飛行女学校の瑞

香坂ヱヰ

エピソード4(脚本)

飛行女学校の瑞

香坂ヱヰ

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〇教室
「ねえ、聞いた!?実習の話!」
「あー!聞いた、聞いた!」
「航空戦艦なんて珍しいよね〜。普段なら航巡なのに」
「なんか、先輩から聞いたけど、水母の時があったんだって!」
愛唯「ど、どうでも良いから中止にならないかなぁ・・・・・・」
「はい!席ついて!」
「次の実習、皆には既に伝わっているようね」
「瑞雲組を四つに分けて次の実習を行います」
「この組は扶桑です」
「え、扶桑ってこの前航空戦艦になったあの扶桑?」
「知ってるー!姉妹艦の山城と同時に改装されたんでしょー!」
「あの不幸型って有名なやつ?」
「ツイてないねー・・・・・・」
「静かに!」
「実習の細かい事は、配ったプリントを見るように!」
愛唯(はぁぁぁぁ・・・・・・)

〇海
  ──扶桑甲板──
愛唯「・・・・・・終わったわ・・・・・・」
小松「本日、皆様のお手伝いを致します。甲板士官の北空小松です」
小松「まずは皆様、扶桑へようこそ。実は扶桑は今回が改装後初めての航行なのです」
小松「はい、静粛に」
小松「では早速始めましょうか」

〇海
小松「────・・・・・・────・・・・・・・・・────」
愛唯(あ、あの人、軍人の顔になっちゃった・・・・・・)
愛唯(つ、次私だしっ!?)
小松「はい、次・・・・・・高野さん?」
愛唯「はいぃぃぃ!!」
小松「カタパルトの調子が悪いから、山城へ行くかか待つか」
愛唯「待ちます待ちますっ!!」
「ちょっとこれは夜までかかりますね〜」
小松「夜間飛行の経験は?」
愛唯「いっ、一回だけ・・・・・・」
小松「なら、山城へ・・・・・・」
愛唯「山城しか選択肢ないの!?」
小松「一番近いのが山城、その次に伊勢、日向ね」
小松「・・・・・・あ、今は零式水上偵察機が使っていますが、伊勢より近くに最上が・・・・・・」
愛唯「それでお願いします!」
小松「・・・・・・航空戦艦は、嫌い?」
愛唯「えっ!?」
小松「航空戦艦は、嫌いなの?」
愛唯「えーーっと・・・・・・」
小松「次に会うときまでに考えてくれるかな?」
愛唯「はい・・・・・・」

〇海
愛唯「はあ、はあ・・・・・・」
愛唯「怖かった・・・・・・」
りん「愛唯?」
愛唯「りんちゃん!」
愛唯「もー怖くて怖くて!」
愛唯「特にカタパルト!相変わらず怖い・・・・・・」
りん「まあ、仕方ないね・・・・・・」
りん「あれ、烈風の人じゃない?」
愛唯「え?」

〇海
津風「烈風・・・・・・第一小隊より第二小隊へ」
津風「秋水からの報告を伝えます。名賀島から北二千ヤードで演習相手の零戦五二型隊を発見」
津風「空母機動部隊も、見つけたそうです」
「りょーかい」
津風「・・・・・・理解してるの・・・・・・?」
香菜「大丈夫ですわ、第二小隊には礼松さんの直弟子?がいるのですもの」
津風「・・・・・・そうね・・・・・・って!」
津風「志摩、気ぃ付けろ!」

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