エピソード1(脚本)
〇広い畳部屋
響 初音「こんにちは!おばあちゃん!」
祖母「あら、初音ちゃん、よく来たねぇ」
響 初音「これから2日間、よろしくお願いします!」
祖母「ゆっくりしていきなさいね」
響 初音「うん!」
〇広い畳部屋
数時間後──
響 初音「ああ!美味しかった!」
祖母「そう言って貰えて嬉しいわぁ」
響 初音「お風呂入ったし・・・・・・そろそろ 寝ようかな」
祖母「もうそんな時間!?早いわねぇ」
祖母「ゆっくり休みなさい」
響 初音「うん、おやすみなさい・・・・・・」
〇古風な和室
響 初音「スゥ・・・・・・スゥ・・・・・・」
響 初音「ひゃっ!?」
響 初音「・・・・・・まただ」
おばあちゃんの家で寝ると、いつも
おじいちゃんが出て来てすぐ消える
という変な夢を見る
〇村の眺望
私の祖父は皆から頼られていて、
村の大黒柱のような人だった
皆が嫌がることを、何食わない顔で
こなしてみせたり、獣の襲撃から村
の作物を守ったりと、勇敢な一面が
あったりした
そんな祖父の二つ名は
『松菜村の根性男』
〇古風な和室
響 初音「でも・・・・・・」
響 初音「死んじゃったんだよね・・・・・・」
そう、私の祖父は、私が中学2年生の時に
熊に襲われて亡くなった
当時、60歳だった
響 初音「・・・・・・考え込んでたら、目、 覚めちゃった」
響 初音「お手洗行こう・・・・・・」
〇居酒屋の廊下
響 初音「はぁ、スッキリした・・・・・・」
響 初音「ん?」
響 初音「こんな所に藤の模様の襖ってあった っけ・・・・・・」
「た・・・・・・・・・・て・・・」
響 初音「えっ!?だ、誰の声!?」
「こ・・・・・・・・だよ・・・・」
誰かに似た子供「・・・・・・・・・」
響 初音「き、君は・・・・・・?」
誰かに似た子供「・・・・・・スッ」
響 初音「これは・・・・・・鍵・・・・・・?」
響 初音「ま、待って!君は誰なの!?」
響 初音「この鍵はなんなの!?」
響 初音「き、消えた・・・・・・?」
響 初音「これは・・・・夢だ、そうに違いない!」
響 初音「・・・・・・そうだよね?」