オーラオラクル

黙々倫敦(もくもくろんろん)

七話 邂逅は仕組まれた?(脚本)

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〇図書館
  図書室には突如として炎が上がり、入り口から啓の方に向かってきていた
摩小 恵「どうするの啓!?」
雷戸 啓「取り敢えずここから出よう!」
雷戸 啓「外は雨だし、すぐには炎も広がらないはずだ」
摩小 恵「でも入り口が・・・」
雷戸 啓「・・・」
  啓は少し考えたあと、窓に向かって走った
雷戸 啓「この高さなら」
  啓は窓を開けようとするが・・・
摩小 恵「まさか窓から出る気!?」
雷戸 啓「グッ・・・」
  窓は錆びているのか、びくともしなかった
雷戸 啓「クソッ、錆び付いて開かねぇ!!」
  啓は肘を構えると、窓に向かって打ち付けた
雷戸 啓「オラッ!!」
  ザーーーーと雨の音が鮮明になる
雷戸 啓「恵!速く」
摩小 恵「いやちょっと!!ここ二階だよ!!いくらなんでも・・・」
雷戸 啓「大丈夫、この下には確か・・・」
  啓が窓から少し身を乗りだし、下を覗いた
雷戸 啓「やっぱり!!」
  窓の下にはちょうど駐輪場の屋根があり、そこから落ちれば半分の高さで済みそうだ
雷戸 啓「恵、こっちに来て、そんなに高くはないよ」
摩小 恵「うん」
  恵と啓は窓のすぐ側まで来た
摩小 恵「やっぱ怖い・・・」
雷戸 啓「OK・・・」
  そう言うと、啓は恵をお姫様抱っこした
摩小 恵「えっちょ・・・」
雷戸 啓「行くよ、舌噛まないようにね」
摩小 恵「うん・・・」
雷戸 啓「ふっ・・・」
  そう言うと、啓は窓から飛び降り、駐輪場の屋根に着地すると、その勢いのまま地面に飛び降りた

〇学校の駐輪場
雷戸 啓「イッテェェェ」
摩小 恵「大丈夫?啓?」
雷戸 啓「うん、なんとか・・・」
  するとそこに、傘を持った力二が走ってきた
北村 力二「大丈夫だった?」
雷戸 啓「力二!!」
北村 力二「窓から飛び降りるところを見たよ!?取り敢えず保健室行こう」
雷戸 啓「あ、火事は・・・」
北村 力二「それもう火災警報器で消防に連絡行ってるよ」
北村 力二「ほら、ええっと・・・恵ちゃんだっけ?」
摩小 恵「あ、うん」
北村 力二「取り敢えず保健室に啓運ぼう」
雷戸 啓「いや、歩けるよ」
北村 力二「そうか、歩けるなら良いけど・・・無理すんなよ」
雷戸 啓「おう」

〇黒
  数日後

〇学校の屋上
梅景 朱人「ということは、その鎖男が急に燃えたと・・・」
雷戸 啓「そうなんだ・・・突然のことすぎてかなり驚いた」
摩小 恵「どういうことなのかしら・・・炎を出す能力を持っていたとか?」
梅景 朱人「うーん、考えられなくもないが、傾向としては能力が拡張されることはあってもそんな関係ないことにはならないと思うのだが・・・」
雷戸 啓「傾向?」
梅景 朱人「ああ、」
梅景 朱人「例えば俺の能力は影を動かすだけの能力だった・・・」
梅景 朱人「だから最初は影を自分の体から切り離すことが出来なかったが、今はそんなの自由自在だ」
梅景 朱人「お前のも最初は静電気だったが今は電撃くらいはあるんじゃないか?」
雷戸 啓「確かに・・・」
摩小 恵「ということは・・・」
梅景 朱人「他の誰かの仕業・・・」
雷戸 啓「そう考えるのが妥当か・・・」
摩小 恵「・・・でも何のために?」
梅景 朱人「そこだよな・・・」
雷戸 啓「・・・」
摩小 恵「・・・」
梅景 朱人「・・・」
梅景 朱人「というかさ・・・」
雷戸 啓「ん?」
梅景 朱人「この学校に能力者四人もいたのか・・・」
摩小 恵「それがどうしたの?」
梅景 朱人「いや、鋓を摂取すると能力者になっちまうのはわかるんだが・・・」
梅景 朱人「最近どうだか知らないが・・・結構貴重な金属だったはず・・・」
雷戸 啓「・・・つまりどう言うこと?」
梅景 朱人「・・・ここに能力者が集められてるって可能性はないか?」
摩小 恵「どういうこと?てか何のためにそんなことするの?」
雷戸 啓「・・・」
雷戸 啓「まあ、今は考えてもしょうがないか・・・」

次のエピソード:八話 転校生が来る

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