7・飢えた猿から搾取する神がどこにいる?(脚本)
〇川沿いの公園
私‥‥‥神尾 信子‥‥‥
エプォパ教の、信者‥‥‥
今日はちょっと‥‥‥仕事で疲れています‥‥‥
最近、残業も続いて‥‥‥
困った客もいて‥‥‥疲れたわ‥‥‥。
でも、これもエプォパな試練なのかしら。
神尾 信子((これを越えたら、きっと良い事が‥‥‥?))
おばさん「あら?」
〇学校脇の道
???「そこのあなた!」
神尾 信子「はい?!」
おばさん「だいぶ、お疲れじゃない? 大丈夫?」
おばさん「そんな ヨボヨボと歩いて‥‥‥」
神尾 信子「えっ、えっ、え‥‥‥」
神尾 信子((ハタから見て、そんな弱ってる風に 見えた?!))
神尾 信子「いえ、ちょっと大変な仕事が 続いただけで‥‥‥」
おばさん「あら、そうなの‥‥‥大変ねぇ」
おばさん「そんな、あなた‥‥‥」
おばさん「ショウカ学会に入ったら、 救われるかもしれないわよ‥‥‥?!」
※ショウカ学会=これも、勧誘が激しい宗教
おばさん「お待ちなさって!!!!」
おばさん「ツライ事、悲しかった事‥‥‥ ショウカに相談してみなさい‥‥‥?」
神尾 信子「嫌です」
おばさん「最初は皆、そう言うのよ‥‥‥」
神尾 信子「私、既にエプォパの民です」
おばさん「でも、ソレをやってて そんなにツラそうという事は‥‥‥」
おばさん「エプォパ、あなたの事を 守ってくれてないじゃない?」
神尾 信子「今は『試練中』なんですぅ〜 耐える時期なんですぅ〜〜」
神尾 信子「ショウカなんか、過剰なお布施お布施で 話題の詐欺宗教じゃないですか」
おばさん「まぁっ、この小娘! 言っていい事と悪い事があるよっ!」
神尾 信子「ショウカにお布施しすぎて、 何もお食べになられていない‥‥‥?」
おばさん「ノ、ノーコメント!!!!!」
神尾 信子「‥‥‥‥‥」
神尾 信子「さんざ、お布施を払って×5‥‥‥ お腹を鳴らすような日々‥‥‥‥?」
おばさん「う、うるさいうるさいうるさい!」
神尾 信子「お可哀想に‥‥‥」
神尾 信子「ケチャップ、すすります?」
おばさん「my ケチャ?!」
神尾 信子「でも、本当に可哀想ですよね‥‥‥ すがった結果が『飢え』だなんて‥‥‥」
神尾 信子「くすん、カワイソ カワイソ‥‥‥」
おばさん「何よ! そんなの持ってるのなら、ケチャップ よこさないで ソレをちょうだいよ!」
神尾 信子「他宗教の人にくれてやる ドーナツは、ありません」
おばさん「このぅ‥‥‥!」
神尾 信子「エプォパに入りません?」
神尾 信子「ウチの本部、ロビーにお菓子めっちゃ 置いてありますし」
神尾 信子「飲食業の人が『もったいない精神』で ちょっと期限切れただけの食べ物を たくさん持ってきてくれますし」
神尾 信子「── というか、そこのアホん所みたいに 別にお布施とかとってませんし ウチ」
おばさん「何も」
おばさん「払わなくていいの?」
神尾 信子「神が我々、雑魚猿の持ち物なぞ ほしいわけがない」
〇映画館のロビー
飲食業のエプォパ「おーい。 期限が近いウチの弁当だけど、どぉ〜?」
あっ、勧誘初成功……!?👏
おめでとうございます😂👍
信子さんカッコいいwww
お腹空いてるおばさんも、ちょろくてカワイイですね……😂
実際もこんなチョロかったらいいですのにねぇ……