盗撮

ルーデンス

エピソード1(脚本)

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〇学校脇の道
吉崎香菜「おはよう、あっちゃん」
余明子「おはよう、ねぇ、昨日発売された『二コラスJ』読んだ?」
吉崎香菜「うん、大きめのニットワンピにリボンですって・・・可愛いわよね」
君川智也「おは~」
「おは~」
君川智也「ゲッ、明子へそ出してんのかよ」
余明子「いいじゃん!校則には反してないわ」
君川智也「フーン、千太好みか・・・だけどな変態は何処にでもいるから気を付けろよな」
吉崎香菜「えぇっ、学校にも?」
君川智也「勿論」
余明子「嘘、何処にでもいるわけないじゃん・・・お父さんが警察官だから言ってるのよ」
吉崎香菜「そう言えば最近、女子更衣室で人の視線を感じない?」
君川智也「君は心配ご無用」
余明子「香菜は大丈夫、単に心配性よ」
吉崎香菜「何で私が大丈夫なわけ~」

〇教室
平里宗太郎「皆さんおはよう」
平里宗太郎「今日は運動会の駆けっこに出る方を決めようと思います」
平里宗太郎「誰か出たい方」
君川智也「ハイ先生、香菜がいいと思います」
吉崎香菜「ええっ!足遅いのよ私」
君川智也「早くなればいいだろ」
平里宗太郎「まぁまぁ、君川君・・・そうだ吉澤さん僕と一緒に練習しようね」
吉崎香菜「は~い先生」

〇白い校舎
平里宗太郎「よしその調子だ吉崎さん」
吉崎香菜「先生、私一等をとって智ちゃんを見返してやりたいんです」
平里宗太郎「そうか、それじゃぁ毎日帰る前に校庭を3周しようね」
吉崎香菜「分かりました先生」

〇清潔な廊下
吉崎香菜「あ~ぁ疲れた・・・でも一等をとらなきゃ頑張るぞー」
吉崎香菜「あっ、智ちゃん」
吉崎香菜「女子更衣室で何してたんだろ?」

〇役所のオフィス
吉崎香菜「平里先生」
平里宗太郎「ん、どうしたの?吉崎さん」
吉崎香菜「うちの学校に変態っているんですか?」
平里宗太郎「ど、どうなんだろう・・・私は聞いたことがないけど」
吉崎香菜「実は女子更衣室から智ちゃんが出てくるとこと、見たんです」
平里宗太郎「でも、中で隠れていたわけではないんでしょ?」
吉崎香菜「ハァ、でも・・・なぜ女子更衣室から」
平里宗太郎「吉崎さんは心配性だから・・・分かった今度君川君に注意しておくよ」
吉崎香菜「よろしくお願いします」

〇学校脇の道
余明子「おは~香菜」
吉崎香菜「おっは~」
余明子「ねぇねぇ、聞いた?うちの学校の盗撮動画が出回ってるって噂・・・こわー」
吉崎香菜「本当ー」
余明子「今日それで警察が学校に来るそうよ」
吉崎香菜「じつは、智ちゃんが女子更衣室から出て来る所見てしまったの私」
余明子「えっ、智ちゃんが盗撮犯だってー」
吉崎香菜「絶対に間違いないわ」
余明子「先生に言った?」
吉崎香菜「あまり真剣に取り合ってくれなかったわ」
余明子「香菜は心配性で有名だからね」
吉崎香菜「でもさ、考えても見て、足が遅い私を智ちゃんが駆けっこに推薦するのおかしくない?」
余明子「運動会の推薦と盗撮とどう結びつくの?」
吉崎香菜「つまり女子更衣室で私の着替えを盗撮できるようにするためよ」
余明子「香菜が狙われるより私を狙うと思うけど・・・智ちゃんって面食いだしさ」
吉崎香菜「もう、真面目に言ってるのよ私」

〇役所のオフィス
君川裕司「平里先生、本官は本校の女子児童猥褻動画の捜査を担当する生活安全課の君川と申します」
平里宗太郎「教諭の平里ですこちらこそ・・・因みに犯人の目星はついてるんでしょうか?」
君川裕司「イヤ、残念ですが」

〇学校の廊下
余明子「毎日校庭3周なんて、きつくない?」
吉崎香菜「今度の駆けっこ、一等を取りたいの私」
余明子「フーン」
吉崎香菜「一等をとって智ちゃんを見返すわ」
余明子「好きなの?智ちゃん」
吉崎香菜「ち、違うよそんなんじゃないって」
吉崎香菜「智ちゃんってさ何時も上から目線で話すじゃん・・・頭に来るのよ」
余明子「そうね、確かに」
吉崎香菜「じゃぁ・・・」
余明子「えっ?そこ更衣室じゃないわよ」
吉崎香菜「今日はトイレで着替えようかと思って・・・」
余明子「そうなんだ・・・じゃぁね明日」

〇女子トイレ
吉崎香菜「智ちゃん」
吉崎香菜「待って・・・何で女子トイレなんかに」
吉崎香菜(そうか、やはり智ちゃんが盗撮犯ね)
吉崎香菜「待ちなさいよ・・・」

〇教室
  智也は教室の窓辺に佇み校庭をじっと見ていた
吉崎香菜「何で盗撮なんかするの?」
  窓辺から校庭を見る香菜、校庭には平里先生が立っている
吉崎香菜「平里先生ー」

〇白い校舎
  教室の窓から校庭にいる自分に手を振ってる香奈を見つけて手に持っていたスマホから電話を掛ける平里
平里宗太郎「あっ、吉崎さん早く着替えて帰りなさい、お母さんが心配するよ」

〇教室
吉崎香菜「あっ、平里先生・・・ハイ、分かりましたでも、智ちゃんが・・・」
吉崎香菜「もう、信じていないだから」

〇更衣室
吉崎香菜「あ~ァ、遅くなっちゃった、早く着替えて帰らなきゃ」
吉崎香菜「キャー」
吉崎香菜「で、出ていってよ」
君川智也「あった!!」
平里宗太郎「君が盗撮犯だったのか君川君」
君川智也「この小型カメラの持ち主は先生?」
平里宗太郎「何を言ってるんだ見苦しいぞ」
君川裕司「平里先生、スマホを見せていただけますか」
平里宗太郎「教師の私を疑うんですか?」
吉崎香菜「そうよ、盗撮したのはアンタの息子の智ちゃんよ、先生ではないわ」
君川智也「スマホを見れば白黒ハッキリするさ」
君川裕司「署に同行して頂けませんか?」
君川裕司「あっ、待て・・・」

〇白い校舎
君川裕司「平里、逮捕する」
  スマホに香菜の着換え映像が映し出されていた
吉崎香菜「そ、そんなぁー信じてたのに先生」

コメント

  • 誰を信じて良いか解らない時代の空気が、よく出てますね‼ 同級生も先生も信用ならないし🤔
    学校での犯罪物というのも、あるようでないから、大変興味をそそられました😊

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