放課後茶会推理帳

Reika

取引(脚本)

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〇学校の廊下
鬼風義重「まったく、散々な目な合った」
鬼風義重「あの、クソ教師め・・・!」
  昼休みも終わりに近づく頃、僕はようやっと、水上先生から解放された。
鬼風義重(クラスのいざこざを収めろ?)
鬼風義重「担任である、アイツの仕事だろ」
  時は戻り、20分前。僕は先生と取引をした。

〇学校の廊下
  20分前、準備室前廊下
鬼風義重「は?」
  ドアの取手に手をかけた瞬間、勢いよく戸が開いた。
  僕は何か冷たいものにつかまれる
鬼風義重「へ?何?」
  そのまま僕の体は引きずられ、教室へと連れ込まれたのだった。

〇怪しい部屋
鬼風義重「いってて・・・・・・」
水上海斗「ヤッホー義重くん」
鬼風義重「全く・・・生徒は大切に扱ったらどうです」
鬼風義重「水上先生」
  水上先生は水神の血を引いている
  よって、水を操る能力を持っているのだが・・・
鬼風義重「せっかくのお力、使い方が雑です」
水上海斗「気にしない、気にしない」
鬼風義重「・・・・・・」
水上海斗「怖い顔はよしなよ。可愛いお顔が台無しだ」
鬼風義重「うるさいです」
水上海斗「あはは」
  本当に、この人に関わると調子が狂う。
鬼風義重「で、話とは?学生も忙しいんですよ」
水上海斗「ああ、そうだね」
  さっさと用件聞いておさらばしよう。
水上海斗「ちょっと取引しようと思ってね」
鬼風義重「取引?」
水上海斗「そう」
水上海斗「簡単に言うと、クラスのいざこざを治めて欲しい」
鬼風義重「は?」
鬼風義重「これは担任である、あなたの仕事でしょう?先生」
水上海斗「そうだが、実のところ君以外の生徒に興味はない」
水上海斗「だから、クラスのみんなをよーく知っている君に頼もうと思ったんだ」
鬼風義重「先生は相変わらず、同族愛好が過ぎますね」
水上海斗「あはは、そうかも」
鬼風義重「言っときますが、僕このお誘い断りますよ」
  面倒事は避けるのが吉だ。それに僕に利などないのだから。
  では、と言って踵を返す。長居は無用だ。
水上海斗「へー」
水上海斗「では、君が竜星くんをストーカーする問題児であると報告しておこう」
鬼風義重「は?」
水上海斗「前に、竜星くんから相談を受けてね」
水上海斗「これ君のだろ?」
  僕に突きつけられたのは小瓶であった。中には・・・・・・
鬼風義重「黒衣くん!?」
水上海斗「ずっと黒いモヤに見られてるんだって相談してきたから、捕まえてあげたんだ」
水上海斗「ほら、良き担任だろ?」
  まさか、北見くんに霊感があったとは・・・
鬼風義重「・・・・・・脅しですか?」
水上海斗「いや、取引だと言ってるだろ?」
水上海斗「君はこんなことバラされたくない。俺はクラスの問題を解決して欲しい」
水上海斗「悪い話じゃないだろ?」
  先生は僕の肩を壁に押さえつけた。
  後ろを見ても、何もない。抵抗もできなかった。
水上海斗「ほら、さっさとやるって言えよ」
水上海斗「お前に拒否権はないんだから」
鬼風義重「くっ・・・・・・」
  非常に面倒だ。しかし、やらねば僕の信用に傷がつく
鬼風義重「わかり・・・ました、やりましょう」
水上海斗「言ってくれると思った〜ありがとう♡」
鬼風義重「これは貸しです。覚えといてくださいね」
水上海斗「はーい」
鬼風義重「はぁ」

〇学校の廊下
  現在 廊下
鬼風義重「あー、ヤダヤダ。あの人に関わると、ロクな事がない」
  だが、頼まれごとは仕方ない。さてどうするか・・・・・・
「キャー!!」
鬼風義重(叫び声?)
  声はどうやら僕のクラスからのようだ。
鬼風義重「急ごう」
  僕は教室に向かい、走り出した

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