読切(脚本)
〇駅前広場
ひまわり「困った人は放っておけない!」
ひまわり「スーパーエンジェル! ひまわりの魔法少女! 見参!」
ひまわり「ふ〜めんどくさ 魔法少女とか」
ひまわり「なんかもう生きること自体めんどくさい」
ひまわり「なんでこんなことしてるんだろ」
ひまわり「友達も魔法少女だし・・・ 魔法少女系のコミュニティにいるのが落ち着くし・・・」
蛇「魔法少女なんてやめちまえよ」
ひまわり「蛇が喋ったァァァ」
蛇「魔法少女がいるくらいなんだから蛇が喋ったくらいで驚くなよ」
ひまわり「それもそうか」
蛇「お前 生きることがめんどくさいんじゃなくて 面倒なコミュニティにいるのがめんどくさいんじゃないのか」
ひまわり「えっ・・・ でもみんなやさしいよ」
ひまわり「他のところなんて怖い 誰も私のことを受け入れてくれるわけない」
蛇「悪になれよ 偽善はうぜえだけだぜ」
ひまわり「それはわかっているけど・・・」
ひまわり「ひとりはいやだ・・・」
蛇「人に飢えたやつは自分のことがおざなりになるんだな」
ひまわり「私は孤独な天才になんてなれない」
蛇「お前は本当に孤独なのか?」
ひまわり「うーん? 今こうやってあなたと話すのは楽だな」
ひまわり「そういうのでよかったのか」
ひまわり「別に 魔法少女続けなくても 友達とはまた話せたりできるよね・・・」
蛇「離れたなら それも自然な変化なのだろう」
蛇「もう魔法少女のガワなんか被らず裸でいろよ」
ひまわり「ギャー! エッチ!」
蛇「そうさ エッチで魅力的だぜ」
ひまわり「うっふーんってのもキャラじゃん」
蛇「そだよ 普通でいろよ」
ひまわり「普通?」
蛇「おそれ不安がないのが普通さ」
蛇「おそれ不安が持ったままだとそういう世界を投影して生きるのが面倒になるんだ」
蛇「本当のお前自体は生きるのめんどくさいとか意味ないとか考えてはいない」
ひまわり「決めつけないで」
蛇「楽になりな」
ひまわり「・・・・・・」
ひまわり「わかった ただ魔法少女みたいな可愛い服がすきな女子だよ 私は」
蛇「それで充分魅力的だぜ」
蛇「そっちのほうが合うコミュニティが見つけやすそうだぞ」
ひまわり「! そうだね」
ひまわり「ロリータのお茶会に行きたいなぁ」
ひまわり「楽しいこと考えているとき面倒なことを同時に考えられない」
蛇「その調子だ」
ひまわり「うん 魔法少女やめるわ」
サムネイルおよび挿絵のひまわりちゃんが可愛いですね。