八話 転校生が来る(脚本)
〇教室
ピーンポーンパーンポーン
厚田 守男「はい、挨拶」
「起立、気をつけ、礼」
雷戸 啓「おはようございます」
厚田 守男「はい、えー今日は皆に嬉しいお知らせがあります」
厚田 守男「はい、入ってきて」
雷戸 啓「・・・」
ザワザワ
厚田 守男「静かにー」
厚田 守男「ということで、彼女は今日からこの学校に転校してきた、白井舞衣さんです」
厚田 守男「皆仲良くしてくれよ」
白井 舞衣「白井舞衣です。よろしくお願いします」
厚田 守男「確か、お兄さんが二人とお姉さんが一人・・・」
雷戸 啓(転校生か・・・当たり前だけど珍しいな)
厚田 守男「・・・ってことだから、みんなよろしくな」
厚田 守男「じゃあ、空いてる席そこに座って」
白井 舞衣「はい」
〇教室
キーンコーンカーンコーン
厚田 守男「おし、じゃあお前ら気をつけて帰れよー」
北村 力二「啓今日部活あるっけ?」
雷戸 啓「顧問いないから休みだよ」
北村 力二「しゃあ!一緒に帰ろうぜ」
雷戸 啓「おん」
〇通学路
二人は帰り道を歩いていた
北村 力二「ねぇあれってもしかして」
力二が指差す方向には
雷戸 啓「あ、転校生の・・・白井さん?」
北村 力二「おーい、白井さーん」
白井 舞衣「え、私?」
北村 力二「そうそう、白井さんも家ここら辺なの?」
白井 舞衣「うん、そうだよ」
雷戸 啓(クール系かと思ってたけど、意外と元気系なのかな?)
北村 力二「俺力二、こっちは啓ね、よろしく」
雷戸 啓「あ、よろしく」
白井 舞衣「二人ともこれからよろしくね」
白井 舞衣「じゃあ私、ここの角で曲がるから・・・」
北村 力二「うん、バイバ──」
ビュン
雷戸 啓「え・・・」
雷戸 啓「は?」
力二の声がプツリと途切れたかと思うとすでにそこに姿はなかった
雷戸 啓「は!?」
白井 舞衣「力二くん!?」
舞衣が上を向いてそう叫んだ
雷戸 啓「え・・・」
啓も上を向くとそこには
〇空
傀儡「さてと、あとは見つからない場所に・・・」
そこには謎の化け物がいた
体?の下で力二を掴んでいる
傀儡「まあ、あそこでいいか」
そういうと謎の生物は飛んでいってしまった。走りじゃ絶対に追い付けない速さだ
〇通学路
雷戸 啓(まずい!!なんだかよくわからないが連れ去られる!!)
雷戸 啓「舞衣ちゃんバイバイ!!」
白井 舞衣「え、ちょっと!!」
〇住宅街
雷戸 啓(クソッ走るだけじゃ遅すぎる)
ブゥゥゥゥゥーーーーーーーーン!!!!!!!!!!
白井 舞衣「啓くん乗って!!」
雷戸 啓「舞衣ちゃん!?」
雷戸 啓「えぇ!!!?」
白井 舞衣「とりあえず追えばいいのよね」
白井 舞衣「ほらヘルメット」
雷戸 啓「マジ!?」
白井 舞衣「いいから早く、行くわよ」
雷戸 啓「う、うん」