『突然訪れる』シリーズ 後輩優しくないです4

八野なな

図書館では静かにして!?(脚本)

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〇まっすぐの廊下
りこ「先輩、放課後に1人でどこ行くんですか?」
先輩「1人は余計だけど、まぁ良いか。 図書室に行く所なんだ」
りこ「えっ? 図書室ですか?」
先輩「あぁ、宿題やって帰ろうと思ってな」
りこ「へぇー。 普段から家ではやらないんですか?」
先輩「まぁそうだね。 家だとついつい後回しにしちゃうからね」
りこ「あぁ。 先輩は家に帰ったらAIとの会話に夢中になってそうですもんね」
先輩「何でよ」
りこ「してないですか?」
先輩「・・・・・・たまにする」
りこ「・・・・・・」
先輩「何か言ってもらえると有難い」
りこ「話したいならAIじゃなくて私にすれば良いのに」
先輩「えっ!?」
りこ「と言えば、先輩は大喜びしそうだなって」
先輩「うん・・・・・・『大』じゃないけど喜んじゃったかも」
りこ「先輩! ダメですよ、そんなんじゃ!! 悪い人に引っ掛かっちゃいそうです」
先輩「うん! 君と君のお姉さんにいつも引っ掛けられてるよ!」
りこ「幸せ者ですね!」
先輩「・・・・・・そうだね」
りこ「何ですか? 不満そうですね?」
先輩「いやいや! そんな事ないよ!」
りこ「そうですよね。 先輩、相手に不満をぶつけられる程の度胸はないですもんね!」
先輩「あれ? 馬鹿にされてる?」
りこ「いえいえ! それだけ、優しいという事です」
先輩「どうもありがとう」
りこ「そして簡単に機嫌を直してくれます」
先輩「その一言が優しくないよ!」

〇図書館
先輩「何でついてきたの?」
りこ「先輩が一人で可哀想だからです!」
先輩「はっきりと言い切らないでいいよ」
りこ「先輩は一人で居ることに慣れてるかもしれませんが」
先輩「うん。言わないで」
りこ「ふふ。 私も宿題やって帰ろうと思ったんです」
先輩「そっか。 じゃあ、お互い集中してやろうな」
りこ「先輩、分からない所があったら教えてあげますよ」
先輩「『教えてくれ』じゃなくて?」
りこ「冗談ですよ、冗談! 分からない所は教えてください!」
先輩「まぁ、俺に分かる問題なら良いよ」
りこ「ありがとうございます! ちなみに・・・・・・」
先輩「?」
りこ「教えてもらった問題が不正解だった場合、先輩にどんな事が起こると思いますか?」
先輩「あ、ごめん、俺に聞かないで! AIに聞いて!!」

コメント

  • りこちゃん……相変わらずのキャラで😂 甘さが漂う言葉を一言だけ発した後に奈落に叩き落とす展開、楽しすぎます👍 ここ数話で新ヒロイン(?)も2人追加され、次は誰だろうと期待いっぱいになりますね✨

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