ニワトリのデッカくん

東龍ほフク

デッカくんの こえは でっかい !(脚本)

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〇島
  せかいのどこかに どうぶつたちが
  なかよく くらしている くにが ありました。

〇児童養護施設
  イヌ、ウマ、ヘビ、オウム、ライオン、サル‥‥‥
  みんな おなじ くだものや やさいを
  たべて いきている‥‥‥
  そんな なかよしな くにでした。

〇新緑
  そんな なかよしな くにに
  とある こまった とり が いました。

〇児童養護施設
  それは ニワトリ族の デッカくんです。
  デッカくん じしんは
  とてもいいコ なのですが
  かれは それはそれは こえが大きくて
  いつも まわりをビックリさせてしまいます。
もこもこ犬「デッカくん!  もっと 声を ちいさくしてよ!」
デッカくん「ごめんなさい!!!!!!」
インコ「しんぞうに わるいよ!」
デッカくん「ご め ん な さ い !!!!!!」
  あやまる その こえ すら 大きな声で
  みんなは こまってしまいました。

〇山の展望台(鍵無し)
  みんなに もうしわけないと おもった
  デッカくんは だれとも あそばなくなりました。
  しゃべる あいてが いなければ
  大きな声が でることも ありません。
  デッカくんは 1人
  だまったままの せいかつを つづけました。

〇黒
  そんな ある日──

〇児童養護施設
ハム「なに?! この おおきな 音は!」
馬「やまの むこうから きこえてくるよ!」

〇空

〇黒
  おとの ぬしは 大男でした。
  おそらのくもで かおがかくれて
  みえないほどの 大男。
  そんな大男の足が くにに
  ちかづいてきました。

〇児童養護施設
犬「ああっ! ぼくらの いえが!」
クマ「ぼくらの がっこうが!」
  わざと ふみつぶしていってると
  いうよりかは‥‥‥
  ふつうに ただ とおりすぎているように
  見えました。

〇空
  ── そう、大男は大きすぎて
  じぶんの あしもとに くにや生きものが
  いることに きづいていなかったのです。

〇児童養護施設
もこもこ犬「大男さん! とまってください!」
ゴリラ「あしもとに くにが あります!」
インコ「だめだ! ぜんぜん きこえてない!」
  みんな! 耳をふさいでて!!!!!!!
デッカくん「大 男 さ ん 止 ま っ て ! ! ! ! !」
  その声のしんどうで 森の木々や
  くうきが ビリビリと ふるえます。
  しかし、大男の あゆみは とまりません。

〇空
デッカ「止 ま っ て !!!!!!!!」
  デッカは さらに大声で「とまって!」と
  なんども さけびました。

〇血しぶき
  デッカの くちばしの しゅういが さけ
  ノドからも 血が ではじめました。
  じぶんの 大きな声の しょうげきに
  たえられなくなった デッカの ぜんしんの
  きんにくが さけだし、

〇赤(ダーク)
  デッカくんは みるみるうちに
  トマト色になりました🍅

〇血しぶき
  ぼ <゙だ ㄘ゙、ごごに゙ ɭ ɿ゙る゙խ゙で ず !!!!
  ৴ડેヾ  ま゙ ד֝ժ՝゙ ɭ ɿ゙ で  !!!!!

〇空
大男「‥‥‥‥あれ?  こんな ところに 国があったんだね!」
大男「ごめんなさいっ」
  大男は そろりそろりと うしろむきに
  じしんの あしあとをふみながら
  バック していきました。

〇荒廃した街
  国の たいはんが ふまれてしまいましたが
  どうぶつたちは とても よろこびました。
蛇「デッカくん ありがとう!」
馬「デッカくん すごいね!」
もこもこ犬「声が おおきくて ありがとう!」
  デッカくんは
  みんなから おれいを 言われて
  うれしかったのですが
  「どういたしまして」が 言えませんでした。

〇赤(ダーク)
  デッカの ノドは ひきちぎれていました。
  「どういたしまして」は ち の あわと
   してしか へんかん されません。

〇黒
  そのまま デッカくんは しにました。
  みんなは デッカくん ほどではないですが
  とても 大きな声で なきました。

〇空

〇山の展望台(鍵無し)
  それいらい おなじニワトリ族の みんなは
  デッカくんを みならって 大きな声の
  れんしゅうを はじめました。
  いつかまた アホな大男が きたときに
  デッカくんの ように 身をていして
  おいかえせるようにと。

〇黒

〇山中の休憩所
丰゙ソ「── って、ゅ ੭ੇ լਕ ד֝ժ՝ ᒐ を 国 言吾 ၈ ㄘ゙ゅぎょおで 作っナ ̵̲ ƕ ʖˋぁ」
丰゙ソ「8 才 の トキ?」
マモ「‥‥‥‥‥」
マモ「お前‥‥‥自己犠牲グロネタ、好きだな‥‥‥」
マモ「デッカくん‥‥‥!」
マモ「‥‥‥‥」
マモ「お前の事を知る『読書感想文以前の作品』を 知れてよかった」
丰゙ソ「ま ナ ̵̲ ゙ ㄝ つめい で ₹ ʓ<らい おぼえ ح ᘔ ヨかっナ ̵̲ぉ」
マモ「‥‥‥‥」
マモ「お前は、デッカくんみたいになるなよ?」
丰゙ソ「‥‥‥‥」

コメント

  • 絵本風かな?可愛い〜と思って見てたんですが途中で「トマトいろになりました♡」と出てきてなんか様子がおかしいと気付きました。
    さすがに死ぬのまでは予想してなかったですがこのラストすごく8歳っぽくて好きです🤣

  • 誰かと思えばユルシャ氏の息子さんではないですか😂💕
    私がリコさんの話好きな理由が詰まったような話だなぁ…
    マモさんとギンさんのやりとりもめちゃ可愛です🤤💓

  • 本当に形にしっ……お疲れさまです!!めっちゃ怖い!😭
    うわぁん……メルヘンホラー……😭
    悪い人がいないのがまた悲しい……(大男さん天然なだけでしたし…)
    とか思っていたら、不意打ちゲストが可愛すぎましたけど?!お前ら……!😚

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