飛行女学校の瑞

香坂ヱヰ

エピソード2(脚本)

飛行女学校の瑞

香坂ヱヰ

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〇古い施設の廊下
愛唯「えーっと、富嶽組の場所は・・・・・・」
愛唯「えーっと、左に曲って、右に曲って、四個目の曲がり角を左に・・・・・・?」
愛唯「左に曲って・・・・・・」
愛唯「・・・・・・右に曲って・・・・・・」
愛唯「・・・・・・・・・・・・あった、四個目の角・・・・・・!」
愛唯「を、左に曲がって・・・・・・?」
登代「・・・・・・あら」
登代「始めまして、かな?」
愛唯「始めまして!です!」
愛唯「瑞雲組の高野愛唯です!」
登代「『富嶽』組の藤塚登代よ」
登代「よろしくね」
愛唯「ひゃぁぁ・・・・・・」
登代「・・・・・・どうしたの?」
愛唯「なんでもないです!」
「あー!いたいた!藤塚っち、なにしてんのー?」
愛唯「えっ?」

〇古い施設の廊下
奈津菜「ねえ、夕飯の支度が──っておよよ?」
奈津菜「珍し・・・・・・藤塚っちにお客さんとは」
愛唯「えっと、私は瑞雲組の──」
奈津菜「あー!あの落ち零れの!」
奈津菜「たかの・・・・・・ゆめちゃんだっけ?」
愛唯「高野愛唯です・・・・・・」
奈津菜「そうそう!そんな名前だった!」
愛唯「・・・・・・」
登代「ふ、藤塚さん、本人に悪意は無いの・・・・・・」
奈津菜「僕は『震電』と『震電改』の飛行姫でねぇ」
奈津菜「このスカートのプリーツが震電の六枚羽を、」
奈津菜「ローブが震電改の四枚羽を表現してんのさ」
愛唯「ちょ、ちょっといいですか?」
奈津菜「ん?」
奈津菜「何だい?」
愛唯「『震電』と『震電改』の飛行姫って・・・・・・」
愛唯「二つって事ですか??!?」
登代「新藤さんは特殊なの」
登代「二つの飛行機を行き来する事が出来るのよ」
奈津菜「そ!」
奈津菜「あ、そーだ!ねえ、高野っち、今から実戦訓練しない?」
愛唯「今から!?」
登代「あのね、新藤さん。瑞雲と震電では勝負にならないと思うの・・・・・・」
登代「それにその、ほら、夕飯の時間でしょう?」
奈津菜「だいじょーぶ!」
登代「む、無理がありますって!」
奈津菜「烈風と・・・・・・零戦の五二型を高野っちに着けるよ!」
奈津菜「判定は、富嶽・・・・・・は無理か」
奈津菜「カ号観測機を判定につけよっか!」
奈津菜「いいね!?」
愛唯「え、ええ・・・・・・」
奈津菜「よし!三十分後に第一校庭に集合ね!」
愛唯「・・・・・・」

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