〇神社の本殿
　　チャリーン
　　カランカラーン
　　パン、パン
　　・・・
メイ「なにお願いした？」
ユイ「・・・ヒ・ミ・ツ」
メイ「ウフフフ」
　　アナウンス
　　「これから〜
　　　マッスル餅つき大会が開催されます〜
　　　奮ってご参加ください〜」
メイ「あっなんかやるみたい！ いこいこ〜」
　　タッタッタッ

〇神社の出店
店主「わぁ〜楽しそう💕」
謎占い師さん「店主、楽しいからって そんなに買い食いしたら 駄目ですよぅ〜」
店主「お正月くらい、いいじゃない〜」
謎占い師さん「またそんなこと言って・・・ マッチョさんが参加する マッスル餅つきの応援に行くんでしょ？」
店主「そうそう、いきましょう！」

〇神社の石段
「わっせ！わっせ！わっせ！」
マッチョ「うりゃー」
「わー！」
　　男たちは杵（きね）と臼（うす）を
　　軽々と持ちあげている！
メイ「わー！すごい！力持ち！」
マッチョ「ありがとう！お嬢ちゃんたち！ お嬢ちゃんたちには これをあげよう！」
マッチョ「いま、つきたての餅だよ！ 召し上がれ！」
メイ「わーありがとう！いただきます！」
メイ「ん？」
ユイ「今食べた？」
メイ「ううん・・・」
ユイ「じゃあ・・・落とした？」
メイ「落としてないよ」
ユイ「なんで一個なくなっちゃったの？」
メイ「あっ」
ユイ「ない！」
　　ちゅう？
メイ「あっこら！ネズミー！」
ユイ「まてー！」

〇神社の本殿
　　ハァハァハァハァ・・・
メイ「見失っちゃった」
ユイ「まぁ、捕まえたところで そのお餅は食べられないでしょう けどね」
メイ「美味しそうだったのに 残念〜」
店主「アラどうしたの？」
「店主〜」
ユイ「めっずらしい〜 今日は初詣？」
店主「それもあるけど、マッチョさんが 餅つき大会に参加するって言うから 応援に来たのよ〜」
店主「アナタたちもご一緒にどう？ お餅食べられるわよ〜」
「行く！」
店主「きまり〜」

〇神社の石段
兄フミト「やれやれ こんなところまで呼び出して」
弟ヤマト「マッチョの奴らに泡吹かせたいと思ってさ」
兄フミト「およしなさいよ〜」
弟ヤマト「アニキが止めても俺はやる！」
兄フミト「やれやれ」

〇神社の石段
実行委員「大会委員長！盛り上がって来ましたねぇ〜」
実行委員長「あぁ！これで商店街も活気が出てくるってもんさ！」
実行委員「優勝商品聞いたら 驚くんじゃないですか!?」
実行委員長「まぁそれはあとのお楽しみだ！ わっはっは！」
「わっはっは」

〇神社の石段
店主「あら、なんだか雲行きが怪しく なってきたわぁ〜」

〇神社の石段
　　ザアーーーーー
　　強い雨が地面を叩きつける。

〇神社の石段
実行委員長「うう・・・１年かけて この日のために 用意してきたのに・・・」
実行委員「委員長・・・」
実行委員「悲しいです！悔しいです！」

〇神社の石段
弟ヤマト「ワハハハハハハ ふれふれーもっとふれー」
メイ「えーん」
弟ヤマト「あ、あれー？ どうしたのかな!?」
メイ「餅つき大会中止になったら お餅が食べられない・・・」
弟ヤマト「え、えーと お兄さんが、すぐお天気に してくれるよ〜」
弟ヤマト「ね！」
兄フミト「しょうのない弟ですねぇ・・・ 大事な魔力をこんなことに使って・・・」
兄フミト「günəş işığı」

〇神社の石段
　　ピチュピチュ
　　
　　鳥のさえずりや木々のざわめきが
　　聞こえる。
メイ「わー晴れた！」
弟ヤマト「ね！言った通りでしょう？」
兄フミト「やれやれ・・・」
メイ「ちょっとまってて！」
　　タッタッタッ
兄フミト「だからおよしなさいと あれほど・・・」
メイ「はい！これ！」
メイ「つきたての、お餅！ 美味しいよ！」
兄フミト「ありがとうお嬢ちゃん」
メイ「お嬢ちゃんじゃなくて！ 私は「メイ」よ。よろしくね！」
弟ヤマト「メイ・・・いい響きだ〜」
兄フミト「おやおや」
メイ「お友達もいるのよ、ユイちゃん！」
ユイ「こ、こんにちは・・・」
兄フミト「あ、アナタは！ユイさんて言うんですね。 覚えておきましょう」
ユイ「よろしくです」
兄フミト「もしかして・・・」
兄フミト（運命の人!?）
弟ヤマト「アハハハ なんか正月から縁起が良さそうだな！」

〇神社の本殿
店主「マッチョさんの圧勝だったわね〜 なんだかズルい気もするわ」
謎占い師さん「強すぎるんですよ」
謎マッチョさん「なので来年からは 審判をすることになりました」
店主「そうね〜 それにしても美味しかったわ！ あのお餅！」
謎マッチョさん「例の村産のもち米を使ってますからね！」
店主「やっぱり〜 今年１年、健康でいられそう！」
店主「はい！おすそわけ！」
　　ちゅう〜
謎占い師さん「こら！まて〜」
　　バタバタバタバタ
店主「あらあら。 まだ沢山あるから召し上がれ💕」