『突然訪れるシリーズ』やっぱりあの後輩達の……だよね!

八野なな

妄想は口に出さないで!(脚本)

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〇開けた交差点
りほ「あら!」
先輩「あっ!どうも、こんにちは!」
りほ「こんにちは! いつも娘のなほとりこがお世話になってます!」
先輩「いえいえ、こちらこそお世話になっています!」
りほ「いつも二人と仲良くしてくれて、ありがとう!」
先輩「いえ、こちらこそありがとうございます」
りほ「ところで・・・・・・」
りほ「なほとりこ、どっちが好きなの?」
先輩「ぶっ!!げほ、げほ!! な、何言ってるんですか!?」
りほ「あら?てっきりどちらかの事が好きなのかと・・・・・・」
先輩「いやー、好きというか何と言うか・・・・・・」
りほ「そう・・・・・・二人ともタイプじゃないかしら」
先輩「えっ!?いや、そういう訳では」
りほ「はっ!!」
先輩「えっ?」
りほ「ダメよ、私の事は。 私は人妻・・・・・・気持ちは嬉しいけど、ダメよ」
先輩「何も言ってませんけど!? というか何を聞かされてるんですか、俺は」
りほ「・・・・・・あっ! いけない、いけない。こんな妄想するなんて・・・・・・私の変な癖。恥ずかしいわ。 ごめんなさい」
先輩「あ、はい。 大丈夫です! 別に何とも思ってないですよ。 というか、何か思う暇もなかったです」
りほ「そう。それなら良かったわ」
先輩「ところで、今日は買い物ですか?」
りほ「はっ!!」
先輩「えっ??」
りほ「買い物だけど、買い物じゃないなんて言うとカフェにでも誘われちゃうのかしら!?」
先輩「いえ、誘わないですが・・・・・・」
りほ「買い物よ、なんて言うと『じゃあ、荷物持ちますよ』なんて言って私の側に寄って来たりなんかして・・・・・・」
先輩「質問しただけなんですけどね・・・・・・」
りほ「あっ!いけないわ。 私ったらまた妄想を・・・・・・」
先輩「いえ、想像力が豊かで何よりです」
りほ「ごめんなさいね。 あなたには、なほとりこがいるのにねー」
先輩「ブフッ!!!」
りほ「あら、照れちゃって!」
先輩「照れてる様に見えますか!?」
りほ「あら?照れる程、可愛い娘達だと思うのだけど・・・・・・」
先輩「そーーーですね・・・・・・」
りほ「はっ!!」
先輩「いや!!もういいですよ!!!」
りほ「娘達の事を好きなフリして、本当は私に近づくのが目的で・・・・・・」
先輩「あ~、すいません! 用事があったんだー!! 失礼します!!!」
先輩「・・・・・・」
先輩「やっぱりあの子達のお母さんだな」

コメント

  • この母にしてこの子あり……この言葉が真っ先に浮かびました🤣
    母子3人で、家ではどんな会話をしているのか気になります😂 そして、主人公が3人同時に遭遇した際、どんな悲惨な……ではなく、楽しいことになるのでしょうかね✨

  • サクッと読めてイイ!!

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