むだばなし4(脚本)
〇荒廃した市街地
かんな「きさま、そこで何をしている!」
かんな「すでに城門は破られた!」
かんな「7万の帝国軍がすでに市街に入った」
かんな「すぐに退避を!」
かんな「地下水路経由で、いますぐ聖杯の丘へ!」
かんな「いそげ! 何をぐずぐずしている!」
かんな「なんちゃって」
かんな「こういうの、やってみたかったんだよね」
かんな「かんなだよ!」
かんな「なんかあれね、タップノベルってさ」
かんな「いろいろサクサクつくれて楽しいよね」
かんな「あ、これ、あれだね、」
かんな「背景、まだ廃墟のままだわ」
かんな「ごめんごめん。別のに変えよう」
かんな「ちょっと待ってね」
かんな「すぐに作者のヒトに言って さしかえる」
〇綺麗な港町
かんな「はい、背景かわった」
かんな「あ、けどこれ、あれだよね」
かんな「なんか遠近感というか」
かんな「位置関係おかしくない?」
かんな「右後ろの、丸っこい屋根が不自然すぎるわ」
かんな「だめね、これ、」
かんな「がらにもなく アドリア海っぽい町をチョイスしてみたけど」
かんな「裏目に出た感じだ」
かんな「やめよう」
かんな「背景! なんか別ので!!」
〇西洋の街並み
かんな「はい」
かんな「こんどは大丈夫そう?」
かんな「なんか、またファンタジーっぽい場所きたけど」
かんな「まあ、そこそこ自然か」
かんな「さっきほどの違和感はないな」
かんな「じゃ、あらためまして」
かんな「かんなだよ」
かんな「なんかもう、なにもはじめてないのに」
かんな「もうすでにエピソード終盤だよ」
かんな「少しはなにか、せっかく来てくれたあなたが」
かんな「退屈せずに 元気がでるような言葉を」
かんな「なんか今から言うわ」
かんな「えっとね、たしか、」
かんな「新約聖書の、誰だったかの、福音書?」
かんな「なまえ忘れたけど 誰だったか」
かんな「なんかきのう、ぐうぜん読んだわ」
かんな「その何とかの、4ページぶんぐらい」
かんな「『明日のことは、明日自身が心配するから』」
かんな「『明日なにしよう、とか、あと、なんだ、」
かんな「『なに食べようとか、何着ようとか、」
かんな「『あんま心配すんなって。な?』」
かんな「とか。書いてあったわよ」
かんな「意外と昔のじーさんたちは、」
かんな「いいことも言ってるわ、って思ったよ」
かんな「まあ、だから、」
かんな「テストの点、ちょっと悪かったとか」
かんな「面接、しっぱいして 変なこと言っちゃったとか」
かんな「まあ、なんか、今日、いろいろあったとしてもさ、」
かんな「明日はきっと適当に なんとかなるし」
かんな「あんまり今、くよくよ考えなくて大丈夫」
かんな「明日は明日の風がふくって。言うじゃん?」
かんな「わたしとかもそーだし、あとは、」
かんな「いまこれ描いてる作者のヒトも、」
かんな「けっこうてきとーに 気分だけで生きてるけど」
かんな「それなりに なんとかなってるし」
かんな「もっと本気で 真剣に考え抜いてる人より、」
かんな「お気楽キャラのかんなの方が、」
かんな「意外と毎日、ハッピーだったり、したりする」
かんな「まあだからさ、」
かんな「いろいろあっても、考え込まないで」
かんな「気楽に息すって、」
かんな「明日は明日で、てきとーに何とかなる作戦」
かんな「深刻に考えないこと」
かんな「・・・みたいな感じかな」
かんな「以上、」
かんな「今日のかんなの、」
かんな「気分のみによる、気分のための、」
かんな「わりとだいたい、てきとーな、」
かんな「わたしからの、アドバイスだよ」
かんな「はい。じゃ、今日はこれで終わり」
かんな「じゃ、さいごにまた、」
かんな「音楽を、何かまた別の、」
かんな「たのしげなものに」
かんな「サクッと切りかえるよ」
〇西洋の街並み
かんな「おっ、なんかびみょーに 背景エフェクトきたね!」
かんな「わたしは、じゃ、とりあえず、」
かんな「この謎のファンタジー背景の町を、」
かんな「このあとちょっぴり歩いて帰るわ」
かんな「路地裏とかで、よさげなスイーツくらいは」
かんな「売ってたりもするかもしれないし」
かんな「あれね、あなたの側は、」
かんな「路地と建物、ちょっとだけしか見えてないのは」
かんな「まあ、スマホ画面の限界か」
かんな「いっしょに こっちで、路地裏とか歩けると楽しいんだけど」
かんな「まあそれは また、あと何年かして」
かんな「タップノベルに 3D ぶいあーる機能が追加された! とか」
かんな「そういうのを待つしかないよね」
かんな「まあでもタップノベルに」
かんな「そこまでの機能はムリか」
かんな「じゃ、次回はできたら、」
かんな「てきとーに、平面の背景イラストつらねて、」
かんな「なんとなーく、いっしょに街歩きをしてますよ!的な」
かんな「そういう演出ができたら、」
かんな「やってみるように、」
かんな「作者のヒトにも言っておくよ」
かんな「じゃ、わたしは行くわ」
かんな「またね」
かんな「元気だして、てきとーに、」
かんな「ふわっとそこそこ、しあわせな1日を!」
かんな「わたしかんなから、あなたに、」
かんな「気分で言葉を、とどけてみたよ」
かんな「じゃ、ばいばい!」
かんな「またね!」