巡り会うまで

みかんアルベ

出会いと再会(脚本)

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〇開けた交差点
優里花「龍友たらお弁当忘れて・・・届けなきゃ」
優里花「!お姉ちゃん・・・?」
美樹「鈴音、外に出てたの? あら、アナタは・・・?」
優里花「私は優里香。その子・・・」
美樹「鈴音って言うの。私は星野美樹」
美樹「お姉さんの事好きなの?」
優里花「可愛い・・・」
美樹「鈴音は前の飼い主に捨てれてお父さんが引きって私が育てるの」
優里花「え・・・捨てれたの?」
美樹「右の後ろ足が麻痺で動かないから捨てれたみたい。お父さん獣医なんだけど・・・右足以外問題ないって言ったわ」
美樹「私は鈴音好きだけどね。捨てた人は後悔してるよ、こんな可愛くていい子だもん」
優里花(お姉ちゃん優しい人に拾われてよかった)
優里花「あなたが幸せにしてくれるから嬉しいって言ってるわ」
美樹「ふふ、私も嬉しい。 優里香さん、時間ある?」
美樹「良かったら家でお茶しない?」
優里花「いいの?」
美樹「私が話したいの。鈴音が懐くのも珍しいし、優里香さんとは仲良くなれそう」
優里花(この子美幸似てる)
優里花「私も美樹ちゃんと仲良くなれそうだわ」
優里花「でも、お弁当届けるからそのあとでいいかな?」
美樹「OK、地図渡すから待ってるね!」
優里花「うん、またね」

〇大企業のオフィスビル
ナンパ野郎「お姉さん、俺と遊ぼうよ」
優里花「予定があるから無理」
ナンパ野郎「そー言わずにさ、遊ぼう」
優里花「いや・・・離してっ・・・!引っ張らないで・・・あっ」
優里花「お弁当が・・・」
ナンパ野郎「え、なに?一人で寂しくお弁当?それなら俺がいい店連れて行ってやるよ」
優里花「龍友のために持ってきたのに・・・酷い・・・」
ナンパ野郎「は?弁当ぐらいで泣くなよ、買えばいいじゃん!!」
美沙「何女の子泣かしてるのよ。最低ね」
ナンパ野郎「は?泣かしてねぇーし!弁当ぐらいで泣くなよな」
美沙「一生懸命作ったものを台無しにされたら誰だで嫌でしょう。謝りなさい」
ナンパ野郎「は!?なんで俺が・・・悪いのはその女だろ!!」
美沙「見てたけど、アンタがいきなり絡んで腕引っ張るから落としたのよ。非を認めるなんて幼稚園児でもできるわよ」
ナンパ野郎「あ?バカにしやがって・・・痛い目に合わせてやる!!」
ナンパ野郎「いてぇ!!」
美沙「私・・・筋トレしてるから力は強いのよ。今手加減したあげたけど、次は顔歪めてようかしら」
ナンパ野郎「ひぃ!帰るぅう!!」
美沙「全く・・・」
美沙「とりあえず近くのベンチに座りましょう」
優里花「うん・・・ありがとう・・・」
美沙「時間はある?私の家此処から近いから、良かったら台所使ってお弁当作らない?」
優里花「いいの?」
美沙「ええ、今日は休みだったから構わないわ。足らないのは買いましょう」
優里花「ありがとう、間に合うかな・・・」
美沙「カンパニー社の社員に届けるのよね?部署とかわかる?」
優里花「開発部門って言ったわ・・・IT関連の」
美沙「それならお昼過ぎに休憩に入るから今からなら間に合うわよ」
優里花「よかった、龍友にお弁当届けられそう」
美沙「龍友・・・もしかして貴女優里香さん?」
優里花「うん、龍友の知り合い?」
美沙「ええ、前は同じ部署に居て仕事を教えてたのよ。貴女の話を良くしたわね・・・自慢の彼女って言ったわ」
優里花「龍友・・・」
美沙「私は美沙、何かあったら言いなさい。助けになれると思うわ」
優里花「ありがとう、美沙は強いのね」
美沙「営業やってたら強くなるわよ。たまに宇宙人みたいなヤツ相手にするしね」
優里花「宇宙人?」
美沙「言葉が通じないおツムが弱い人よ。とりあえず行きましょう」
優里花(おツム・・・宇宙人・・・なんだろう)
優里花「うんっ」

〇女性の部屋
優里花「できた・・・美沙の分も作ったから良かったら食べて」
美沙「ありがとう。凄いわね、あんな短時間でココまで作るなんて・・・」
優里花「早く渡してあげたいから・・・普段から少しでも早くご飯作るようにしてるの。空腹は辛いから」
美沙「優里香・・・辛い思いをしたのね。龍友がいたら大丈夫、普段は頼りないけどいざと言う時は役に立つわ」
優里花「うん、優しいの」
美沙「あら、マヒロ・・・おかな空いたの?」
優里花「い、犬」
美沙「苦手?」
優里花「この子は大丈夫・・・追い掛けてきたり噛み付かないから」
美沙「野良は生きる為に凶暴になるからね・・・マヒロは元々噛み付く子だったけど、ちゃんと教えたら噛まなくなったわ」
優里花「マヒロ・・・辛い思いしたんだね」
美沙「ええ・・・親戚が飼ったのだけど吠えたり噛んだり匂いが臭いから要らないって捨てようとしたから私が貰ったのよ」
優里花「酷い・・・マヒロは何か伝えたくて吠えたんじゃないかな?噛んだのは怖かったから・・・」
美沙「そうね、散歩も行かなかったし殆どゲージの中じゃストレスになるわ・・・言う事聞かないからって蹴るのも違うわ」
美沙「優しく接して愛してあげればいい子に育つわ。私からしたらラッキーね、可愛い子もらえたんだもの」
優里花「美沙の所に来てから幸せだって・・・美沙を守るために頑張るって言ってる」
美沙「ふ・・・ふふ、あははは!優里香は面白いわね、まるで話せてるみたい」
美沙「本当に言葉が分かるなら羨ましいわ。私も話してみたい」
優里花「言葉は理解してるけど言語は話せないから」
美沙「仕方ないわね・・・と、届けに行きましょう、私もついていくわ」
優里花「ありがとう、マヒロも来る?」
美沙「連れて行きたいけど、社内に犬はダメだからお留守番ね」
美沙「帰ったらお散歩いって遊んでおやつあげるからね」
マヒロ「わん」
優里花(この子表情豊か・・・美沙が沢山愛情をそそいたのね)
美沙「いってきます」

〇オフィスの廊下
優里花「龍友」
龍友「優里香、どうしてココに?」
優里花「お弁当忘れてたから届けに来たの」
龍友「態々ありがとう」
龍友「美沙先輩今日休みだったんじゃ・・・」
美沙「この子ナンパ野郎に絡まれて大変だったのよ。たまたま私がいたからよかったけど・・・」
龍友「マジか・・・怖い思いさせてすまなかった」
優里花「大丈夫、美沙が助けてくれたし台所借りてお弁当作れたの」
龍友「美沙先輩、ありがとうございます」
美沙「大したことはしてないわよ。龍友、大切にしなさいよ、こんな想ってくれるこの子なかなかいないわよ」
龍友「はい、俺には優里香しかいないから」
優里花「あ、美樹の所に行きなきゃ・・・」
龍友「美樹・・・?もしかして、星野の所の・・・」
優里花「知り合い?鈴音って言う可愛い黒猫を飼ってるの」
龍友「涼介の妹か・・・美樹の兄と俺は幼馴染みで美幸の恋人だったんだ」
優里花「え、そうだったの?美樹は何となく美幸似てる気がしたの」
龍友「性格は似てるからな・・・涼介も凄い悲しくて辛いはずなんだか俺の事慰めてくれたし謝ってきたんだ」
龍友「何も力になれなくてごめんって。相談されても個人じゃ限界だろうし、涼介は悪いと思ってないだけどな・・・」
美沙「責任を感じるわよ、大切な人が辛い時助けれないって苦しい事よ・・・ましては、目の前で見てしまったら・・・」
龍友「あれ、美沙先輩に話した事ありましたか?」
美沙「! 優里香、早く行ってきたら?私もマヒロ居るし帰るわね」
龍友「美沙先輩・・・何知っ・・・」
美沙「ごめんなさい・・・」
龍友「美沙先輩!あ、行っちゃった」
優里花「龍友・・・多分美沙は美幸の事わかってる・・・でも、犯人ではないわ」
龍友「話せない事情があるんだろし深くは聞かないが・・・優里香、大丈夫そうか?」
優里花「大丈夫よ。またね」
龍友「また調べるか・・・」

〇女性の部屋
優里花「来るの遅くなてごめんね」
美樹「気にしない気にしない。鈴音、優里香さん来たよ」
鈴音「ゴロゴロ」
美樹「もう優里香さんに甘えちゃって・・・大好きなんだね」
優里花「私も好き。鈴音、暖かいね」
美樹「ふふ、お友達できたね。鈴音は少し警戒心強いだけど、優里香さんは好きみたい」
優里花「私も好き」
優里花(お姉ちゃんは小鈴だって分かるんだ。お姉ちゃんに会えて嬉しいけど・・・今は優里香として生きてるだよ)
鈴音「姿が違くても小鈴は小鈴よ。お姉ちゃんは小鈴が幸せなら嬉しい・・・小鈴いつでも来てね。 美樹もお姉ちゃんも助けになるから」
優里花「ありがとう」
美樹「何話したの?」
優里花「秘密。ね?」
美樹「え〜気になる〜」
  こんな幸せな時は続くと信じていた。
  しかし、龍友は美沙か何かを知ってると確信して調べていた
  嘘に隠された真実を知った時彼らは・・・
  この先小さな幸せが続くと信じて

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