〇山道
ゆい「はぁ、空気が気持ちいい！ 森って最高だよなぁ♪」
みゃーこ「みゃーこも森大好きだよ！ 森は癒されるしいいよね～♪」
ななお「浮かれすぎには気をつけろよ？」
「は～い」
なおと「ななお、なんかお父さんみたいだな」
みゃーこ「あははっ、ななお昔も今も同じこと言われてるじゃん笑」
ななお「みんなが気を緩めすぎなんだよ・・・」
ソル「だいぶ上がってきたし、とりあえずここで一旦休もう」
ウルフ「おい、そこの人間共、聞こえるか？」
みゃーこ「ウルフ!?」
ウルフ「みゃーこか 久しぶりだな」
みゃーこ「久しぶり！ ウルフと最後に会ったのって、魔王討伐に出かける前だったっけ？」
ウルフ「あぁ」
ソル「みゃーこ、動物と話せるのか？」
みゃーこ「そうだけど、みんなも聞こえるでしょ？」
ゆい「鳴き声は聞こえるけど、内容はわからないよ・・・」
みゃーこ「嘘っ!?」
ウルフ「みゃーこ、普通の人間には俺らの言葉はわからないんだ」
みゃーこ「そ、そうだったんだ・・・」
ゆい「ねぇみゃーこ、この子何か私達に頼みがあるんじゃないのかな？」
ウルフ「ほう、俺の言いたいことがわかるとは、さすがみゃーこの主人だな」
みゃーこ「ふふっ、いいでしょ♪」
ウルフ「で、頼みだが・・・」
みゃーこ「うん」
ウルフ「この先にある森の小屋で事件が起きてな」
みゃーこ「あの小屋に？」
ウルフ「奴が目覚めた・・・」
みゃーこ「!?」
ゆい「みゃーこ？」
みゃーこ「ゆい様、ごめん・・・ 実はこの森、コンダシャと呼ばれる災厄が封印されているの」
みゃーこ「それが、復活してしまったらしいの・・・」
ゆい「え!?」
ソル「確かコンダシャは、古の時代の中でも上位にくる災厄だったか？」
みゃーこ「はい・・・」
ウルフ「なぁ、俺の言葉を翻訳するのは大変だろ？ この魔法で翻訳出来るはず・・・」
ウルフ「『ワールドトランスレーション』」
ウルフ「これで聞こえたか？」
ソル「おぉ、聞こえた！ 一体何を？」
ウルフ「俺が唯一使える魔法、ワールドトランスレーションなら、どんな生き物とも会話する事ができる」
はる「凄い、ちゃんと聞こえてる!! 翻訳できる魔法があるとは・・・」
ウルフ「ははっ、久しぶりに良い反応を見たな」
みゃーこ「ねぇ、ウルフ・・・」
ウルフ「コンダシャの事だろ？ コンダシャは森の小屋を占拠していて、誰も近づけないように結界を張っている」
ウルフ「まずはその結界を解く方法を探さないとな」
ソル「どういう結界かによるが、私の力で解けるかもしれない」
ウルフ「なに!? そ、それは本当か!?」
みゃーこ「確かにソルなら出来るかも！ とりあえず行ってみない？」
ウルフ「わ、わかった とりあえずその小屋まで案内しよう」

〇森の中の小屋
ウルフ「ここが例の小屋だ」
ソル「ほう、霧の結界か・・・ この場合だと、炎魔法のゴッドファイヤーなら可能だろう」
みゃーこ「じゃあ、念の為バリア張るよ」
ソル「あぁ、頼む」
ソル「よし、今ならいいだろう」
ソル「ゴッドファイヤー！」

〇森の中の小屋
ウルフ「ほう、結界を解けたか あとは・・・」
コンダシャ「我の結界を解いたのは、オマエらか？」
ソル「彼女がコンダシャ・・・」
コンダシャ「ん？ そこに居るのは、邪魔な獣と遣いだと!? 忌々しい奴らめ、生きておったのか!!」
「コンダシャ・・・！」
コンダシャ「ふん、非力な人間も一緒だとは、この我を舐めすぎじゃないか？」
ウルフ「ソルさんはかなりの実力を持っているぞ」
みゃーこ「そうだよ！ ゆい様達を甘くみるな!!」
コンダシャ「ほう、なら全員まとめてかかってこい すぐに終わらせてやろう」
ウルフ「皆さん、気をつけてください！」
コンダシャ「・・・・・・」
ソル「とりあえずバリア出来てよかったが・・・」
コンダシャ「○○ろ!!」
ソル「っ、来るぞ!!」
「っ・・・」
コンダシャ「いい気味だよ 人間の力とはこんな物なのか？」
みゃーこ「く、苦しい・・・」
ソル「ま、まだこんな物では・・・」
コンダシャ「なら足掻いてみせなよ 我、コンダシャよりも強いって所をさ!!」
ソル「・・・」
ソル「これで・・・どうだ!!」
コンダシャ「っ、なんだ・・・この・・・感覚は・・・!?」
ソル「今かけた魔法だが、全身の痺れと意識を奪うものだ」
コンダシャ「な、なんだと・・・？」
コンダシャ「我・・・我は・・・」
コンダシャ「Zzz」
みゃーこ「眠った、の？」
ソル「あぁ、あとはもう一度封印するだけだ」
ウルフ「それなら、俺とみゃーこでやる いけるか？」
みゃーこ「封印するくらいなら大丈夫」
ウルフ「では行くぞ！」
「フォレストオーブ!!」
ウルフ「コンダシャを封印出来たのは、ソルさん、みゃーこのおかげだ ありがとう」
ソル「私はサポートをしただけだよ それに、コンダシャをこの場所で封印出来たのは良かった」
ソル「ここで封印出来ていなかったら、街への影響があったかもしれない」
ウルフ「確かにそうだな」
みゃーこ「これでウルフ達は安全、だよね？」
ウルフ「あぁ！」
みゃーこ「ふふっ、良かった！」
ソル「ん、そろそろ日が落ちるな ドルーグタウンへは明日にしよう」
ウルフ「ドルーグタウンへなら、あの小屋からワープで行けますよ」
ソル「え!?」
みゃーこ「確かに、ワープ装置で行けるね みんな、そこから行こ！」
ソル「構わないのか？」
ウルフ「あぁ、ソルさん方はコンダシャの封印をサポートしてくれた恩人です いつでもお使いください」
ソル「なら、ありがたく使わせていただくよ」
みゃーこ「ほら、ゆい様達行こ！」
ゆい「ち、ちょっと、みゃーこ早いよ!!」
ウルフ「みゃーこ、相変わらず早いな・・・」
ウルフ「俺はここで失礼するよ 皆さん、みゃーこの事よろしく頼みます」
ななお「みゃーこはご主人様と、私達精霊におまかせください」
ウルフ「ん、精霊？」
ウルフ「まぁいいや じゃ、またな！」
ソル「さぁ、私達も行こう」
「はい！/おう！」

〇小さな小屋
みゃーこ「これがワープ装置だよ」
ゆい「こ、これが？」
みゃーこ「その反応、信じてないね・・・」
ソル「そ、それは古の時代からあるワープ装置!? な、なぜここに？」