イキがってるインテリには天罰が下るそうです

ななん

第一話(脚本)

イキがってるインテリには天罰が下るそうです

ななん

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〇SNSの画面
文字書き仲間ちゃん「風船飛びました!」
和川ヒロ「おめでとうございます!」
文字書き仲間くん「ワイのねこ」
和川ヒロ「美人!」
和川ヒロ「やっぱり可愛いは正義!」
和川ヒロ「そういえば」
和川ヒロ「21時に最新話更新しました!」
和川ヒロ「いつも反応ありがとう〜!」

〇大衆食堂
おじさん「親父さん、ご馳走さん〜」
店主「はいよ!」
???「・・・・・・」
忍川千紘「ふー・・・」
忍川千紘「チョロっ・・・」
忍川千紘(俺ってマジ愛されてる)
忍川千紘(ちょっと気遣ってコメントしてやれば)
忍川千紘(めっちゃ拡散してくれっし)
忍川千紘「うっめー・・・」
店主「そうかそうか」
店主「替え玉いるか?」
忍川千紘「!!」
忍川千紘「いただきます!」
忍川千紘(忘れてた)
忍川千紘(飯の写真撮んなきゃだった)
忍川千紘(やっぱ人間三大欲求には勝てんからな)
忍川千紘「・・・」
忍川千紘「やっぱそうだ 昨日もラーメンだった」
忍川千紘(そろそろ映えんの食わねぇと 女のフォロワーが・・・)
  着信◁◁上司
忍川千紘「げっ・・・」
忍川千紘「はい、忍川──」
忍川千紘「はい、はい──申し訳ございません 少しわかりにくかったですかね」
忍川千紘「その資料は共有フォルダの一番下の僕の名前のファイルを開いて・・・」

〇雑居ビル
「仕事辞めてぇ────!!」
  サラリーマン兼Web小説書き手。
  それが俺。
  そこそこフォロワーもいるけど
  所詮アマチュア。
  『求む!! 若い力!!』
忍川千紘「・・・」
  無料では読むけど
  金をかけてまで読む価値はないという訳だ
忍川千紘(正直イケると思ってたんだけど)
忍川千紘(よく褒められてたし)

〇教室
クラスメイト(高校)「忍川くんの書く文章って面白いよね」
忍川千紘(高校生)「そう・・・?」
クラスメイト(高校)「読みやすいのに、言葉選びが独特で」
クラスメイト(高校)「シュールな面白さがあるよ」
忍川千紘(高校生)「・・・・・・」

〇雑居ビル
忍川千紘(楽に稼げると思ったんだけどなぁ)

〇水玉2
忍川千紘(高校生)「できた!」
忍川千紘(高校生)「今度こそ『現役高校生作家』になってやる」
選考結果を伝える美少女「厳正なる審査の結果、貴殿の作品はこの度〜!」

〇ストレートグレー
選考結果を伝える美少女「二次選考落選!」
選考結果を伝える美少女「三次選考落選!」
選考結果を伝える美少女「最新作はなんとぉ〜!」
選考結果を伝える美少女「最終選考落選!」
文字書き仲間さん「惜しかったですね!」
読み専くん「僕はヒロさんの作品大好きですよ!」
和川ヒロ「ありがとう」
和川ヒロ「またトライするよ!」

〇雑居ビル
忍川千紘「クソが・・・」
忍川千紘(楽になるどころか)
忍川千紘(本業と執筆とで 余計忙しくなってるだけじゃねぇか)
忍川千紘「何してんだよ俺・・・」
忍川千紘「ん」
忍川千紘「またこの手の勧誘か」
  『高収入! 即日現金! 安全保障! 履歴書不要! 即採用!』
忍川千紘「いや怪しすぎるだろ」
忍川千紘「俺が求めてるのはこういうのじゃなくてさぁ」
  『20代〜30代男性活躍中! 1日10万!』
忍川千紘「10万!?」
忍川千紘「来月のクレカの引き落とし・・・ 30万だったよな・・・」
忍川千紘「パソコン買ったし・・・」
忍川千紘「アパートの更新料も払ったし・・・」
忍川千紘「も・・・ものは試しだ」
忍川千紘「・・・ネタ・・・」
忍川千紘「そう!ネタにもなるしな!」

〇黒
  肉体労働だといいな
  ソッチの趣味はねぇけど
  身体でもいいや
  あー・・・
  薬物の密輸人はやめてほしいかな~
  国によっちゃ死刑だし

〇校長室
忍川千紘(普通にヤッベー!!)
忍川千紘(どうしよう)
忍川千紘(明らかにアレなとこに来たよな?)
忍川千紘(生きて帰れねぇどころか)
忍川千紘(家族にも迷惑かかるかも知れない)
忍川千紘(引き返そう)
忍川千紘(俺は善良な一般市民)
忍川千紘(こんなところで生きる人間じゃねぇし)
その筋の人「どこへ行く?」
忍川千紘「えぇと・・・ お手洗いに・・・」
幹部「ココでしなよー」
幹部「どうせ掃除するのは君なんだから」
忍川千紘「・・・」
その筋の人「旦那ぁ」
その筋の人「この男よく見れば男前じゃないッスか」
その筋の人「あの仕事回せばいいんじゃないッスか」
ボス「あぁ?」
ボス「・・・そうだな」
忍川千紘(!?)
忍川千紘(なになに〜!?)
忍川千紘(何でもいいけど 死にたくねぇよー!!)
忍川千紘(ひぃぃっ!!)
ボス「喜べ」
ボス「貴様にぴったりな仕事を準備してやった」
忍川千紘(・・・こうなったら)
忍川千紘(やるしかねぇ・・・!!)
忍川千紘(絶対にネタにしてやる)
忍川千紘(ここであったこと全部晒して訴えてやる!)

〇高級料亭
志賀原志のぶ「お初にお目にかかります」
志賀原志のぶ「志賀原志のぶと申します」
忍川千紘「忍川千紘です」

〇校長室
ボス「忍川くん」
ボス「貴様の任務はなぁ・・・」
ボス「結婚詐欺だ!」

〇高級料亭
忍川千紘(結構可愛いじゃん)
忍川千紘「貴女のような美しい方とお見合いができて 光栄です」
志賀原志のぶ「こちらこそ」
忍川千紘(さっさと金を貯めて 印税で優雅に暮らしてやる!)
忍川千紘(俺の文章力ナメんなよ!!)

コメント

  • 主人公の心情がリアルですね‼
    共感しまくりです😃
    導入部で主人公に共感できるように、具体的に書かれているのが素晴らしいですね‼ 主人公の人物像が捉えられているので、この後どんな風にジェットコースター展開しても、観客はついていくのでしょうね。成程、と感銘致しました🤔

  • あれ?あれ?あれれー、忍川君大丈夫なの😳
    私たちの人生が狂いだす瞬間って日常のすぐ横にあるのを感じます😓その筋の人達に囲まれて、きっと免許証のコピーとられたりして逃げられなくなって使い捨てられていくのか…と、思いきや美女とのお見合いー🙄ここから甘い展開になるのか続きを楽しみに待ってます😊

  • 忍川千紘(どうしましょう、こんな運命の歯車が狂ってしまったのか・・・)

    感想: この作品は、普通のサラリーマン生活を送るはずだった主人公、忍川千紘の運命が狂い始めるところから始まります。彼が求める理想的な作家生活と現実のギャップ、そして彼が巻き込まれる怪しい仕事や人々との関わりが、どんな展開を迎えるのか興味深く描かれています。読みやすい文章とシュールな面白さがあり、ストーリーが進むにつれてドキドキワクワク感が増していきます。主人公の頑張りや成長に共感しながら読むことができ、ネタバレを避けつつもジャンルの魅力を引き立てる作品です。200文字以内に収めるという制約がありますが、この作品はぜひ読んでみる価値があると思います!

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