小さな幸せは日常(脚本)
〇林道
スミレ「ルヴィア、こっち〜」
ルヴィア「待って」
スミレ「遅いと置いて行っちゃいますよ〜」
ルヴィア「スミレが2人いる」
スミレ「え、誰よ、アンタ」
スミレ「アンタこそ誰よ」
スミレ「私が可愛いからって真似しないで。不愉快よ」
スミレ「私が可愛いからって真似しないで、不愉快よ」
スミレ「何コイツ」
スミレ「何コイツ」
ルヴィア「えっと・・・」
ルヴィア「父様は?」
スミレ「素敵、強くってカッコイイわ!」
スミレ「ヴォルズ様は素敵です。カッコよくて強くて頼りになって・・・・・・私の旦那様。ルヴィアは可愛い娘よ・・・ヴォルズ様は」
ルヴィア「あ、そっちが本物ね」
スミレ「ちぇ、つまらないの〜」
ピクシー「ちょっとは遊んでくれよ」
スミレ「この虫叩き潰すわ」
ピクシー「おい、やめろよ!ただからかっただけじゃん」
スミレ「騙そうとしたなら死になさい」
ピクシー「おい、怒るなて。銀髪のお嬢ちゃんもなんか言ってくれよ」
ルヴィア「スミレ・・・この子友達が居なくて寂しかっただけだと思うの。今回は許してあげて」
ピクシー「お前・・・言い方・・・・・・」
スミレ「ルヴィアに免じて許してあげるわ。 私達夕飯買いに行くからとっと消えなさい」
ピクシー「全く・・・じゃあ、またな!」
スミレ「殺虫剤買わないとね、ヴォルズ様に化けたら・・・」
スミレ「ヴォルズ様が増えて幸せでは・・・」
ルヴィア「スミレ、街行こう」
スミレ「行きましょう」
〇赤レンガ倉庫
スミレ「今日はカレーにするから肉、野菜買わないと」
ルヴィア「スミレが作るの?」
スミレ「私は材料買うから・・・オーディンが作るわね」
ルヴィア「良かった・・・オーディンなら美味しく作ってくれるから安心だわ」
スミレ「ルヴィア、どういう意味かしら?」
ルヴィア「えっと・・・」
ルヴィア「わっ・・・ごめんなさい」
?????「こちらこそごめんなさい。 お怪我はありませんか」
ルヴィア「大丈夫よ」
?????「良かったですわ・・・また会いましょう、ルヴィア」
ルヴィア「え」
スミレ「あの女・・・ルヴィア、大丈夫?」
ルヴィア「大丈夫よ、さっきの人誰だろう」
スミレ「気にしなくていいわ。 ルヴィアはヴォルズ様と私の娘だから有名なのよ」
ルヴィア「父様とスミレは確かに有名だけど・・・さっきの人まるでお姫様みたいで可愛かったね」
スミレ「そう?普通じゃないかしら・・・ルヴィアの方が美人よ。だって世界一いえ生物一のイケメンヴォルズ様の娘だもの」
ルヴィア「スミレって・・・父様への愛強いね」
スミレ「えぇ・・・ヴォルズ様がいたら幸せ・・・もう同じ空気吸えて幸福・・・はぁ・・・帰ってヴォルズ様の匂い嗅がないと」
ルヴィア「もしかして父様の部屋に忍び込んでベットで寝てる?何だかいい香りがするって父様が言ったの」
スミレ「私の匂いが着いた布団で寝る・・・つまり!!」
ルヴィア「この肉美味しそう」
スミレ「よしこれ買って帰るわよ」
ルヴィア「うんっ」
〇睡蓮の花園
ヴォルズ「やはりオーディンの料理は旨い」
オーディン「長年一人で暮らしてましたから料理や家事はできますよ。ただ・・・虫とは退治したくありませんが・・・」
スミレ「虫なんて叩き潰せはいいのよ。勝手に入ってくるのが悪いだし」
オーディン「それはそれで可哀想な気が・・・」
ヴォルズ「スミレは昔から容赦ない所があるからな・・・」
スミレ「ヴォルズ様を不快させたら死あるのみです。私はヴォルズ様が快適に過ごし幸せなら充分です」
ルヴィア「父様がもう一人増えたら嬉しいって言ったわね」
スミレ「それは愛する人なら何人いてもいいからね。みんな私が愛すれば・・・」
ヴォルズ「スミレ・・・ダメだ、自分の世界へ行ったようだ」
ルヴィア「スミレってしっかりしてるようで父様の事になるとダメなのよね」
オーディン「ヴォルズ様は素晴らしいからね・・・ルヴィア様も素敵だと思いますが・・・」
ルヴィア「ありがとう。私も父様好き、親子じゃなかったら結婚したかったよ」
ヴォルズ「ルヴィア・・・」
スミレ「ダメだからね?幾らルヴィアでもヴォルズ様は渡しません!」
ルヴィア「スミレのじゃないだから・・・」
スミレ「私の旦那様です!ルヴィアは娘だけど」
ルヴィア「えー」
ルヴィア「スミレのバカ」
スミレ「え、何でいきなり罵倒するのよ」
ヴォルズ「お前達・・・」
ヴォルズ(この幸せが続けばいい・・・ 何も変わることはない)
小さな幸せは続くと信じて。
不穏な気配は徐々に近付いてるとは、まだ気付いてはなかった