義妹を押し付けられて

夏目心 KOKORONATSUME

2 責任(脚本)

義妹を押し付けられて

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〇アーケード商店街
藤崎雄太「今日は楽しかったか?買い物終わらせたら、家でゆっくりしような・・・」
  今日の学校終わり。俺は真由と共に商店街へ買い出しに来ていた。学校では事情を聞いたクラスメイト達が助けてくれたり、
  子育てのアドバイスをもらったりと本当に大助かりだった。
藤崎雄太「しかしまぁ、皆がここまでしてくれるとは思わなかったけど、俺も流石に力付けないとな・・・オムツと赤ちゃん用の」
藤崎雄太「粉ミルク買ったら、書店行かないと・・・」
藤崎雄太「ん?」
チンピラ「良いじゃんかよ〜!俺らと遊ぼうぜ〜!」
西園寺茜「ご、ごめんなさい・・・あたし本当に急いでるんで・・・」
チンピラ「そんな固い事言うなよ〜!俺らが楽しませてやるからさ〜!」
藤崎雄太「うわマジか・・・こんな所でナンパだなんて・・・あいつらよっぽど暇なんだな・・・仕方が無い・・・」
藤崎雄太「すぅ・・・」
藤崎雄太「お巡りさ〜ん!!こっちです〜!!」
チンピラ「やべ!察が来る!」
チンピラ「に、逃げろ!!」
西園寺茜「・・・!!何か良く分からないけど、助かった・・・?」
藤崎雄太「あれ?良く見たら委員長か・・・こんな所で奇遇だね・・・」
西園寺茜「え?藤崎君と真由ちゃん?もしかして、あたしを助けてくれたのって・・・」
藤崎雄太「あ、うん・・・たまたまナンパされてる所に立ち会っちゃって、放って置くのも良く無かったから・・・」
西園寺茜「そうだったんだ・・・ありがとう!助かったわ!」
藤崎雄太「大した事無いよ!さて、買い物行こうか真由!」
西園寺茜「あ、買い物に来てたんだ・・・」
藤崎雄太「そうなんだ・・・色々買い揃えないといけない物があるから・・・」
西園寺茜「大変だね・・・ねぇ、良かったらさ、今日藤崎君の家に上がって良いかな?」
藤崎雄太「ん?どうしたの?」
西園寺茜「さっき助けてくれたお礼に、夕飯あたしが作りたいなぁって思って・・・帰った後に色々やるの大変でしょ?」
藤崎雄太「マジか!それなら、お願いしようかな?」
西園寺茜「ありがとう!荷物は分担して持ちましょう!」
藤崎雄太「分かった・・・委員長も無理しないでね!」
  商店街でたまたま委員長がナンパされてる所に出くわし、俺は大声でお巡りさんと口にして委員長を助けた。
  大事にならず、委員長はお礼も兼ねて夕飯を作ってくれる事となり、俺達は委員長と共に買い出しへ行くのだった。

〇おしゃれなリビングダイニング
  その日の夜。
藤崎真由「・・・・・・」
西園寺茜「ぐっすりしてるね・・・」
藤崎雄太「あぁ、こうして見ると大きくなるのが何か楽しみだな・・・」
藤崎雄太「委員長、今日は本当にありがとう・・・でも、家の事とか良かったの?」
西園寺茜「あ、大丈夫だよ!今日はあたしの所、お母さんが帰ってるし、下の子達もそこまでじゃ無いから・・・」
藤崎雄太「そっか!このお返しは、いつか必ずするよ!」
  家に帰った後、家の片付けの後に委員長と共に夕飯を作っていた。食後の片付けもやって、真由のトイレも済まして
  今はぐっすりと眠っている。
西園寺茜「ねぇ、藤崎君の家の事情は良く分かったけど、真由ちゃんのお母さんとは連絡取れたの?」
藤崎雄太「あぁ・・・それは試みたけど、真由のお母さんは電話出てくれなかったよ・・・全くどこで油売ってるんだか・・・」
西園寺茜「そっか・・・育児放棄って本当酷いよね・・・折角産まれて来た命を無下にしてさ・・・」
藤崎雄太「そうだよね・・・そんな風にするなら何で子供作ったんだって言いたくもなるよ・・・こうして見ると責任が重いって、」
藤崎雄太「まだガキの俺にも分かるよ・・・」
西園寺茜「本当、大事にしないとだよね・・・結婚したり、子供作ったりしても、大人にはなれないのね・・・」
  父さんが出張に出た直後、勝手にいなくなった真由の母親には正直苛立ちしか感じなかった。連絡も取れないし、
  母親ならちゃんと責任を取って欲しいとも思えた。
西園寺茜「・・・って、もうこんな時間か!あたしもそろそろ帰らないと!」
藤崎雄太「え?あ、そうか・・・なら送ってくよ・・・」
西園寺茜「大丈夫だよ・・・真由ちゃん寝てるし、起こしたら可愛そうでしょ?」
藤崎雄太「え?大丈夫?また誰かに絡まれたりとかしない?」
西園寺茜「本当に大丈夫よ!もしそうなったら、さっき見たいに大声出すからさ!」
藤崎雄太「そっか・・・まぁ、気を付けてね・・・それと、今日は本当ありがとう・・・」
西園寺茜「どういたしまして!また明日ね!」
藤崎雄太「・・・何か周りに助けられまくったな・・・俺が確りしないと・・・」
  色々と思う所はあるが、俺もできる事をやって行こうと思うし、早く保育園に行ける様になる事を願うのだった。

次のエピソード:3 贈り物

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