何がかかってる? 編(脚本)
〇開けた交差点
なほ「先輩、ちょっとコンビニ寄って帰りましょうよ!」
先輩「・・・・・・」
なほ「・・・・・・」
先輩「いやいや!何? 何で当たり前の様に一緒に帰ってる感じ出してんの!? 今さっき追いついて来たんだよね!?」
なほ「先輩を見かけたんで走って来ました!」
先輩「それで何故いきなりコンビニ行きましょうなの・・・・・・」
なほ「行きたいからです!」
先輩「うん。君はそういう子だったね」
なほ「では、行きましょう!」
先輩「君はポジティブでいいね」
なほ「ありがとうございます!」
先輩「素直に受け取るんじゃないよ!」
なほ「???」
先輩「あぁ、ごめんごめん。 行こうか!」
〇コンビニの店内
先輩「何か買いたい物でもあった?」
なほ「甘い物が食べたくなっちゃって」
先輩「そうか」
なほ「先輩、選んでください!」
先輩「何でよ」
なほ「何でって、冷たいですよ! 難しく考えないで、私に食べさせたいと思う物を選んでみてくださいよ!!」
先輩「う~ん・・・・・・」
先輩「それなら、これはどうだ?」
なほ「あ、美味しそうですね!」
なほ「・・・・・・って、これ、お酒入ってるチョコじゃないですか!」
先輩「え?そうだったの?」
なほ「先輩・・・・・・」
先輩「ちょっと待って!! 知らなかったんだよ!お酒入ってるの!!」
なほ「知らなかった、そんなつもりなかった・・・・・・ドラマに出てくる犯人は皆そう言うんですよ」
先輩「ドラマの話を現実に持って来ないで!? 本当に知らなかったんだって!!」
なほ「・・・・・・」
先輩「何て顔してんだよ!!」
なほ「先輩・・・・・・嘘が下手ですね」
先輩「嘘じゃないって!!」
なほ「まぁ、そういう事にしておいてあげます。 チョコだけに・・・・・・」
先輩「何を言ってるのかな!?君は!! 何にもかかってないよ!? チョコだけに何よ?何もかかってないんだよ!!」
なほ「言ってみただけです」
先輩「そういうチャレンジは止めた方がいいよ!」
なほ「ただ・・・・・・」
先輩「ただ?」
なほ「チョコにオレンジソースはかかってます!」
先輩「やかましいよ!」
今回はなほちゃん、距離の詰め方が絶妙ですね…物理的にも、会話的にも✨ 毎回、各ヒロインから多彩な責められ方をする主人公…苦難と捉えるべきか、ご褒美と捉えるべきか…😂