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みかんアルベ

刺客と出会いと想い(脚本)

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〇林道
ルヴィア「ロミアちゃん、喜ぶかなぁ」
ラザリナ「お嬢さん、可愛いわねぇ・・・私に殺されてくれないかしら」
ルヴィア「えっ・・・」
ルシェナ「危ないわね」
ラザリナ「ルシェナ、どういうつもりかしら? アタシの邪魔しないで」
ルシェナ「ラザリナ、無駄な争いはやめよう。貴女と私どっちが強いかなんて・・・わかってるでしょう」
ラザリナ「相変わらず嫌な女ね。いいわ、今日は諦めてあげる・・・次は必ず仕留めるわ」
ルシェナ「・・・」
ルヴィア「あ、あのありがとう・・・助けてくれて」
ルシェナ「助けたわけじゃないわ。アイツが嫌いだからアイツの思い通りにしたくないだけ」
ルヴィア「あなた私似てる」
ルシェナ「それは嫌ね・・・貴女のこともあんまり好きじゃないのよね」
ルヴィア「え・・・」
ルシェナ「嫌でも貴女とはまた会う事になるし・・・ヴォルズさんに私と会った話ししたらびっくりするかもね」
ルヴィア「父様を知ってるの?」
ルシェナ「ええ・・・知ってるわ。ルヴィア・・・貴女のことも知ってるわ」
ルヴィア「待て、話しをしない?」
ルシェナ「・・・まだ貴女とは話してあげない。貴女がその時になったらまた会えるわ・・・その時はお茶でもどうかしら」
ルヴィア「待て・・・」
ルヴィア「行っちゃった・・・ルシェナさん・・・一体何者・・・」
ルヴィア「あ、ロミアちゃんに会いに行くんだった。急がないと!」

〇先住民の村
ルヴィア「ロミアちゃん、プリンパフェ持ってきたの。一緒に食べよう」
ロミア「ルヴィアはプリン大好きね」
ルヴィア「うん、甘くて美味しいもん。オーディンが作るのは格別なのよ、何個でも食べれちゃう」
ロミア「食べ過ぎは良くない。 ルヴィア・・・何かあった?」
ルヴィア「何もないよ」
ロミア「・・・顔色良くない・・・ルヴィアは何かあるといつもより明るくなる・・・ ロミアはルヴィアの力になりたい」
ルヴィア「ロミアちゃん・・・さっき襲われそうになったの。でも、ルシェナって人が助けてくれて・・・」
ロミア「ルシェナに会ったの?」
ルヴィア「珍しいね、驚くの」
ロミア「その人・・・ロミアのお姉ちゃんの恋人の妹で8年前に行方不明になった」
ルヴィア「え、里に帰る途中だったのかな」
ロミア「それは分からない・・・ロミアも昔一緒に遊んでた・・・でも居なくなった・・・ルヴィアを嫌うのは・・・」
ロミア「とりあえずルヴィアがまた危険な目に遭わないように里の近くはなんとかする」
ルヴィア「ロミアちゃん・・・ごめんね・・・」
ロミア「謝らないで。ロミアはルヴィアを守る、ルヴィアは何も悪くない」
ルヴィア「でも、私が鬼狐だから・・・」
ロミア「関係ない!ロミアは誰がなんと言ってアナタが大事。ルヴィアが差別されて苦しいなら・・・ロミアがソイツら許さない」
ルヴィア「ロミアちゃん・・・」
ロミア「ごめん・・・いきなり大きい声出して」
ルヴィア「ううん・・・ありがとう、思ってくれる人がいたらとーても心強い」
ルヴィア「オーディンに言われたの。自分の力に向き合って逃げないでって。私が強くなればみんな守れるわ」
ロミア「無理しちゃダメ・・・ロミアもルヴィアを守る為なら戦う。怖いけど・・・ルヴィアの為なら・・・」
ルヴィア「ロミアちゃん・・・ごめんね・・・」
ロミア「また謝ってる・・・ルヴィアは親友だよ。困ったら助けるし守るのは当然」
ルヴィア「ロミアちゃん、強くて優しいね。私・・・みんなが守ってくれるから弱みを沢山見せちゃう・・・」
ロミア「それでいい・・・頼れないよりは頼れたい・・・弱さを見せれるのはルヴィアが強いから・・・自分の強さも弱さもわかってる」
ルヴィア「ロミアちゃんがそうやって慰めてくれてほしい言葉くれるから甘えれるの」
ルヴィア「父様達が強くて優しいのも分かる・・・でも、私は強くないから不安だったの」
ルヴィア「迷惑掛けてるって・・・でも、私もちゃんと強くなるわ」
ロミア「その意気・・・あ、プリンパフェのアイス溶けてきてる」
ルヴィア「わわっ、シェイクになっちゃう!ああ・・・プリンが・・・」
ロミア「プリンは溶けてない・・・とりあえず座って食べよう」
ルヴィア「うん、ああ・・・なんで溶けるの早いの」
ロミア「少し気温が高いから・・・落ち着こう」
ルヴィア「うん、1番美味しい時に食べて欲しかった」
ロミア「これはこれで美味しい・・・ルヴィアと食べれて嬉しい」
ルヴィア「私も。ロミアちゃん、いつまでも親友だからね!」
ロミア「うんっ、ずっと友達・・・」
  辛くて苦しい時も友人と過ごせて幸せな時だった
  突如現れたルシェナは一体何者か・・・アイツとは一体・・・
  これからの事はまだ知る術もなかった

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