ハチ公が鳴く刻  悲しきハロウィンのワルツ

良し

第二の事件(脚本)

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〇電車の座席
  話す▶️かな
佐野かな「〜♪」
淀川宗真「おいおい・・・浮かれるのはいいが、遊びに行くんじゃねぇぞ」
佐野かな「わかってますよ・・・だけど、先生とお出かけ出来るんですから」
淀川宗真「ハァ・・・しかし何で俺が・・・一体何があったって言うんだ・・・」

〇店の事務室
  早朝
  取る▶️受話器
佐野かな「はい、淀川探偵事務所です・・・あ、河津刑事、おはようございます・・・はい、代わりますね」
淀川宗真「勝手に取るなって・・・どうした河さん?」
河津刑事「おう先生、すまんが調べに行って欲しい所がある」
淀川宗真「何処に?」
河津刑事「それは・・・」

〇山道
  話す▶️かな
佐野かな「ハァ・・・ハァ・・・何処まで行くんです?」
淀川宗真「もう少しだとは思うが・・・」
佐野かな「あ、あそこに規制線が張ってありますよ」
淀川宗真「よし、行くぞ」
佐野かな「は、はい・・・ハァ・・・ハァ・・・」
  移動する▶️規制線

〇滝つぼ
  話す▶️警官
警官「止まれ!!関係者以外立ち入り禁止だ!!」
淀川宗真「おっと、すまない、東京から来た淀川と言う者だが、警視庁の河津刑事から連絡は来てないか?」
警官「少々お待ちください」
羽曳野刑事「お待たせしました、○○県警の羽曳野玲(はびきのれい)です」
佐野かな「綺麗な女の人!?河津刑事の知り合いって言うから、てっきりオジサンかと・・・」
  聞く▶️河津刑事の事
淀川宗真「河さんとは、どんな関係なんだ?」
羽曳野刑事「河津刑事は、大学の先輩で色々お世話になっています」
淀川宗真「なるほど、それじゃ現場に案内してもらえるかな?」
羽曳野刑事「わかりました、こちらです」
  移動する▶️現場

〇山中の川
  話す▶️羽曳野刑事
羽曳野刑事「こちらです」
佐野かな「あわわわ・・・」
淀川宗真「またか・・・」
羽曳野刑事「あの・・・彼女は一体・・・?」
淀川宗真「自称助手だ・・・気にしないでくれ」
羽曳野刑事「誰か、彼女を向こうに」
  調べる▶️真野瑞稀
淀川宗真「コイツは真野・・・何故こんな所で・・・」
羽曳野刑事「知っているのですか?」
淀川宗真「ああ、追っているヤマの関係者でね、何故河さんに連絡を?」
羽曳野刑事「第一発見者の方が、知りたいだったみたいでしたので、ガイ者の名前を伺いました」
羽曳野刑事「後、ガイ者は、今は東京で暮らしているとの事でしたので」
淀川宗真「ああ、それでか」
  調べる▶️真野の死体
淀川宗真「死体がここにあるが、ここで死んだ訳では無さそうだな」
羽曳野刑事「流石ですね、どうしてわかりました?」
淀川宗真「血溜まりが無いんでね、上流から流れて来たって所か?」
羽曳野刑事「そうです、さっきの場所が現場になります」
  調べる▶️真野の死体
淀川宗真「外傷はと・・・頭のコレか、後は・・・無さそうだな」
淀川宗真「凶器は、鈍器で殴られたか、上から落ちたって所か」
羽曳野刑事「今、検死をしている所です」
  話す▶️羽曳野刑事
淀川宗真「すまない、写真一枚いいかな?」
羽曳野刑事「わかりました、一枚だけですよ」
  取る▶️真野の写真
  話す▶️羽曳野刑事
淀川宗真「じゃあ、戻ってソコも調べてみるか」
羽曳野刑事「では、案内します」
  移動する▶️上流

〇滝つぼ
  調べる▶️現場
淀川宗真「コレか・・・こりゃ殴られたというよりは、上から落ちたって感じだな」
羽曳野刑事「こちらとしては、自殺の可能性が高いと思っています」
  話す▶️羽曳野刑事
淀川宗真「ほぅ、何か根拠がありそうだな」
羽曳野刑事「滝壺の近くの崖に、彼女らしき靴が揃えて置いてありましたので」
  見る▶️写真
淀川宗真「確かに裸足だな、すまんがソコも見せてもらえるかな?」
羽曳野刑事「では、案内します」
  移動する▶️滝壺近くの崖

〇渓谷
  調べる▶️靴
淀川宗真「コレか・・・確かに並べて置いてあるな」
佐野かな「待ってください先生、コレおかしいですよ」
  聞く▶️靴の事
淀川宗真「起きて来たのか・・・所何がおかしいんだ?」
佐野かな「こんな山の中に、こんな靴でこんな所まで登って来られませんよ!!」
羽曳野刑事「あ!!言われてみれば・・・他殺の可能性も出てきたわね」
  調べる▶️辺り
淀川宗真(かなの言うとおり、あの靴ではここまで登って来られないだろう・・・だとすると・・・)
淀川宗真(あった!!コイツは他殺だ!!)
  話す▶️羽曳野刑事
淀川宗真「羽曳野刑事、コイツは他殺だ」
羽曳野刑事「何故です、淀川さん?」
淀川宗真「アレだ」
羽曳野刑事「アレは!?」
淀川宗真「ああ、タイヤ痕だ」
淀川宗真「幾つもあるならどうって事はないが、タイヤ痕は一つしかない、って事はコレの意味することは一つって事だ」
羽曳野刑事「犯人は、車でここまで運んで、ガイ者を落とした!!」
淀川宗真「ああ、それも土地勘のある奴の犯行だろうな」
羽曳野刑事「とは言え、どうやってガイ者を無抵抗のままここまで運んだのでしょう?」
淀川宗真「睡眠薬で眠らせて・・・がベタだがコレだろうが、ソコは検死してからだろう」
  聞く▶️辺り
女性の声「瑞稀ーーーー!?」

〇渓谷
  話す▶️女性
羽曳野刑事「あの・・・貴方は?」
⁇「あ・・・すみません、私は水原咲希(みずはらさき)といいます、彼女・・・真野瑞稀の高校の同級生です」
淀川宗真「ここは、真野の地元なのか!?」
水原咲希「はい」
  話す▶️咲希
羽曳野刑事「どうしてここに?」
水原咲希「村のじっちゃんが、瑞稀らしき遺体を見つけて、警官に連絡したと聞いて・・・居ても立っても居られなくなって・・・」
  聞く▶️辺りの事
淀川宗真「ここには、よく来るのか?」
水原咲希「いえ・・・地元の人でもそうそう来ません、見ての通り危険な箇所が幾つもあるので」
淀川宗真「じゃあ、その連絡したという爺さんは何故ここに?」
水原咲希「釣りに来て、見つけたみたいです、ただじっちゃんもここまでは登って来れませんが」
  聞く▶️タイヤ痕の事
淀川宗真「車なら来れるんじゃ?」
水原咲希「確かに車なら来れますが、この時期に車で来ても別に何も無いから、地元の人間は来ませんよ」
  考える▶️タイヤ痕の事
淀川宗真(地元の人間は来ないか・・・それを知っているからこそ、ここまで運んで来たって事か)
淀川宗真(となると、真野の関係者、しかも同じ地元の人間って事か・・・?)
  話す▶️咲希
淀川宗真「すまない、高校の卒業アルバムを見せてもらえないかな?」
水原咲希「え・・・あ・・・はい、では家まで来てもらえますか?」
  移動する▶️咲希の家

〇広い畳部屋
  話す▶️咲希
水原咲希「こちらです」
淀川宗真「ありがとう」
  見る▶️卒業アルバム
佐野かな「あれ?先生、この人何処かで・・・」
淀川宗真「本当だ・・・北条深雪・・・」
水原咲希「あ、そういえば深雪も東京に行ったんだっけ」
  聞く▶️深雪の事
淀川宗真「その子は今何処に!?」
水原咲希「すみません、そこまでは・・・」
淀川宗真「そうか・・・ありがとう」
  話す▶️かな
淀川宗真「よし、帰るぞ」
佐野かな「あ、はい」
  移動する▶️警察署

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