第一話 バスジャックマン参上(脚本)
〇バスの中
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「はーはっはっは! このバスは俺がジャックした!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「俺はバスジャックマン! この世界を変えるために現れた___」
川西 みたな (かわにし みたな)「あっ、あんた、またそんなことやってるの!?」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「なっ、みたな!? お前もまた乗ってたのか!?」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「静粛に!!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「俺が貴様らの命を握ってるんだぜ? ちょっとは静かにしろ」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「よし、それでいいんだ」
川西 みたな (かわにし みたな)「みなさん、ようこそお越しくださいましたー」
川西 みたな (かわにし みたな)「これはバスジャックが楽しめる体験型バスとなっていまーす!」
川西 みたな (かわにし みたな)「お客様へのサプライズのため、乗車の際にも連絡はしておりませーん」
川西 みたな (かわにし みたな)「どうぞ、バスジャックマンのバスジャックをお楽しみくださーい」
「なんだ、サプライズかよ!」
「悲鳴あげて損した~」
「バスジャックマン!楽しませてくれよ!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「おい、みたな! なんでまた興が削ぐような真似を・・・」
川西 みたな (かわにし みたな)「だって、あなたをからかいたいから」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「お前っ、いい加減にしろよ!」
川西 みたな (かわにし みたな)「残念でしたー! 強烈な拳も、当たらなきゃ意味ないよー?」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「みたなー!!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「いてっ!」
川西 みたな (かわにし みたな)「膝カックンは最強! 私に勝てる人なんていない!」
「いけー!みたなー!!」
「バスジャックマンも負けるなー!!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「ひとつのショーみたいになっちまってるじゃねーか!」
川西 みたな (かわにし みたな)「いいじゃない、いいじゃない!」
川西 みたな (かわにし みたな)「私は10回目の再開である君と楽しみたいのさ」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「はぁ・・・」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「・・・今日のジャックはここまでだ」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「おい、運転手、そこで止まれ」
運転手「はっ、はい!」
川西 みたな (かわにし みたな)「えー、つまんないなー」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「何がつまんない、だ。 俺のこと、何も知らないくせに・・・」
川西 みたな (かわにし みたな)「ま、いいや。またね、馬瑠」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「・・・ったく、今日はついてねえな」
川西 みたな (かわにし みたな)「・・・私も今日は帰ろ」