイト兄ちゃんに負けないようお仕事がんばらなきゃ」
ニック・ハワード「うん、必ず遊びに来てね~!!」
カイト・シュナイダー「じゃあ、みんなまた後でね」
リアンナ・ウィンターズ「うん、行ってらっしゃい~」
ニック・ハワード「またね~」

〇ブリーフィングルーム
  メサイアのブリーフィングルームにて
ナディア・ヴィレナーヴ「という訳で、今後の戦いに備えて一度本部へ向かうことになったわ」
キャシア・フレシェット「本部に!? もしかして・・・」
陳莉安(ジン・リアン)「あの”噂”は本当なんですね?」
ナディア・ヴィレナーヴ「えぇ、もう”その時”が来たのよ」
カイト・シュナイダー「”噂”に”その時”って何の話なんだ?」
マイク・スティンガー「そうか、まだ聞いてはいない話か」
デビン・スウィフト「まあ、極秘らしいから知らなくて当然か」
カイト・シュナイダー「マイクさんにデビンさん!?」
マイク・スティンガー「俺たちが乗ってるMUを強化するとの話を聞いたのさ」
デビン・スウィフト「今のままでも強いけど、この間のMUが手強かったじゃん?」
カイト・シュナイダー「この間の戦闘で倒した獣型のMUですね? 確かに厄介でしたけど・・・」
ナディア・ヴィレナーヴ「マイク、デビン、そしてカイトの3人に前線をお願いしてもらってるけど、正直今のままで戦力の維持ができるか怪しいところなのよ」
ナディア・ヴィレナーヴ「そこで、本部からこんな話を受けたのよ」
ナディア・ヴィレナーヴ「これを見てちょうだい」
カイト・シュナイダー「MUの強化計画!?」
ナディア・ヴィレナーヴ「みんなも知ってると思うけど、今存在しているMUは5000年以上前のものなのよ」
ナディア・ヴィレナーヴ「多くの技術は失われたそうなんだけど、本部でいくつか復元できたものがあるそうなのよ」
ナディア・ヴィレナーヴ「だから、この後の進路はG.A.F.T財団に向けて行くわ」
カイト・シュナイダー「G.A.F.T財団??」
マイク・スティンガー「G.A.F.T財団はMUの技術開発や提供だけでなく、世界平和へ貢献する活動をしている財団のことだ」
デビン・スウィフト「俺たちが所属してるこのメサイアはG.A.F.T財団が大元らしいぜ」
カイト・シュナイダー「そうだったんですか!? 名前は聞いたことあったんですが、まさ関係あるとは・・・」
デビン・スウィフト「まあ、俺らは艦長経由でG.A.F.T財団を知ることになったが、いいところよ!!」
マイク・スティンガー「デビンのその意見には賛同する」
マイク・スティンガー「混沌とした世の中で、世直しを考える存在があることが最初は信じられなかったが・・・」
マイク・スティンガー「”あの人”なら信じるに値する」
カイト・シュナイダー「すごい財団なんですね」
ナディア・ヴィレナーヴ「それでは、本日のミーティングは以上よ」
ナディア・ヴィレナーヴ「また明日同じ時間でミーティングに来てちょうだい」
全員「了解」
マイク・スティンガー「さて、トレーニングルームに向かうとするか」
カイト・シュナイダー「あっ、ちょ・・・」
デビン・スウィフト「さ~て、俺もいっちょがんばりますか~」
カイト・シュナイダー(G.A.F.T財団のこともう少し聞きたかったな・・・)

〇警察署の食堂
  メサイアの食堂にて
  22:00PM
カイト・シュナイダー(まずい遅くなった・・・)
カイト・シュナイダー「ニックとリアンナのところに寄れなかったし・・・」
カイト・シュナイダー(また今日も夜ご飯逃した・・・)
カイト・シュナイダー(しかも、今日取り置き頼むの忘れてた・・・)
カイト・シュナイダー(ん、誰か寝てる!?)

〇警察署の食堂
アイネ・ラハリア「・・・」
アイネ・ラハリア「すぅ──」
アイネ・ラハリア「・・・」
「・・・」
「すぅ──」
カイト・シュナイダー(アイネ!?)
カイト・シュナイダー(ニックにリアンナも!?)
カイト・シュナイダー(でも、なんでこんなところにいるんだろう??)
カイト・シュナイダー(ん??)
カイト・シュナイダー(このご飯は一体??)
カイト・シュナイダー(これは・・・)
カイト・シュナイダー(手紙??)
  カイト兄ちゃんへ
  今日は、食堂でお手伝いをしたよ
  最初はリアンナと手伝いすることになったんだけど、
  アイネお姉ちゃんも手伝いに来てくれたんだ!!
  そしたら・・・

〇広い厨房
  17:00PM
スーザン・シェイソン「今日は手伝いに来てくれてありがとね~」
スーザン・シェイソン「ウチの食堂スタッフが1人体調崩してね・・・」
スーザン・シェイソン「でも、人手が増えておばちゃん嬉しいわ~」
ニック・ハワード「へへっ、おばちゃんにはいつもメシで世話になってるからね~」
リアンナ・ウィンターズ「お料理楽しみ~」
スーザン・シェイソン「じゃあ、早速仕込みからやっていくよ~」
「おぉ~!!」

〇広い厨房
  18:00PM
ニック・ハワード「げぇ、今日は客が多いよ~!!」
リアンナ・ウィンターズ「うぅ、疲れてきた・・・」
スーザン・シェイソン「困ったわ・・・」
スーザン・シェイソン「あたしだけじゃ、料理するのきついわね・・・」
アイネ・ラハリア「お邪魔します」
「アイネお姉ちゃん!?」
ニック・ハワード「どうしてこんなところに!?」
リアンナ・ウィンターズ「医務室で仕事してたんじゃないの!?」
アイネ・ラハリア「仕事が終わったのであなたたちを探しに来たんです」
アイネ・ラハリア「いつもの”お話”を聞きたかったのでグエンさんに聞いたら」
アイネ・ラハリア「厨房にいると教えてくれました」
アイネ・ラハリア「でも、取り込み中なら後でもいいですよ」
スーザン・シェイソン「ちょっと、あなた!!」
アイネ・ラハリア「はい??」
スーザン・シェイソン「急にごめんなさいね」
スーザン・シェイソン「あたしと一緒に料理してくれないかしら??」
スーザン・シェイソン「今3人で厨房回しているけど・・・」
スーザン・シェイソン「全然足りないのよ!!」
スーザン・シェイソン「あなた、料理の経験は??」
アイネ・ラハリア「料理ですか??」
アイネ・ラハリア「確証はないですが、たぶんやったような気がします」
スーザン・シェイソン「あら、そうなの??」
スーザン・シェイソン「でも、1人増えるだけでもいいわ!!」
スーザン・シェイソン「それじゃあ、よろしくお願いするわ!!」
アイネ・ラハリア「分かりました、私でよければぜひ」
ニック・ハワード「大丈夫かな??」
リアンナ・ウィンターズ「上手くいけるかな??」

〇広い厨房
  19:00PM
アイネ・ラハリア「これを、2番テーブルへお願いします」
アイネ・ラハリア「次は6番テーブルの料理を」
ニック・ハワード「了解」
リアンナ・ウィンターズ「オッケー」
スーザン・シェイソン「驚いたわ!!」
スーザン・シェイソン「あなた、料理すごくうまいじゃない!?」
スーザン・シェイソン「どこで習ったのよ!?」
アイネ・ラハリア「すみません、昔の記憶が曖昧なので・・・」
スーザン・シェイソン「あら、ごめんなさいね!!」
スーザン・シェイソン「そういえばそうだったわね」
スーザン・シェイソン「でも、あなたいい腕してるわよ!!」
スーザン・シェイソン「もし暇なら、ウチの厨房来てくれるかしら??」
スーザン・シェイソン「いつでも歓迎するわ!!」
アイネ・ラハリア「分かりました、夜なら手伝い可能です」
スーザン・シェイソン「んまぁっ、嬉しいわ~!!」
スーザン・シェイソン「ぜひ、これからも手伝って欲しいわ~!!」
スーザン・シェイソン「それじゃあ、あと1時間がんばりましょ!!」
アイネ・ラハリア「承知しました」

〇警察署の食堂
  ──っていうことがあったんだ
  だからアイネお姉ちゃん明日からかなり忙しくなりそう
  なので、カイト兄ちゃんもアイネお姉ちゃんのことを気にかけてほしいな~
  それでは、明日のお仕事もがんばってね~
  ニックより
カイト・シュナイダー(へぇ~、料理をね)
カイト・シュナイダー(すごいな、アイネ)
カイト・シュナイダー(知らない間にそこまでできるようになっているなんて)
カイト・シュナイダー(何かアイネの中で変化があったのだろうか?)
カイト・シュナイダー(いや、今はそれよりも)
カイト・シュナイダー「──いただきます」

〇雲の上

〇ブリーフィングルーム
ナディア・ヴィレナーヴ「みんな、そろそろ目的地に着くわ」
ナディア・ヴィレナーヴ「着陸後は、呼ばれた者だけ本部へ向かうようお願いね」
ナディア・ヴィレナーヴ「他の各員は引き続き艦内で作業を続けてちょうだい」
カイト・シュナイダー(もうそろそろか)
カイト・シュナイダー(一体誰が呼ばれるんだろうか??)
ナディア・ヴィレナーヴ「では本部へ同行してもらう者を確認させてもらうわ」
ナディア・ヴィレナーヴ「マイク、デビン、アイネ・・・」
カイト・シュナイダー(アイネが??)
カイト・シュナイダー(アイネも呼ばれるのは意外だな)
ナディア・ヴィレナーヴ「それから・・・」
ナディア・ヴィレナーヴ「カイト、あなたもよ」
ナディア・ヴィレナーヴ「以上、この4名と私で本部へ向かうわ」
カイト・シュナイダー「え・・・??」
カイト・シュナイダー「えぇぇぇ──!?」

〇大きい研究施設
  財団G.A.F.T本部にて

〇個人の仕事部屋
  理事長室にて
カイト・シュナイダー(すごく緊張するな・・・)
カイト・シュナイダー(まさか呼ばれるなんて・・・)
アイネ・ラハリア「・・・」
カイト・シュナイダー(逆にアイネは落ち着いてるのね)
デビン・スウィフト「カイト、緊張しすぎだろ~」
デビン・スウィフト「固すぎるんだよ!! リラックスしてたらいいさ~」
マイク・スティンガー「デビンはもう少し落ち着くべきだな」
デビン・スウィフト「別にいいだろ~??」
ナディア・ヴィレナーヴ「こら、私語はそこまでよ」
???「やあ、お待たせしてすまないね」
ナディア・ヴィレナーヴ「いえ、お招きいただきありがとうございます」
???「感謝なら私も同じじゃよ」
???「今日はよろしく頼むよ」
???「おや?? 見かけない顔がいるのかな??」
???「おっと、自己紹介が遅れたの」
???「私の名前は・・・」
クロード・ラフランシーズ「クロード」
クロード・ラフランシーズ「クロード・ラフランシーズじゃよ」
  To be continued・・・

次のエピソード:episode9「大地を焦がす閃光」

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