背景合わせろ、改行しろ、キャラに合わせて台詞を考えろ(脚本)
〇怪しげな祭祀場
ポンコ・ツゥちゃん「いっけなぁ〜い!遅刻遅刻!」
ポンコ・ツゥちゃん「今日も遅刻したら先生に兎に角バチクソ怒られちゃうのだぁ〜私の足もっと早く動けぇ〜・・・・・・!」
私はストレチュタマール中学校に通う普通の女の子ポンコ・ツゥ!
毎日何度も寝坊しちゃって駄目な子なのだぁ・・・・・・!
???「おい」
通りすがりの虫「しばくぞ」
ポンコ・ツゥちゃん「なっなんですかこの虫はぁっ・・・・・・!」
通りすがりの虫「見てて イライラする」
通りすがりの虫「吐き気がする」
ポンコ・ツゥちゃん(なんなんですかぁ?この虫ぃ・・・・・・!)
通りすがりの虫「まず、この背景は何だ‥‥‥?」
通りすがりの虫「お前『朝の登校中』ちゃうんかい。 もっとソレっぽい背景に変えろ」
ポンコ・ツゥちゃん「はぁい・・・・・・」
〇センター街
通りすがりの虫「‥‥‥まぁ、こんなもんでいいか」
ポンコ・ツゥちゃん「背景を変えたよっ」
通りすがりの虫「ねぇ、その足音は何‥‥‥?」
ポンコ・ツゥちゃん「カッコよくない?」
通りすがりの虫「おやめなさい」
通りすがりの虫「‥‥‥‥なんか、説明するよか実際に 修正しちゃった方が伝わりそうだなぁ‥‥‥」
ポンコ・ツゥちゃん「何の話?」
通りすがりの虫「── と、いうわけで修正させろ」
〇センター街
ポンコ・ツゥちゃん「いっけなぁ〜い! 遅刻遅刻!」
ポンコ・ツゥちゃん「今日も遅刻したら、先生にとにかく バチクソ怒られちゃうのだぁ〜💦」
ポンコ・ツゥちゃん「私の足、もっと早く動けぇ〜」
ポンコ・ツゥちゃん「・・・・・・」
ポンコ・ツゥちゃん「なんか・・・・・・自然な感じに見える!見やすい!」
ポンコ・ツゥちゃん「ブリゴキさん一体何したの?!」
通りすがりの虫「‥‥‥‥」
ポンコ・ツゥちゃん「ブリゴキさんどうしたの?」
通りすがりの虫「‥‥‥いや、実は1つ1つちゃんと解説して いこうかと思ってたんだけど‥‥‥‥」
通りすがりの虫「めんっどくせえな、って‥‥‥」
ポンコ・ツゥちゃん「そんなぁ!ケチンボ!」
通りすがりの虫「あと、まぁ何気に私と君で台詞の “打ち方”を変えています」
通りすがりの虫「それで察してくれよ、みたいな‥‥‥」
ポンコ・ツゥちゃん「最初『今日も遅刻したら先生に兎に角バチクソ怒られちゃうのだぁ〜私の足もっと早く動けぇ〜・・・・・・!』はどう直したの?!」
通りすがりの虫((話、聞かねぇ‥‥‥))
通りすがりの虫「まず‥‥‥頼むから、台詞は 程よいところで改行して下さい」
通りすがりの虫「まぁ‥‥‥閲覧する媒体によって 改行した時のパッと見が変わるから 案外と難しいんすけど‥‥‥」
通りすがりの虫「でも少なくともこんな感じで改行一切ナシでくっちゃべるよか全然いいと思う(早口で喋ってる、という表現としては最適ですが)」
通りすがりの虫「句読点『、』も駆使して下さい」
通りすがりの虫「ただし、使いすぎても クソ気持ちワリィです」
ポンコ・ツゥちゃん「口悪い・・・・・・!」
通りすがりの虫「今のも『口悪い』じゃなくて、 視認性的には『口が悪い』な方がいいです」
通りすがりの虫「話し言葉そのままを文字として打ち込むと、 稀にパッと見が読みづらい事があります」
通りすがりの虫「あとキミ、セリフ内に『兎に角』と あったけど‥‥‥」
通りすがりの虫「何で、漢字なの?」
通りすがりの虫「キミ、日頃『とにかく』と書いたりする時 『兎に角』って書くの? カッコつけ?」
ポンコ・ツゥちゃん「か、書きません・・・・・・」
通りすがりの虫「じゃあ、平仮名でいいじゃん。 無理して漢字を使うなよ」
ポンコ・ツゥちゃん「此処はなんちゅうスパルタ教室なんだ・・・・・・!」
通りすがりの虫「‥‥‥ねぇ。『ここ』っていうのも、キミは 文字を書く時『此処』だなんて書くんか‥‥‥」
ポンコ・ツゥちゃん「ごめんなさいごめんなさい!」
通りすがりの虫「兎に角・此方(こちら)・ 偶々(たまたま)・五月蝿い‥‥‥」
通りすがりの虫「平仮名で打てばいいものを、何故か 漢字で打ちやがって読みづらくして くれている作品が多々、見受けられます」
通りすがりの虫「マジでやめろ(真顔)」
ポンコ・ツゥちゃん「・・・・・・先生」
通りすがりの虫「何さ」
ポンコ・ツゥちゃん「私の使う『・・・』と 先生が使ってる『‥‥‥』の 違いって何・・・・・・?」
通りすがりの虫「‥‥‥‥‥」
通りすがりの虫「その謎すら自力で解明できないようなら、 もう才能ないよ‥‥‥」
通りすがりの虫「それくらい、自分で解明するべきよ‥‥‥」
〇センター街
ポンコ・ツゥちゃん「そうだ先生!」
通りすがりの虫「‥‥‥私は『そうだ先生』っていうキャラなん?」
ポンコ・ツゥちゃん「・・・・・・『そうだ、先生!』」
通りすがりの虫「もしくは『そうだ 先生!』と 軽くスペースを空けてもいいと思います」
通りすがりの虫「‥‥‥あぁ、はい」
私はストレチュタマール中学校に通う普通の女の子ポンコ・ツゥ!
毎日何度も寝坊しちゃって駄目な子なのだぁ・・・・・・!
ポンコ・ツゥちゃん「・・・のナレーションはどこにいったんです?!」
通りすがりの虫「‥‥‥それ、必要だった?」
通りすがりの虫「キミが『どこぞの学生』なのはわかるし、 『毎日遅刻』しているのは コレの前の台詞でわかってるし」
通りすがりの虫「いらないやろ」
ポンコ・ツゥちゃん「ナ、ナレーションいるもんいるもん!」
通りすがりの虫「(舌打ち)」
通りすがりの虫「ついでにダメ出しすると、台詞内の 『駄目な子』がおかしいかな」
ポンコ・ツゥちゃん「?」
通りすがりの虫「キミのキャラだと『駄目』よか 『ダメ』と言ってるほうが合う」
ポンコ・ツゥちゃん「ま、また変換の問題・・・・・・!」
通りすがりの虫「頭が悪そうなキャラは、台詞内の漢字を 減らすとグッとソレっぽいです」
ポンコ・ツゥちゃん「酷い・・・!」
通りすがりの虫「キミの場合は『酷い』じゃなくて 『ヒドイ』と言う方が合ってる」
ポンコ・ツゥちゃん「ヒドイ!細かいよぉ〜」
通りすがりの虫「そんな事にすら気を使えないのなら、 いっそやめてください」
通りすがりの虫「こっちだって『そのキャラが知ってそうも ない漢字』がそのキャラの台詞に入ってる ストレスでツライんすよ‥‥‥」
通りすがりの虫「表情やアイコンだけでなく、 台詞でもキャラに演技させてください‥‥‥」
ポンコ・ツゥちゃん(生きづらそうな人だなぁ・・・・・・)
通りすがりの虫「余談ですが、心の声は (カッコ)で閉じると視認性的に嬉しいです」
ポンコ・ツゥちゃん「──はぁい」
通りすがりの虫「‥‥‥‥」
通りすがりの虫「『──』の後に文字を続ける時、 半角スペースをいれると見やすいです」
通りすがりの虫「①──どうです? ② ── どうです?」
ポンコ・ツゥちゃん「流石に人の好みによる!」
通りすがりの虫「だからテメェ‥‥‥ 『流石』って使うキャラちゃうやろって‥‥‥」
ポンコ・ツゥちゃん「ごめんなさいごめんなさい!!!!」
〇センター街
ポンコ・ツゥちゃん「今日は色々教えてくれてありがとう!ゴキブリさん! いつか読みやすい作品を作ってみるね!そしたらまたご指導よろしくね!」
通りすがりの虫「‥‥‥‥‥💢」
ポンコ・ツゥちゃん「な、何?」
通りすがりの虫「①『色々』も『いろいろ』の方がいい」
ポンコ・ツゥちゃん「あ〜〜うるさいぃ〜!」
通りすがりの虫「‥‥‥あと、これもデバイスによるのかなぁ」
通りすがりの虫「②1つの吹き出しの中で4行以上も 喋らせるくらいなら『吹き出し2つ』に 分けたほうが見やすいです」
ポンコ・ツゥちゃん「?」
通りすがりの虫「例えば‥‥‥」
通りすがりの虫「①昔々、あるところにおじいさんと おばあさんがいました。 おじいさんは電気屋に、おばあさんは 税務署に行きました」
通りすがりの虫「②昔々、あるところにおじいさんと おばあさんがいました」
通りすがりの虫「おじいさんは電気屋に、 おばあさんは税務署に行きました」
通りすがりの虫「‥‥‥いや、フツーに①と② どっちが見やすいよ」
ポンコ・ツゥちゃん「わかんない!💮」
通りすがりの虫「やめちまえ」
〇仮想空間
通りすがりの虫「改行問題、ムズいっすよね」
通りすがりの虫「ちっちぇえスマホから見てちょうど良かった 改行具合が、デカいタブレットから見たら 変な所で改行されてたりな!」
通りすがりの虫「‥‥‥‥‥‥」
通りすがりの虫「‥‥‥オチはない!」
「怒らないで!ゴキブリさん!」は、普通の女の子が学校に遅刻する日常を描いたエッセイです。ポンコ・ツゥちゃんの寝坊癖や通りすがりの虫とのやりとりがコミカルで楽しいです。作品は読みやすく、自然な感じがあります。特に、背景の修正やセリフの打ち方のアドバイスは参考になりました。キャラクターの個性がよく表現されていて、笑いながら楽しく読むことができました。全体的に軽快な文体で書かれており、ストレス解消にぴったりの作品です!
共感8割、自己反省2割です…😭
実例を駆使しての巧みなご指摘、その切れ味の鋭さに笑ってしまいました😂
あ、潰されてる‥
🤣🤣🤣🤣ノシ⭐︎⭐︎