nooM ehT

ピーター

生臭坊主(脚本)

nooM ehT

ピーター

今すぐ読む

nooM ehT
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇テントの中
ショウイチ「うーむ・・・・・・」
ルナ「考え事?」
ショウイチ「ああ。今日のマジックショーの事でな・・・・・・」

〇体育館の舞台

〇テントの中
ショウイチ「木箱の中から出てきたタカシの動き・・・・・・。あれがどうしても気になる」
ショウイチ「何かを見て驚いていた様な・・・・・・」
ショウイチ「とにかくタカシを呼んで聞いてみる事にする。ルナは隠れてくれ」
ルナ「あっ、待って」
ショウイチ「ん?」
ルナ「あの時・・・・・・私の横に誰かが居た様な気がする」
ショウイチ「何だって?」
ショウイチ「箱の隣には誰も居なかった筈だが?」
ルナ「気のせい・・・・・・だったのかな」
ショウイチ「・・・・・・・・・・・・」
ショウイチ(これが本当ならば、タカシが見たのはルナじゃなくて・・・・・・)
ショウイチ「・・・・・・他に何か感じた事は?」
ルナ「他には・・・・・・」
ルナ「ショウイチが体育館で準備をしていた時、先生が居たでしょ?」
ショウイチ「ああ、あの人か」
ルナ「あの人の顔・・・・・・初めて見た顔じゃない」
ショウイチ「何? 知り合いだったって事か?」
ルナ「まだ思い出せないけど・・・・・・先生と学校を見てるとザワザワしてきて・・・・・・」
ショウイチ(ルナはあの小学校で飼われていたのか?)
ショウイチ(今はそれよりもタカシについてだ)
ショウイチ「今はっきりさせるべきはタカシのリアクションだ。ルナの境遇については後だ」
ルナ「・・・・・・うん」

〇書斎
エミ「・・・・・・・・・・・・」

〇テントの中
ショウイチ「タカシ。今日のマジックショーで不自然な行動をしたよな?」
タカシ「・・・・・・・・・・・・!」
ショウイチ「何か見えたのか?」
タカシ「・・・・・・・・・・・・(コクン)」
ショウイチ「それなら・・・・・・」
ショウイチ「何を見たのか、この紙に描いてくれ」
ショウイチ(タカシは喋る事が出来ない。俺が色々と聞くよりも、実際に絵で示してもらうのが早い)
タカシ「・・・・・・・・・・・・」
ショウイチ「ん!? ちょっと待て、タカシ!」
ショウイチ「本当に見えたのが、これか!?」
タカシ「・・・・・・・・・・・・(コクン)」
ショウイチ「一体どうしてこんな事が・・・・・・」
タカシ「・・・・・・・・・・・・?」
ルナ(あの反応・・・・・・私じゃなくて他の誰かだったみたい)

〇立ち飲み屋
ショウイチ(色々と考えてたら一杯やりたくなって、行きつけの立ち飲み屋に来てしまった)
ショウイチ(とりあえず酒と料理を頼むか)

〇立ち飲み屋
ショウイチ(おつまみに肉料理。そしてビール。完璧だ)
ショウイチ(あぁ、生き返るー)
???「ふふっ、良い飲みっぷりですなぁ」
ショウイチ「本当、ビールは最高だ」
ショウイチ「僧侶!?」
アキオ「いかにも。私は僧侶」
ショウイチ「酒飲んで大丈夫なのか?」
アキオ「僧侶は酒を飲んではいけないと誰が決めたのですか?」
ショウイチ「ええっと・・・・・・」
アキオ「そこらの僧侶は皆、酒を飲んでいますよ」
ショウイチ(戒めとは一体・・・・・・)
アキオ「それよりも貴方。どうやら霊についてお悩みですね?」
ショウイチ「な、何故それを!?」
アキオ「顔を見ればすぐに分かります」
アキオ「ここで知り合ったのも何かの縁。私に聞かせて下され」
ショウイチ(ここは僧侶に打ち明けるべきか? 見るからに怪しい・・・・・・)
ショウイチ(でも霊については詳しそう・・・・・・)
ショウイチ「・・・・・・分かった、今から話す」

〇立ち飲み屋
アキオ「ふむふむ、大凡の事は理解しました」
アキオ「何故ショウイチさんにだけ兎の幽霊が見えるのか」
アキオ「それはショウイチさん、貴方が動物に触れ合ってきたからですよ」
ショウイチ「動物との触れ合いが?」
アキオ「動物には見えないオーラを発しています」
アキオ「調教師である貴方は、他の方よりも動物と一緒の時間が長かった」
アキオ「それにより兎の幽霊が見えるようになった」
ショウイチ(そういう理由ならば、俺だけルナを認知出来るのも納得だ)
ショウイチ「しかし、それだけだとタカシにも幽霊が見えていた事の説明には・・・・・・」
アキオ「タカシさんにも幽霊が見えた理由。それは彼にオーラを見る能力があった」
ショウイチ「オーラを?」
アキオ「人の気持ちを察知する能力ですね」
アキオ「彼は言葉を話せない代わりに、人の感情を察する力があった」
ショウイチ「言われてみれば・・・・・・」

〇車内

〇立ち飲み屋
ショウイチ「緊張していたエミにアドバイス出来たのは、そういう力を持っていたという訳か」
アキオ「そういう事です」
ショウイチ「ありがとうアキオさん。霊について教えてくれて」
アキオ「いえいえ。また今度お会いしましたら、またお話を」
ショウイチ(次に調べるべきは小学校だ・・・・・・!)

コメント

  • サーカス団のキャラクターがとっても可愛くてほのぼのします!
    今後の展開が楽しみです(^^)

  • ショウイチの普段着姿イイですね✨
    一人居酒屋で食事し、一日の疲れを癒やし、一杯のビールが五臓六腑に染み渡っていく様子が伝わってきます🍺
    霊やオーラが分かる僧侶は一体何者なのか、タカシが視たルナ以外の存在が何なのか気になります🤔

  • 立ち絵のせいか、ほのぼのしますね!!
    私服がとても可愛かったです♡♡
    怪しい僧侶が、敵か味方か謎ですね🤔
    でも彼らの不思議な力の裏には、優しさが潜んでるようで…全体的に作者の優しさがにじみ出た素敵な作品になりそうですね🤩

コメントをもっと見る(4件)

成分キーワード

ページTOPへ