わからない2人

そある

エピソード1(脚本)

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〇教室
古谷健太「ごめんごめん、昨日寝落ちしちゃったわ!」
鈴原裕大「お前がオンラインゲーム誘ってきたのに 結局寝落ちってマジかよ!?」
古谷健太「そんなに怒るなよ〜? 俺とお前の仲なんだからさ」
鈴原裕大「まぁ許すけど・・・次はねーからな?」
「おはよ〜」
中本あずさ「2人とも、朝から何話してるの?」
古谷健太「あっ!中本おはよ!」
鈴原裕大「今日どうしたの?珍しく早いじゃん」
中本あずさ「良い夢見たから早起きしちゃった!」
古谷健太「えっそんなに機嫌良いとか、どんな夢?」
中本あずさ「ちょっと古谷くんどんな想像してるの? 朝から健全じゃないな〜」
古谷健太「はぁ〜?ちげーしめっちゃ健全男子だわ!」
鈴原裕大「はぁ?お前はいつでも脳内ピンク色だろ?」
中本あずさ「ふふっ2人ったらマジおもしろ〜」
森田夢「・・・あの子またやってんじゃん」
松崎菜々子「夢っ!中本さんは普通に2人と 話してるだけだよ・・・!」
森田夢「菜々子はお人好しすぎ! そんなだから好きな人もとられんだよ?」
松崎菜々子「そんなこと・・・あっ!!」
黒江界「あずさ、放課後カラオケ行くよな? お前も誘おうってアイツらと話して・・・」
中本あずさ「界!今日はダメだって言ったじゃん」
黒江界「は?聞いてねーよ てか俺らよりそっちの用優先すんの?」
松崎菜々子(いいなぁ・・・私もあんな風に 黒江くんと気軽に話せたらいいのに)
  キーンコーンカーンコーン
岡島誠「お前ら、チャイム鳴ったから席つけよー」
「ふーっなんとか間に合った・・・」
岡島誠「おい棗!!いつもギリギリすぎるぞお前は! 部活に入っている訳じゃないんだから もう少しこう時間に余裕を持ってだな・・・」
棗晴紀「すいません!次から気をつけます!」
岡島誠「はぁ・・・成績が良いからって 調子乗ってると、足元すくわれるぞ わかったらさっさと席につけ!」
棗晴紀「はい!」
松崎菜々子「・・・ギリギリセーフだったね」
棗晴紀「菜々子が貸してくれた漫画読んでたら 寝るのめっちゃ遅くなってさー」
松崎菜々子「読んでくれたんだ!」
棗晴紀「めっちゃ面白いアレ 読み終わったら続きまた貸して!」
松崎菜々子「うん・・・!!」
松崎菜々子(晴紀ってホント良い人だよね・・・ もし男子だったら絶対好きになってたな なーんて・・・)
中本あずさ「・・・・・・・・・・・・・・・」

〇教室
  放課後
松崎菜々子「晴紀!今日漫画の続き貸すから 良かったら一緒に帰らない?」
棗晴紀「あー・・・ごめん 今日はちょっと用事あってさ」
松崎菜々子「そっか・・・じゃあまた今度で!」
松崎菜々子(用事ってなんだろ・・・ もしかして付き合ってる人とかいるのかな)
棗晴紀「それじゃ、また明日」
松崎菜々子「あ、ばいばい!」
松崎菜々子「やっぱりかっこいいなぁ・・・」
中本あずさ「それって棗のこと言ってるの?」
松崎菜々子「わっ!?中本さん!?いつからいたの!?」
中本あずさ「そんなことどーでも良いじゃん! てか、さっきの聞こえちゃったんだけど」
松崎菜々子「さっきのって・・・?」
中本あずさ「菜々子ちゃんが棗のこと かっこいいって言ってるとこ」
松崎菜々子「あれは・・・別に深い意味はなくて・・・」
中本あずさ「あずさ応援するよ!」
松崎菜々子「・・・・・・・・・・・・え?」
中本あずさ「女子同士とか関係ないもん! あずさはすっごくお似合いだと思うよ!」
松崎菜々子「違うよ!ホントにそういう意味じゃ・・・ だって私が好きなのは黒江く・・・」
中本あずさ「えっ!?界のことが好きなの!?」
松崎菜々子「あっ・・・・・・・・・うん」
松崎菜々子(どうしよう思わず言っちゃった でも・・・さっきの感じだったら中本さん 応援してくれるかも・・・)
中本あずさ「界はやめた方が良いよ!」
松崎菜々子「・・・・・・え?・・・なんで?」
中本あずさ「あいつ女子取っ替え引っ替えだから 菜々子ちゃんすぐ捨てられちゃうよ」
松崎菜々子「・・・でも、振り向いてもらえたら どうなるかわからないし・・・」
中本あずさ「・・・菜々子ちゃんは界と仲良いの?」
松崎菜々子「・・・・・・仲良くは・・・ないけど」
中本あずさ「それって顔が好きってことだよね? あいつの中身知らないってことだよね?」
松崎菜々子「・・・でも!いつもクラスを盛り上げて くれて、運動神経もすごく良いし・・・」
中本あずさ「あ〜・・・それは学校での界でしょ あいつ学校と外とじゃキャラ全然違うから」
松崎菜々子「そんな・・・でもそれだけで 諦めろなんて言われても・・・」
中本あずさ「やだやめてよ! 諦めろなんて言ってないじゃん」
松崎菜々子「え、諦めなくて良いの・・・?」
中本あずさ「あずさは菜々子ちゃんに界はちょっと 難しいかなってアドバイスしただけだよ?」
松崎菜々子「アドバイス・・・・・・」
松崎菜々子(そんなこと言って・・・きっと中本さんは 黒江くんのこと好きなんだよね)
中本あずさ「てか、界は好きな人いるよ?」
松崎菜々子「・・・えっ!?」
中本あずさ「やばっもうこんな時間じゃん! こんなこと話してる場合じゃないのに!」
中本あずさ「じゃあまた明日ね〜菜々子ちゃん」
松崎菜々子「・・・黒江くんの好きな人って・・・」
松崎菜々子(多分あの2人付き合ってるんだろうなぁ だから中本さん邪魔するようなこと・・・)
松崎菜々子「失恋・・・しちゃった・・・」
松崎菜々子(・・・・・・晴紀ならこんなときでも 明るく話しかけてくれるんだろうな・・・)

〇学校の下駄箱
中本あずさ「ごめーん!遅くなっちゃって!」
「・・・随分とご機嫌じゃん また他人の人間関係掻き回してんの?」
中本あずさ「そんな人聞きの悪いこと言わないで! まぁ外れではないけどねっ」
「あってんのかよ ・・・とにかく、早く帰るぞ」
中本あずさ「うん、棗!」
棗晴紀「・・・2人の時は呼び捨てで良いって いつも言ってるだろ」
中本あずさ「あ、ごめんごめん 2人で話すとなんか緊張しちゃってさ」
棗晴紀「クスッ・・・なんだそれ」
中本あずさ「あっ!!今心の底から笑ったでしょ!!」
棗晴紀「誰がいつもは心がないロボットだ 俺だって笑う時は笑うよ」
中本あずさ「・・・晴紀さ、いつもその喋り方してたら ストレスも溜まらないと思うけど?」
棗晴紀「そしたら気味悪がるやつがいんだろ こう見えて心は繊細なんだよ」
中本あずさ「あははっ似合わないな〜そのセリフ」
棗晴紀「・・・お前も今心から笑えたじゃん」
中本あずさ「私のは晴紀限定だから良いの!」

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