妹のためにBL本を買おうとしたら書店員が『カノジョ』だった件

鉄火キノコ

前編(脚本)

妹のためにBL本を買おうとしたら書店員が『カノジョ』だった件

鉄火キノコ

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〇シックなリビング
妹「おいゴミ!!」
妹「おい、聞いてんのか!!燃えないゴミ」
兄「兄貴をゴミ呼ばわりとは」
兄「性格の悪い人間に育ったな。我が妹よ」
妹「反応するってことは、自分をゴミだと自覚してるんだね」
妹「さすがだよ」
妹「なぁ、ゴミ」
妹「本。買ってきて」
兄「自分で買ってこいよ」
妹「いや、恥ずかしい」
妹「BLのやつだから」
兄「それ、男の僕が買う方が、よっぽど恥ずかしいだろ」
兄「絶対に行かない」
妹「チッ・・・・・・」
妹「燃えないゴミのくせに」
兄「なにを言われても行かないぞ」
妹「じゃあさぁ、買ってきててくれたら」
妹「代わりに、ゴミが好きなえっちいやつ買ったげるから、行ってきて」
兄「うっひょーーい!!」
兄「いってきまぁーす!!」
妹「手懐けやすいゴミで助かったよ」

〇本屋
兄(これだな)
  俺は、妹に頼まれた本(BL)を手に取り、レジまで持っていく
カノジョ「いらっしゃいませ!!」
兄「うん?」
  目を疑った
  なぜかって!?
  それはな・・・・・・
  レジの店員が俺の”カノジョ”だったから
兄「あ、あれ!?」
カノジョ「お!!」
兄「こんなとこで働いてたのか」
兄「知らなかったよ」
カノジョ「あぁ、そっか・・・・・・まだ言ってなかったね」
カノジョ「そう。私、この書店でバイトしてるの!!」
兄「へぇ」
  カノジョと言っても、付き合ってからの時間はあさい。
  そのため、まだお互いのことをよく知らないのだ
  だから、僕がカノジョのバイト先を知らなかったのも、無理はないだろう
カノジョ「じゃ、商品の方、レジ通しますね」
兄「よろしく!!」
  僕は、なにも考えず”それ”をレジ台におく
カノジョ「え・・・・・・」
兄「うん!?」
兄「どうした!?」
カノジョ「・・・・・・」
カノジョ「・・・・・・」
兄「あ・・・・・・」
兄「こ、これは・・・・・・」
兄「妹が欲しいって言ったんだ!!」
兄「だから、僕が代わりに・・・・・・」
カノジョ「だまれ」
  あぁ・・・・・・終わった
  後半へ続く・・・・・・

次のエピソード:後編

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