クワイライト

黙々倫敦(もくもくろんろん)

二話 (脚本)

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〇暗いトンネル
鷹那須 富士男「にしても、一体どうやって過去の人間は地表から1キロのこの場所に鵜軽遺跡を作ったんでしょうかね・・・」
銀城 浪「地底人とかだったりしてね」
鷹那須 富士男「いや、あながち間違いでもないかもしれんな・・・」
  二人がトンネルの出口に出てきた

〇山奥のトンネル(閉鎖中)
銀城 浪「いやー、にしても夜勤明けは気分が良い。今日は1日休むことが──」
銀城 浪「ん?」
銀城 浪「電話だ」
鷹那須 富士男「地下にいたから電波が届かなかったんだろう、早く出てやれ」
銀城 浪「はぁ・・・仕事が増えないといいけど・・・」
銀城 浪「はい、もしもし・・・」

〇病室
雷戸 啓「んん.......」
雷戸 啓「ここは・・・」
医者「ああ、起きましたか・・・」
雷戸 啓「?」
雷戸 啓「あっ、そうだ!!俺、撃たれて・・・」
医者「ええ、1日ほど寝込んでいましたが・・・」
医者「体は完治してしまいましたよ」
雷戸 啓「・・・」
雷戸 啓「1日で?」
医者「そう、私もびっくり」
医者「今日の夕方には退院出来そうなレベルでね」
雷戸 啓「マジですか・・・」
医者「ああ、でも、」
医者「体に貫通のあとがなかったのに弾が消えているんですよね・・・」
雷戸 啓「・・・?」
医者「まあ、傷口から自然にという可能性もありますが・・・通院していただくことになりそうですね」
医者「それと、お母様もいらっしゃるそうなので、元気な姿を見せてあげてくださいね」
医者「では・・・」

〇教室
北村 力二「にしても啓はすごいよな」
北村 力二「銃で腹を撃ち抜かれて死なないどころか2日で退院だもんな」
雷戸 啓「うん・・・まあね」
雷戸 啓「ってッ!?」
北村 力二「うお!?すごい音鳴ったな、静電気か?」
雷戸 啓「多分・・・」
雷戸 啓「なんか最近多いんだよね」
北村 力二「真夏で乾燥してないのに変だな」

〇学校の廊下
梅景 朱人「・・・」

〇学校の下駄箱
雷戸 啓「はあ・・・せっかく早く退院出来ても、部活は出来ないんだよな・・・」
  啓が下駄箱を開けると中に手紙が入っていた
雷戸 啓「ん?」
  「本日の放課後、屋上で待つ。」
雷戸 啓「・・・」
雷戸 啓「何これ・・・」
雷戸 啓「無視して帰るか・・・」
雷戸 啓「いや、でも・・・俺が行かなかったらずっと屋上にいる可能性もある・・・」
雷戸 啓「まあ字が荒いから男だろ」

〇学校の屋上
雷戸 啓「・・・」
梅景 朱人「・・・」
雷戸 啓「あのー」
梅景 朱人「お前・・・来るなら来い・・・」
雷戸 啓「え?」
梅景 朱人「お前が鋓を取り込んだ俺の追っ手だということはわかっている・・・」
雷戸 啓「はぁ?」
梅景 朱人「どうやって俺のことを知ったのか、居場所を突き止めたのかは知らないが・・・」
梅景 朱人「とりあえず口止めだ。殺す」
雷戸 啓「はぁ!?」
雷戸 啓「ちょ、何言ってんの!」
梅景 朱人「奈落の裏門」
雷戸 啓「何?」
梅景 朱人「はっ!!」
雷戸 啓「!?」
  梅景の影が動き、こちらに迫ってきた
雷戸 啓「えっ、ハッ!?何!?」
  啓はとっさに手を突き出した
  パリッパリッパリッ・・・
梅景 朱人「!?」
雷戸 啓「!?」
雷戸 啓「ぶぇっ!?何!?」
雷戸 啓「静電気か!?」
梅景 朱人「・・・ただの静電気、ではないな」
梅景 朱人「電気系の能力者だというわけか」
雷戸 啓「ええ!?」
梅景 朱人「ただの静電気なら、俺の奈落の裏門の「影」に攻撃が通るということに説明が付かない」
雷戸 啓「どういうことだ!?」
梅景 朱人「能力者なら殺す、それだけ」
雷戸 啓「・・・」
雷戸 啓「ていうか!こっちはこっちでだんだんムカムカしてきた!」
雷戸 啓「いいよ!やってやるよ!」
雷戸 啓「ラグビー部なめんなよ!」
  二人はお互いに距離を縮め合う
梅景 朱人「ハッ!!」
  先に仕掛けたのは梅景、影を動かして攻撃してきた
雷戸 啓「!!」
  影がくねくねと地面を這いながら近づいてくる
雷戸 啓(さっきの言い分からして、影を攻撃しても攻撃は・・・)
雷戸 啓(通る!!!!)
梅景 朱人「グッ・・・」
  梅景が手を握りしめた
梅景 朱人「シャドウバインド!!」
雷戸 啓(速い!?)
雷戸 啓「グッ・・・」
  梅景の「影」が張り付くように体にくっつき、啓は拘束されてしまった
梅景 朱人「フッ・・・」
雷戸 啓「ぐぐぐぐぐ・・・」
梅景 朱人「別に影が移動出来るのは床だけじゃな──」
  バリッ
梅景 朱人「!?」
  啓の体がピカリと光ったと思うと・・・
梅景 朱人「ガハッッッッッ・・・」
  体中に電気が走り、まとわりつく「影」を攻撃した
  シュュュュュュュ・・・・・・
  体から薄く煙が出てくる
梅景 朱人「グッ・・・」
  梅景は膝をつき、視線を床におくった
「ッテェェェェ・・・」
梅景 朱人「!?」
梅景 朱人(こいつ・・・)
梅景 朱人(少なからず自傷ダメージを受けている!?)
梅景 朱人(それに電気での遠距離攻撃もしてこない、単に使いなれていないからというのも考えられるが・・・)
梅景 朱人(静電気、やつはそう言っていたが、まさか真の意味での静電気を操る”だけ”の能力か?)
梅景 朱人(それなら俺でも・・・)
  梅景が視線を啓の方に戻したその時
梅景 朱人「!?」
  既に啓はこちらに近づき・・・
梅景 朱人(近──)
雷戸 啓「オラァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!」
梅景 朱人「ギハッッッッッッ・・・・・・!!!!!!!!!!」
雷戸 啓「どうだっ!!」

次のエピソード:三話

コメント

  • ジャンプに掲載されてるような話ですね。
    ワクワクします。
    世界線とバトルがある感じで、続きが楽しみです‼

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