1話 料理(脚本)
〇暗い廊下
古今東西、、、
世界には、決して、語られない側面がある
その一つが、空餓拉(カラガラ)
魔王の生み出したとされる魔物
放置すると、食べ物を食い散らかす害獣
そして、それらを狩るのが僕達
〇豪華な部屋
シチョー「カガナリ 狩餓成 と言うわけだ」
シチョー「さて、秘書くん....今日のカラガラの出現は?」
ヒショ「今週4件です」
シチョー「うん、平常運転だね.....」
シチョー「おや、リョーリお出掛けかい?」
リョーリ「ソース」
リョーリ「ヒショー サラダバー♪」
ヒショ「はい、行ってらっしゃい」
ヒショ「それで、平常運転.....は可笑しくないですか?」
シチョー「君も聞いているだろう?」
シチョー「この町のカラガラ被害は極端に少ないんだ」
ヒショ「ですが、これは余りにも....」
ヒショ「ソース町の規模なら、少なく見積もって 日に50件は被害が出ている筈で────」
シチョー「この町は平和だからね」
シチョー「まぁ、残業もないし気楽に働いてくれ」
ヒショ「はぁ、、、気楽にとは言われても」
ヒショ「前の職場との差が──────」
ヒショ「さっさと、秘密を吐いてくれません?」
シチョー「左遷組同士、仲良くやろうよ」
ヒショ「な、私は左遷じゃありません!」
ヒショ「いいですか、私は向こうでは優秀な────」
ガヤガヤ、、、ガヤガヤ!!!
〇暗い廊下
カラガラは駆除すべき存在
駆除しなければ、飲食店や人が襲われるの
カラガラ「アッ、、、、アァ」
決して満たされない空腹感で彷徨う化物
それが、カラガラ なの
で、リーは思ったの
リーがご飯を作ってあげれば解決なの♪
食材、包丁、コンロ、フライパンを出して
リーは作業に取りかかるの
辺りに響く、一定のリズム
辺りに漂う、空腹を誘う匂い
それに、誘われてお客さんはやってくるの
リョーリ「コンソメ~♪」
カラガラ「モシャモシャ、、、モシャモシャ」
カラガラ「パクパク」
カラガラ「モグモグ」
シチョーがゆってた、
カラガラに食べ物をあげても解決しない
この子達は、すぐにお腹が空いて、
他の食べ物を探して、人を襲うの
だから、これはリーの自己満足
・・・・・・
リョーリ「でも、お腹が空くのは辛いの、悲しいの」
リョーリ「ソース、シオシオ せーゆ (だから、お腹が空いたらリーにゆってね)」
カラガラ「・・・・・・」
カラガラ「アァ.....」
カラガラ「ア、、、リガと」
カラガラ「ごち、そうさま」
・・・・・・
リョーリ「あっ────────」
リョーリ「次は、いっぱい食べられる人生だといいね」
リョーリ「ばいばい」
そうして、今日もリーは、
カラガラを満腹にするため料理するの
〇狭い裏通り
次回 逃走鼠
リョーリ「ワサビッッ!!!」
世界観が可愛くて好き