エピソード2(脚本)
〇空き地
警察官「皆さん、ここは立ち入り禁止です ご協力お願いいたします」
冴木「ここが現場らしいけど、何この臭い」
芽能「本当ですね、まるで何かが腐ったような匂いがします」
警察官「すいません、もしかしてあなた達は刑事ですか?」
芽能「刑事?私達はヴァン・・・・・・」
冴木「はい、私達は蒔川警察署の刑事で私が栄和でこちらが稲屋です」
警察官「そうですか、私は町田警察署の巡査 玉池です」
冴木「玉池さん、遺体は今どちらに?」
警察官「遺体の方は、もう解剖の方にまわしてしまってここにはありません」
冴木「そうですか、ちなみに遺体の第一発見者の方は?」
警察官「そちらにおられる方です」
冴木「あなたが、遺体の第一発見者の方ですか? 遺体発見当時のことをお話してもらってもよろしいでしょうか」
発見者「はい。私がこの近くを通りかかった時に女性の悲鳴が聞こえて、声の聞こえた方に行ったら」
発見者「ここで干からびたような遺体を発見しました」
冴木「なるほど、ちなみにこの辺りで怪しい人物は見ていませんか?」
発見者「怪しい人物と言えば、ここに向かう途中にフードを深く被った人とすれ違いました」
冴木「その人についてできるだけ詳細にお話してもらうことはできますか?」
発見者「私が声の聞こえた方に向かっているときにそこの坂でフードを深く被った人とすれ違いました」
発見者「少ししか見えませんでしたが、フードの隙間から緑色と赤色の髪の毛が見えました」
冴木「なるほど、ちなみにその人物がどっちに歩いて行ったか分かりますか?」
発見者「分かりません、なんせその時は声の聞こえた方に向かうことに意識を取られていたので」
冴木「なるほど、分かりました。ご協力ありがとうごさいます」
冴木「芽能ちゃん、目撃者が怪しい人物とすれ違った坂に行ってみようか。何か手がかりが見つかるかもしれないし」
芽能「そうですね、行ってみましょう」
〇ゆるやかな坂道
冴木「芽能ちゃん、そっちに何かあった?」
芽能「特にありませんね」
冴木(特に何も無いとなるとヴァンパイアの仕業か怪しくなってきたな)
芽能「あ!!冴木さんこれ見てください」
冴木「何これ?萎れた花に見えるけど」
芽能「この花、根っこが動いているんです。しかもここを刺激したら」
冴木「臭っ!って、この臭いって」
芽能「はい、現場に漂っていた臭いにすごく似ているんです」
冴木「なるほど、ということはこの事件には間違いなくヴァンパイアが関わっているはず」
冴木「雅気さんに、目撃者の言っていた犯人の特徴と花を使う能力が一致するヴァンパイアがいないか訊いてみる」
雅気「どうした冴木?何か事件に進展があったのか?」
冴木「雅気さんいきなりすいませんが、本部のデータベースに緑色と赤色の髪色をした花を使う能力を持つヴァンパイアはいませんか?」
雅気「ちょっと待ってくれ、直ぐ調べるから」
雅気「冴木が言った特徴に一致するヴァンパイアは見つかった」
冴木「どんな奴何ですか」
雅気「識別個体名 ラフレシア レベル4のヴァンパイアだ」
冴木「やらせてください」
雅気「奴は今まで何人ものヴァンパイアハンターの命を奪ってきた。お前達には危険すぎる」
冴木「大丈夫です。何かあったときは私が全て責任を負います」
雅気「分かった、そこまで言うならやっていいが一つだけ条件がある。絶対に生きて帰って来い。分かったな」
冴木「はい」
芽能「冴木さん、どうでした?」
冴木「いたよ、しかも私達が倒しても良いって許可が出た」
芽能「なら早速そいつの住みかに行きましょう」
冴木「そうだね、行こう」