前編(脚本)
〇魔法陣
白雪姫は
ループしていた!!
─────────
起きると前日の朝 毒りんごで仮死状態
起きると前日の朝 毒りんごで仮死状態
起きると前日の朝・・・・・・・・・
無限ループに入っていた!
「王子のキス」の目覚めは無し
王子が来なかったのだ!
白雪姫を囲む7人の姑
(小人の素材がないので姑に変更)💦
王子はいつ来るのか!?
彼女らは無限ループから抜け出せるのか!!
〇村に続くトンネル
お師匠「あたしゃ 気づいてたよ もう3日もループしてるってね」
お師匠「王子のキスで 白雪姫が目覚め 結婚話がまとまって! 嬉しくて 嬉しくて」
お師匠「この3日間 一睡もしてない!」
お師匠「なのに キスする前に時が戻った そこから繰り返しの日々 ひとつ違うのは──」
ハクション「王子が来ないことだって? ハクション!」
ふきげん「だったら さっさと教えろよ!! もったいぶりやがって お師匠の悪い癖だぜ」
お師匠「昨日も一昨日も説明したよ あんたら寝る度に 忘れるんじゃないか!」
ハクション「寝ると記憶もリセットされるみたいね」
お師匠「そして また同じ一日が繰り返される」
ごようき「ヒャハハハ 困ったね 寝ると忘れるし 寝ないと起きてられないし」
ふきげん「何でいつも ヘラヘラしてやがるんだ!? 気に食わねぇ」
ごようき「あんたは何で いつも不機嫌なの? 可笑しいね ヒャハハハ!!」
はにかみ「あのあの・・・」
ふきげん「黙ってろ ろくに喋れないくせに!」
お師匠「まあまあ 言いたいことがあるなら ちゃんと 照れずに言ってごらん」
はにかみ「あのあの あのの えーと みんなで起きてよう!」
ねむりや「ふわわぁぁぁぁ ムリっす お休みなさい・・・」
お師匠「赤くならないで 良い発言よ はにかみ」
ごようき「あんたは どう思うんだい ぼんやり?」
ぼんやり「・・・・・・」
ふきげん「あんた舅だろ 男なんだから 一緒に風呂入るなよ いやらしい!!」
ぼんやり「・・・・・・」
ハクション「この人は 心は女だから」
ふきげん「そんなもん信用できるかい! おとぎ話にLGBTQとかいらないよ!!」
7人の姑(舅)たちは もめに揉めた
お師匠「黙らっしゃい!! あんたたちには 任せておけないよ こりゃ まだまだ寝れないねー」
お師匠「まずは3つのミッションをクリアする」
ハクション「3つとは? ハクション ハクション ハクション!!」
お師匠「①毒りんごを隠す ②王子を連れてくる ③ループの原因を探る」
ごようき「名案だね ヒャハハハ」
お師匠「7人で力を合わせて ループから抜け出すんだよ!!」
お師匠(もう同じこと3回言ってるけどね 明日も言わなきゃならないだろねぇ ループは疲れるわ・・・)
〇枯れ井戸
魔女「美味しいよ 白雪姫!」
白雪姫「お婆さん ありがとう 洗濯が終わったら食べるね」
ハクション「洗濯してる隙に 捨てちまおう」
白雪姫「やっと終わった 最近 釣瓶が引っかかって 時間かかるのよね」
白雪姫「アラ なくなった? 絶対見つけてやる」
白雪姫「ヤダ! ゴミ捨て場に りんごさんが 洗えば平気よね」
食い意地の張った白雪姫は
どこに隠しても必ず見つけ
生ゴミの中でも 洗って食べる
そして──
お師匠「また今日も繰り返し・・・」
〇西洋風の部屋
次の日(昨日と同じ日)
───────────
ごようき「ヒャハハハ 見つからないよう ジュースにして流しちまおう」
ふきげん「LGBTQとかミキサーとか おとぎ話のルールを守って 欲しいもんだね!」
ごようき「あるものは使わなきゃww」
ジュースにして捨てた
だが──
白雪姫「ミキサーに雫が残ってる ペロペロ ペロリンコ」
どこまでも食い意地が張っていた
〇美しい草原
一方 王子探索チームは
───────────
はにかみ「お城はコッチで 合ってますかね?」
ねむりや「グーグー」
はにかみ「さっきからグルグル回ってるみたい・・・」
ねむりや「グッグッグッグッグッグッ」
はにかみ「お天気もいいし 日向ぼっこでもしていきますか?」
ねむりや「グオオオオ カッカッーーーコオォォ」
〇西洋風の部屋
お師匠「ループの原因はきっと 「魔法の鏡」だよ」
ごようき「ヒャハハ 魔法の鏡だって? そんなの おとぎ話の中だけだろう?」
ハクション「バカだね これは おとぎ話じゃないか!」
お師匠「女王が持っていると 聞いたことがある 魔法の鏡に 誰かが祈ったのさ」
お師匠「「時間の檻」から 白雪姫が出られないようにと・・・」
ごようき「ウチらまで出られない いい迷惑だね」
ハクション「魔法の鏡って そんな都合の良いパワーあったのかい?」
お師匠「おとぎ話だから・・・」
ハクション「だったら 白雪姫のために頑張らなきゃ 姑の腕の見せ所だよ!」
お師匠「ふぁああああ 眠い もう5日も寝てない」
ごようき「ウチらが起きてるから 少し寝なよ」
お師匠「大丈夫 もう少しの辛抱さ!」
〇小さい滝
王子「そんなバカな!」
王子「ムッ! 誰か来たようだ お前は行け」
王子「・・・」
はにかみ「おおお おうおうおう」
王子「王子です」
はにかみ「こ こんなところに?」
王子「湧き水を飲んでいたので」
はにかみ「あああああ」
王子「ありがたい 案内してくれるんだね」
〇薄暗い谷底
はにかみ「おおお 王子様 気をつけて」
王子「よくこの道を 寝ながら歩けるね」
はにかみ「ななななな」
王子「慣れれば平気? なるほどね」
ねむりや「ププププ・・(無呼吸)・・・プハァァ」
〇森の中の小屋
王子が無事に到着
〇可愛らしいホテルの一室
王子「白雪姫 何てことだ!」
ごようき「ヒャハハ いつも卑しいからね」
お師匠「王子様キスしておあげ 前回は それで目覚めたんだよ」
お師匠「結婚話が決まった後に 何故か時間が戻って ループしてね」
ハクション「お師匠は ずっと寝てないの だから記憶を保ってる」
お師匠「もう私も限界 瞼を開けていられない 早くキスして 終わらせておくれ」
キスしようと王子が前屈みになる
お師匠「アッ! それは!?」
ふきげん「コノヤロウ」
ふきげんが 王子を投げ飛ばした
王子「うぐぐっ」
お師匠「魔女!! いや その正体は・・・」
お師匠「女王」
女王「忌々しい7人の小人・・・ いや「7人の姑」!!」
ふきげん「どうして王子に化けて?」
女王「白雪姫に とどめを刺す!!」
お師匠「王子に化ければ 姫に近づけると思ったんだね?」
女王「とどめ刺して ループを終わらせる」
女王「あんた達だって ループから出たいだろ!? 邪魔すんじゃないよ!!」
お師匠「さすが女王 ループに気づいてたの?」
女王「いいや・・・ いつも酒食らって寝て 同じ日を繰り返して 気づかなかった」
女王「それが 酒瓶を割っちまって 魔法の鏡にグチりに行ったら 盗まれてたのよ!!」
女王「あんた達が 鏡を盗んだのかい!?」
その時 現れた影の正体は!!
続きは後編へ──
白雪姫でループ物をやるという発想がすごく面白かったです!!
七人の小人が姑になっているのが、個性を増していて笑ってしまいました!
姑七人と暮らすのは流石にキツそうです……。
白雪姫の食い意地もめっちゃ面白くて、(少し不謹慎かもですが)終始笑いながら楽しむことが出来ました!
後編も楽しみです!
ホームレスの時の借りを返しに来ました。シンプルながらに読みやすくて面白い。某有名所の白雪姫は見た事無いですが、7人の個性が名前共々分かり易い。女王も抜け出したい見たいだし、どうなる事やら。
7人の姑🤣
1人でも頭が痛いのに…💦
演出や構成がとってもお上手ですね!!
見習いたいです✨
良ければコツとかこだわりとか教えて下さい!
後編も楽しませていただきます!