エピソード28(脚本)
〇組織のアジト
結城あかり「不破さん!」
不破誠「・・・・・・」
灰島竜也「だから会えるって言ったろ」
結城あかり「え?」
不破誠「・・・やはりな」
灰島竜也「こうでもしなきゃ、あんた現れないだろ」
不破誠「俺をおびき寄せるための芝居か」
灰島竜也「ったく、手がしびれてこれじゃ数日拳銃握れねぇよ」
石田克典「この人は良い人なの? 悪い人なの?」
中堀伸介「悪い人だろ。殺し屋なんだから」
灰島竜也「聞こえてるけど」
中堀伸介「ひっ」
星野千尋「あかりさん、不破さんのことずっと捜してたんですよ」
不破誠「・・・・・・」
結城あかり「・・・無事で良かった」
高井雄太「・・・不破さん」
不破誠「久しぶりだな、高井」
中堀伸介「また前と元通り、皆で働いてるんだ。 あんたも戻ってこいよ」
不破誠「・・・・・・」
石田克典「皆待ってますよ」
星野千尋「不破さんの机もそのままですよ」
不破誠「・・・・・・」
〇高層ビル
〇オフィスのフロア
結城あかり「みんな、気を使って今日は先に帰るって。 私たち二人にしてくれたみたいで」
不破誠「・・・そうか」
結城あかり「いろいろあったけど、みんないつも通り」
結城あかり「ここなら、あなたも殺し屋を辞めて働けるんじゃ・・・」
不破誠「あいつらは俺にとって大切な存在だ」
結城あかり「それじゃここで」
不破誠「今日は荷物を取りに来た」
結城あかり「え?」
不破誠「ここは俺がいてはいけない場所だ」
結城あかり「そんなことは」
不破誠「・・・俺が今までどんなことをしてきたと思っている」
結城あかり「・・・・・・」
不破誠「お前には感謝している。 おかげで俺は変われた」
結城あかり「・・・・・・」
不破誠「感謝する」
結城あかり「感謝だなんて、私はまだあなたにお礼すらできてない」
不破誠「金は無事か?」
結城あかり「・・・ちゃんと私のところへ戻ってきたわ」
不破誠「では、その金を謝礼として頂こう」
結城あかり「え?」
不破誠「冗談だ。 少し話せるようになって、そういうのも覚えた」
結城あかり「・・・もう」
不破誠「命よりも大事な金なんだろう」
結城あかり「彼が最後に残してくれたものだから」
不破誠「失くすなよ」
結城あかり「・・・・・・」
不破誠「さて、荷物の整理は終わった。お別れだ」
結城あかり「もう会えないの?」
不破誠「住む世界が違う」
結城あかり「・・・さよなら」
不破誠「・・・・・・」
不破誠「冗談ついでにもう一つ」
結城あかり「・・・なに?」
不破誠「どうしても引っかかることがあってな」
結城あかり「引っかかる?」
不破誠「今となっては、どうでもいいことなんだが」
結城あかり「・・・・・・」
不破誠「お前の婚約者は、なぜお前を保険金の受取人にしたんだ」
結城あかり「それは、岩重君子に奪われないために」
不破誠「それがおかしいんだ」
不破誠「金がお前の手に渡ったら、お前があいつらに狙われるのは目に見えている」
不破誠「そんな危険な目に合わせようとするだろうか」
結城あかり「・・・・・・」
不破誠「本当はお前を受取人にすることを考えてなかったとしたら?」
結城あかり「話が見えないわ」
不破誠「・・・・・・」
結城あかり「何が言いたいの?」
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)
面白かったです。
基本的に文章で魅せる媒体で、主人公が寡黙でコミュ障というムチャな設定なのに、ぐいぐいと読んでしまいました😆
野暮だとは思いますが、続きが見たいです。
すっごく面白かったです!!!!!!!!!!!!✨✨✨✨✨
まさに一気読みしてしまいましたっ!!!!!!!!!!✨✨✨✨✨
ドキドキハラハラしながら、最後まで読ませていただきました!!!!!ドラマ化とかも良いのでは!?となりました!!!!!それぞれの人物像もしっかりしていて、話も深くて、面白かったです!!!!!
凄かったです!!!!!ありがとうございました!!!!!😍
よかったです
何か最後も深くて。。。