三話 友達少なそうだね(脚本)
〇学校の屋上
梅景 朱人「・・・」
梅景 朱人「お前、本当に俺の追っ手じゃないのか」
雷戸 啓「だからそうだって言っているじゃん」
梅景 朱人「・・・」
梅景 朱人「そうか」
梅景 朱人「すまなかった・・・」
雷戸 啓「・・・どうして俺がその・・・追っ手?だと思ったんだ」
梅景 朱人「・・・」
梅景 朱人「まあ、いろいろあってな・・・ある日、鋓製の指輪を食っちまったんだ」
雷戸 啓「・・・」
雷戸 啓「ねぇ、あのさ、」
梅景 朱人「なんだ?」
雷戸 啓「鋓ってそもそも何?」
梅景 朱人「・・・」
梅景 朱人「お前、そんなことも知らなかったのか?」
〇豪華な社長室
銀城 浪「君はさ、鋓が今のところとても貴重な金属だってことはわかってるよね・・・」
久遠 満「はい」
銀城 浪「じゃあ説明してみろや」
鷹那須 富士男「・・・」
久遠 満「鋓は一部の方法で人間が摂取すると・・・人間を超える力を手に入れることの出来る貴重な金属・・・です」
銀城 浪「じゃあなんでわざわざ鋓を運んでる最中に人が集まってるとこに行ってるの?」
久遠 満「・・・」
銀城 浪「しかもさ、撃たれたらしいじゃん」
銀城 浪「学生だかなんだか知らないけどさ、普通にまずくない?」
銀城 浪「うちの権力でなんとかメディア露出だけは済んでるけども」
久遠 満「・・・」
銀城 浪「君、クビね」
銀城 浪「はぁ・・・」
鷹那須 富士男「で、そいつの身元は割れたのか?」
銀城は鷹那須の方を向いた
〇学校の屋上
雷戸 啓「・・・」
雷戸 啓「なるほど」
梅景 朱人「まあ基本的には胃に入って消化されたりとかだな」
雷戸 啓「じゃあもしかして、あの時のあの弾が・・・鋓だった?」
梅景 朱人「・・・まあとにかく、仲間?に出会えてよかった」
雷戸 啓「出会い最悪だけどね」
雷戸 啓(こいつは中二病を拗らせてそうだな・・・)
〇教室
雷戸 啓「・・・」
梅景 朱人「おい、雷戸」
雷戸 啓「え?」
啓が振り返るとそこには梅景がいた
雷戸 啓「・・・」
雷戸 啓「・・・なんで朱人が4組にいるんだ?」
梅景 朱人「・・・居てはいけないのか?」
雷戸 啓「うん、だって梅景2組でしょ?」
梅景 朱人「ああ」
雷戸 啓「・・・」
雷戸 啓「うちの学校、他の組に入っちゃだめだよ・・・」
梅景 朱人「・・・そうなのか?」
雷戸 啓「そう、でさらに言うとね・・・うちの担任・・・」
梅景 朱人「え」
厚田 守男「お前、4組じゃないな?なぜうちのクラスに入ってきている?」
雷戸 啓(生徒指導の先生だよ・・・)
梅景 朱人「入ってはいけないことは今知った」
厚田 守男「ああ?とりあえずお前廊下来い」
梅景 朱人「へ!?」
雷戸 啓「・・・」
北村 力二「なあ、今の人誰?」
雷戸 啓「ん、ああ、最近友達になったんだ」
〇図書館
その日の夕方
摩小 恵「・・・ここも外れかしら」