〇組織のアジト
怪人(ユウジ)「助けてくれて、ありがとう」
少女「どうも」
怪人(ユウジ)「君は、一体!?」
少女「あぁ、この”姿”じゃだめね」
怪人(ユウジ)「!?」
ユキネ「こっちのほうがいいわね」
怪人(ユウジ)「え!?」
ユキネ「私は怪人」
ユキネ「ユキネよ。よろしく」
ユキネ「特技は風魔法と変身魔法」
ユキネ「さっきは人間に”変身”していたの」
ユキネ「基本的に、１度みた姿なら変身できるわ」
怪人(ユウジ)「す、すごい!!」
ユキネ「どうも」
ユキネ「あなた、この場所は初めてよね」
怪人(ユウジ)「そう・・・・・・ですかね!?」
ユキネ「ここは、怪人のアジトの１つよ」
グレ「こ、こんにちは!!」
ユキネ「新入りよ」
ユキネ「仲良くしてあげてね」
グレ「はい!!」
怪人(ユウジ)「いろんな怪人がいるんですね」
ユキネ「そうね」
怪人(ユウジ)「す、すみません」
ユキネ「お腹すいてるのね」
ユキネ「これでも食べて」
怪人(ユウジ)「あ、ありがとうございます!!」
ユキネ「念のため、いくつかは袋に詰めて自分で持っておいて」
ユキネ「怪人界では、食料にありつけなくて餓死するヤツだっているから」
怪人(ユウジ)「そうなんですか」
ユキネ「そうよ」
ユキネ「・・・・・・」
ユキネ「・・・・・・」
ユキネ「このアジトにはね」
ユキネ「ヒーローに”恨み”をもった怪人もいるの」
怪人(ユウジ)「・・・・・・」
ユキネ「私ね、あのヒーローに兄が殺されたの」
怪人(ユウジ)「・・・・・・」
　　ヤツと入れ替わったのは昨日のことだ
　　だから、彼女の兄を殺した”ヒーロー”とは、おそらく、この僕のことだ
ユキネ「だから、私はあいつを許さない」
　　彼女は知らない。
　　目の前にいる。自分が助けたその怪人こそが、怨恨を抱く宿敵のヒーロー。張本人であるということを
　　to be continued