第八話 救助(脚本)
〇黒背景
川西 みたな (かわにし みたな)「・・・くっ」
川西 みたな (かわにし みたな)「ふう・・・」
川西 みたな (かわにし みたな)「やっとロープがほどけた・・・」
川西 みたな (かわにし みたな)(ここから抜け出して、 早く馬瑠の元に行かないと)
川西 みたな (かわにし みたな)(もう、バスジャックなんてしてほしくない)
〇入り組んだ路地裏
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(結局、昨日はどうやってアイツをやっつけるか考えてて、眠れなかったな)
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(やっぱり、奇襲しか方法はねえわな)
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(みたなに手を出しておいて、無事で済むと思うなよ、タキシード!!)
〇入り組んだ路地裏
「なんだ!?」
「火事!?」
「爆発したみたいだ!!」
「にっ、逃げろー!!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(ここにもいないか)
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(・・・ったく、アイツのアジトは一体どこなんだ!?)
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(そもそも、みたなとアイツが一緒にいると断言できねぇし)
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(やっぱり、しらみ潰しに探すしかないな)
〇黒背景
川西 みたな (かわにし みたな)(なんだか、近くで爆発音が聞こえる・・・?)
川西 みたな (かわにし みたな)「あっ、もしかして!」
〇広い公園
川西 みたな (かわにし みたな)「何、これ?」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「小さな爆弾だ」
川西 みたな (かわにし みたな)「ばっ、爆弾!?」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「ああ。 爆発の威力はすごい、優れものだ」
川西 みたな (かわにし みたな)「これを何に使うのよ・・・」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「一個やるから、いざというときはこれを使え」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「アイツは、俺を誘い出すためなら容赦しないはずたからな」
川西 みたな (かわにし みたな)「アイツ・・・?」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「いや、何でもない」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「要は護身用、ってわけだ」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「使うタイミングがわからないなら、ピンチのとき爆発音が聞こえたら使え」
川西 みたな (かわにし みたな)「・・・分かった」
川西 みたな (かわにし みたな)「でも、そんなことにはならないでしょ? 馬瑠がいるから」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「・・・そうだな」
〇黒背景
川西 みたな (かわにし みたな)「あの時の・・・!!」
川西 みたな (かわにし みたな)(これ、だよね)
川西 みたな (かわにし みたな)「えいっ!!」
〇倉庫の裏
川西 みたな (かわにし みたな)「わっ」
川西 みたな (かわにし みたな)「ここは・・・?」
川西 みたな (かわにし みたな)「もしかして、拘束されてたところの外・・・?」
馬瑠の声「みたなー!!!」
川西 みたな (かわにし みたな)「馬瑠ー!?」
〇倉庫の裏
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「みたなー!!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(確か、こっちで俺じゃない爆発音が!)
川西 みたな (かわにし みたな)「馬瑠!!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「みたな!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「よかった、無事だったのか」
川西 みたな (かわにし みたな)「うん。 言われた通り爆弾使ったら、馬瑠、来てくれたね」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「そりゃ当たり前だ!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「俺はみたなを助けるって決めたからな」
川西 みたな (かわにし みたな)「・・・ありがと、馬瑠」