エピソード32 「届け、私の想いっ!!」後編(脚本)
〇センター街
東条 風(とうじょう ふう)「園とのデート、楽しみだぁ~!」
東条 風(とうじょう ふう)「・・・・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「緊張するぅ・・・」
西條 園(さいじょう その)「風、お待たせ~!」
東条 風(とうじょう ふう)「え、園、早くない? まだ、待ち合わせ2時間前だよ?」
西條 園(さいじょう その)「風よりは遅いよ~」
西條 園(さいじょう その)「風といっぱい遊びたくて、早く来ちゃった」
東条 風(とうじょう ふう)「それは、私も///」
東条 風(とうじょう ふう)「でも、本当にいいの? 今日のデート、園に全部任せちゃって・・・」
西條 園(さいじょう その)「もちろん!」
西條 園(さいじょう その)「私の全力デート、届けるから!」
東条 風(とうじょう ふう)「なっ・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「わかった!! 私も全力で、受け止める!!」
西條 園(さいじょう その)「ファイト―っ!!!!」
東条 風(とうじょう ふう)「おーーーっ!!!!!!!!」
〇ボウリング場
東条 風(とうじょう ふう)「うわ、ボウリング!」
東条 風(とうじょう ふう)「園、いいの? 私のために・・・」
西條 園(さいじょう その)「もう、風ってば、何を言ってるの?」
西條 園(さいじょう その)「私も、ボウリングはそこそこ出来るよ!」
東条 風(とうじょう ふう)「あ、そ、そっか。ご、ごめん・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「でも、ボウリングなんて久々~! 楽しみ~!」
西條 園(さいじょう その)「ね! 風、勝負だからね!」
東条 風(とうじょう ふう)「負けないぞ~!」
西條 園(さいじょう その)(そう、私はグループで男子と遊ぶ時のために、最低限のボウリングスキルは身につけてきた・・・)
西條 園(さいじょう その)(今、その真価を発揮する時・・・)
西條 園(さいじょう その)(唸れ、私の右腕っ!!)
〇ボウリング場
西條 園(さいじょう その)「とりゃっ!!」
西條 園(さいじょう その)「あ、あれぇ? ガーター?」
東条 風(とうじょう ふう)「まだまだ、2フレーム目だからさ」
西條 園(さいじょう その)「だってぇ、風は前のフレームでスペアだし・・・」
西條 園(さいじょう その)「このままじゃ勝てないぃ・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「大丈夫、これからこれから!」
東条 風(とうじょう ふう)「じゃあ、次は私・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「そりゃっ!!」
東条 風(とうじょう ふう)「やった、ストライク!」
西條 園(さいじょう その)「風、おめでと!」
西條 園(さいじょう その)「・・・・・・」
西條 園(さいじょう その)「むぅ」
東条 風(とうじょう ふう)「大丈夫、これからこれから!」
西條 園(さいじょう その)(・・・ダメ、このままじゃ私は、風に置いて行かれちゃう)
西條 園(さいじょう その)(ここで、決めるんだ・・・)
西條 園(さいじょう その)「はっ!!」
西條 園(さいじょう その)「や、やった!!」
西條 園(さいじょう その)「ストライクーっ!!」
東条 風(とうじょう ふう)「園、おめでとっ!! やるじゃん!!」
西條 園(さいじょう その)「うん、ここから、風を追い越しちゃうからねっ!!」
西條 園(さいじょう その)(やった、これで風に近づける・・・)
西條 園(さいじょう その)(一歩ずつだけど、少しずつ、少しずつ、風に近づいて・・・)
東条 風(とうじょう ふう)「やったー、ストライクダブル~」
西條 園(さいじょう その)「ち、近づけないっ!!」
〇繁華な通り
西條 園(さいじょう その)「やっぱり、負けたぁ・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「勝っちゃった~」
西條 園(さいじょう その)「ってゆうか、180点って凄いね、風!!」
東条 風(とうじょう ふう)「園も、100点超えてるじゃん。凄い点数だと思うよ」
東条 風(とうじょう ふう)「それで、次はどこ行こっか」
西條 園(さいじょう その)「次はね~、私の好きな所。いい、かな?」
東条 風(とうじょう ふう)「うん、もちろん!」
〇アパレルショップ
西條 園(さいじょう その)「いいの、あるかな~」
東条 風(とうじょう ふう)「園は、お洒落で凄いよね!」
西條 園(さいじょう その)「別に、服に興味があるだけだよ~」
西條 園(さいじょう その)「でも、今日は風に似合う服、選んでみよっかなって思って!」
東条 風(とうじょう ふう)「え、嬉しい///」
西條 園(さいじょう その)「こういうコートとか、どう?」
東条 風(とうじょう ふう)「いい! しかも、園とお揃い!」
西條 園(さいじょう その)「風、お揃いってどうかな?」
東条 風(とうじょう ふう)「私的には、すっごいあり///」
西條 園(さいじょう その)「良かった・・・」
西條 園(さいじょう その)「あとは~・・・」
西條 園(さいじょう その)「こういうアクセサリーとか!」
東条 風(とうじょう ふう)「これも、お揃い・・・」
西條 園(さいじょう その)「他にも、あるかな~」
東条 風(とうじょう ふう)「よし、私も探そっ!!」
西條 園(さいじょう その)「風、これ~」
西條 園(さいじょう その)「あれ、いない・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「園、これはどうかな!」
西條 園(さいじょう その)「あ、お洒落~」
西條 園(さいじょう その)(50,000円・・・?)
東条 風(とうじょう ふう)「これもお揃いに、だね!」
西條 園(さいじょう その)「風、値段、値段見てっ!!」
〇センター街
東条 風(とうじょう ふう)「だいぶ、遊んだね~」
西條 園(さいじょう その)「うん、そうだね」
東条 風(とうじょう ふう)「どうしよ。そろそろ帰る? それとも、晩御飯を食べて行く?」
西條 園(さいじょう その)「あ、ちょっといい?」
東条 風(とうじょう ふう)「え?」
西條 園(さいじょう その)「寄りたい所が、あるの・・・」
〇観覧車のゴンドラ
東条 風(とうじょう ふう)「こ、ここ・・・」
西條 園(さいじょう その)「うん、懐かしいでしょ?」
東条 風(とうじょう ふう)「前に2人で乗ったのは、半年前だっけ・・・」
西條 園(さいじょう その)「あの時は、まだ2人共ぎこちなかったよね・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「本当にね! 私なんて、いっつもアワアワしていて・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「あー・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「ごめんなさぁい」
西條 園(さいじょう その)「謝ることじゃないよ! それも、風の魅力だもん!」
東条 風(とうじょう ふう)「なんか、毎日ドキドキだったなぁ・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「それは、今もだけど///」
西條 園(さいじょう その)「私も、そうかも・・・」
西條 園(さいじょう その)「・・・・・・」
西條 園(さいじょう その)「ねぇ、風。前の話なんだけど・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「前の話?」
西條 園(さいじょう その)「・・・ごめんね、我がまま言わせて」
西條 園(さいじょう その)「私は、風ともっと仲良くなりたい」
西條 園(さいじょう その)「今のままでも楽しいけど、もっともっと、風のことを知りたい、風と仲良くなりたい」
西條 園(さいじょう その)「どう、かな・・・?」
東条 風(とうじょう ふう)「も、もちろん! もちろん、なんだけど・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「えーっと、その、えっと・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「ごめん、何をすればいいのか、よくわからなくて・・・」
西條 園(さいじょう その)「そんな、難しく考えなくていいよ」
西條 園(さいじょう その)「これからも、2人でいっぱい遊ぼ!」
西條 園(さいじょう その)「そうしてくれると、嬉しいな///」
東条 風(とうじょう ふう)「あ・・・///」
東条 風(とうじょう ふう)「うん、そのぐらいだったら、もちろん///」
西條 園(さいじょう その)「じゃあ、改めて・・・」
西條 園(さいじょう その)「これからも、よろしくね、風!」
東条 風(とうじょう ふう)「こちらこそよろしく、園!」
ぐ~
西條 園(さいじょう その)「あ、ご、ごめん! 安心したら、お腹空いちゃって・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「別に、気にしないよ」
東条 風(とうじょう ふう)「晩御飯、食べに行こっ!」
西條 園(さいじょう その)「うん!」
エピソード32
「届け、私の想いっ!!」
~ 完 ~