事件の予感のような残り香(脚本)
〇明るいリビング
とある日の夜、雨が昨日から止んだり降ったりしていてとてもうるさい
ココナ「雨うるせぇな」
ヘル「昨日から降ってるね。 今って6月だっけ」
ココナ「違う、今は10月だ。 時間感覚狂ってんの?」
ヘル「冗談だよ、冗談も分からないの?」
ココナ「うぜー」
ヘル「とりあえず、さっきお皿割ったから 置いとくね」
ココナ「今月で何皿目だよ・・・・・・ 割りすぎだろ」
ヘルは部屋にため息を着きながら帰って行った。
すると何か慌てた様子のほたるが
ほたる「たのもーーーー!!!」
ココナ「うるさいんだよ!もう少し静かにこれないの?」
ほたる「助けて欲しいんだけど・・・・・・」
ココナ「なんだ? あ、地下室の件はお前のせいだからな」
ほたる「作った薬品が盗まれてるの!! 危険薬品しかないのに!!」
ココナ「なんでそうなるんだよ? 危険薬品ならもう少し大事に保管しろよ」
ほたる「あんにょにょ・・・・・・(焦り故の謎)」
ココナ「は?」
えみ「なんだよ夜なのに騒々しいな 近所迷惑だわ」
ほたる「聞いてよえみ! 薬品盗まれたの!!」
えみ「は、」
ココナ「私から説明するわ かくかくしかじかで」
えみ「かくかくしかじかじゃ何言ってんのかわかんねーよバカか」
ココナ「そういう意味じゃねぇよバカ」
ほたる「喧嘩はお外でやってよ!!」
ココナ「まぁ普通に説明するわ」
えみ「最初からそうしろ」
これまでの出来事をココナは一つ一つざっくり説明した。
それはそれは本当にざっくり
えみ「なるほどな、ほたる久々にやらかしたな」
ココナ「それで、誰が盗んだかは分かるのか?」
ほたる「分からないよ、私別にそんな力持ってないよ」
えみ「打つ手無しか・・・・・・(全く解決策考えてない)」
ココナ「いや、諦めるなよ。 てか諦めちゃまずいだろこれ」
えみ「は?なんで?」
ココナ「ほたるが魚川の時に作った薬品が盗まれたんだぞ?? 大惨事になるような薬品もあるだろ、な?」
ほたる「ゾンビウイルスとかあったよ・・・・・・」
ほたるには魚川というマッドサイエンティストの人格が存在し、その人格はやばい薬品を作ってる万年深夜テンション野郎人格。
えみ「は!?そんな薬品が盗まれた!? ちょっとやばくないか」
ココナ「ちょっとどころではないな」
ほたる「1番被害が出てからの方がわかりやすいしココアに頼めば特定も早いんだけど・・・・・・」
えみ「被害が出てから、か・・・・・・ 未然には防げないってことか」
ほたる「防げてたら私が君達に助けを求める必要もなかったよ。 でも無理だからさ」
ココナ「思ったよりめんどくさい事態になったな」
えみ「ココナ、お前の力で盗んだやつの特定とかは出来ないのか?」
ココナ「無理だ。 そんな能力持ってるかもしれないが私の記憶には無いから使えない」
えみ「もう被害が出るまで待つしかないか・・・・・・」
ほたる「ごめんね・・・・・・ 被害でたら教えて」
ほたるはとぼとぼと地下室へ向かった
ココナ「面倒なことになったな・・・・・・」
えみ「それ二回目だぞ。 未然に防げないなら仕方ないだろ、腹をくくれ」
えみ「とりあえず悪いやつがなにか企んでるのならきっと明日辺りにはもう動き出すだろうな。 ゆきのとかに伝えておけ」
ココナ「一応ココアとかに偵察とかも頼むか・・・ 今日はあまりゆっくり休めなさそうだな」
この3人の適当な判断が
りんりんずに新しい事件が舞い降りることになる