オーラオラクル

黙々倫敦(もくもくろんろん)

六話 白熱のバトル(脚本)

オーラオラクル

黙々倫敦(もくもくろんろん)

今すぐ読む

オーラオラクル
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇図書館
  山藤は両手の手のひらから鎖を出し、振り回した
雷戸 啓「・・・」
  啓は振り回されている鎖を後ろに下がりながら避ける
山藤 紀伊(?)
山藤 紀伊(攻めてこないな)
山藤 紀伊(いや!?こいつ・・・)
山藤 紀伊(俺の鎖を目で追って──)
雷戸 啓「フッ」
山藤 紀伊「!?」
山藤 紀伊(掴んだ!?)
山藤 紀伊(音──)
山藤 紀伊「ググググググッッッッ!?」
  啓は右手から出ていた鎖を掴み、鎖を通して電気を流した
山藤 紀伊「クソッ!!」
雷戸 啓「!?」
雷戸 啓(俺が掴んでいた鎖を消した・・・しかもノーモーション)
雷戸 啓(それにしても・・・)
雷戸 啓(電気を意図的に流すことが出来た・・・静電気の威力以上だ・・・と思う)
雷戸 啓(最初の頃から能力を使いなれてきたな)
山藤 紀伊(振り回した鎖を目で追うなんて動体視力どうなってんだ)
山藤 紀伊「これならどうだ?」
  山藤はこれまでとは違い右手を前につき出し、手のひらを啓に向けてきた
雷戸 啓「・・・!?」
雷戸 啓(新技か?)
  同時に啓を拳を構え、いつ攻撃が来ても対処できるような体勢になった
  その瞬間、山藤の右手の手のひらからまた鎖が出てきた
  しかし先ほどまでとは違い、その鎖はまるで刺すように啓の顔面に向かってきていた
雷戸 啓(鎖を手のひらから発射!?そんなことも出来るのか)
雷戸 啓「けどな」
  啓は右手で鎖を弾き、右に体を反らす
雷戸 啓(ここで攻める)
  啓は走り、山藤との距離を詰める
雷戸 啓「ここっ!!」
  右手から繰り出される拳は山藤の左脇腹に当たる
山藤 紀伊「グッ!?」
山藤 紀伊(これは・・・単純な痛みじゃねえ・・・拳で殴られた痛みに電撃の痛みも乗ってるんだ)
雷戸 啓(畳み掛ける!!)
山藤 紀伊「オラ!!」
雷戸 啓「グッ!?」
雷戸 啓(素手かこれ!?)
  啓が拳を目で捕らえると山藤の拳には鎖が巻かれていた
雷戸 啓(メリケンサックの要領か)
  ここから近接戦闘が始まる
  互いに向かい合って殴りあう
  互いに殴り合いが白熱する中・・・
雷戸 啓「!?」
  突如として啓の目の前に炎の壁が現れた
雷戸 啓「!?」
雷戸 啓(なんだ!?これもこいつの能力か!?)
「ダァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」
  炎の壁の向こうから断末魔が聞こえてくる
「ッッッッっなんだおょこれ!!!!!!!!!!」
雷戸 啓「!?」
雷戸 啓「おい!!どうした!!どういうことなんだ!!」
「・・・」
  炎は燃え広がってきた
雷戸 啓「・・・」
雷戸 啓(この炎・・・)
摩小 恵「なにこれ!?なんで炎!?」
雷戸 啓「わからん!!とりあえず炎が燃え広がる前にここから出ないと!!」
  二人は図書室の入り口を見る
摩小 恵「もう出口塞がれてるわ!!」
雷戸 啓「クソッ」

〇教室
梅景 朱人「ふう、結局今から行っても本探しには間に合いそうにないな」
「おい!!旧校舎見ろよ!」
梅景 朱人「ん!?」
梅景 朱人「火!?」
梅景 朱人「しかもあそこ、図書室じゃねえか!?」

次のエピソード:七話 邂逅は仕組まれた?

成分キーワード

ページTOPへ