デスゲーム

冬の森アケヒサ

エピソード1(脚本)

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〇教室
  いつものように何気なく過ごしていた学校生活。
  だが、それも今日までとなる。
天 悟(今日もいい天気だな~。 ま、今日も遅刻ギリギリだったけど)
デス「・・・」
  「お、お化けだぁ!!」
  
  人の形をした骨がいつの間にか教室の教卓の前に居た。
  それを見つけた生徒たちが騒いでいる。
  「扉あかねーぞ!!」
  教室の扉は閉ざされている。
デス「出席を取ります。 天野 裕太くん」
  ・・・
  
  骨が声を出した途端、誰も居なくなったかのように静寂となった。
デス「・・・」
デス「おや、返事がない・・・ では欠席ですね」
  ・・・
  天野の首がふっとんだ。
モブ「天野ぉ~!!」
モブ「てめぇ~!」
  天野の友人は骨に殴りにかかった。
  
  だが、友人の首は勝手に吹き飛んだ
デス「・・・」
天 悟(どうなってんだよ、なんだよこれ!)
赤木「さとる!大丈夫か! 今日放課後ラーメン食いに行こうぜ!」
天 悟「あ、ああ、俺は大丈夫だ。 だけど、このままだとまずいぞ、あいつ出席簿持ってた! ってなったら、次はお前だぞ赤木!」
赤木「で、でもよ、欠席扱いにならなきゃいいんだろ?返事したらいいんじゃねえのか?」
天 悟「多分そうだと思う、だけど、こればっかりは分からない」
赤木「まあ、なんとかなるっしょ」
デス「・・・」
デス「赤木 垢くん」
赤木「うっす!はいはいはいはい!」
天 悟「・・・」
  ・・・
デス「おや、欠席のようですね。 では・・・」
赤木「は!俺返事した!したって──」
天 悟「赤木ぃ~!」
デス「・・・次」
天 悟(くそっ! ここで騒いだら奴と同じ目になる。 なにかないか、殺されずにすむ方法!)
水守 雫「さとるくん・・・ これ、どうなってるの?」
天 悟「分かんない、けど、今は考えるしかない、生き残る術を!」
  4人5人と点呼をとられ、皆返事をしたが、首がはねられていく。
  他の生徒たちもその残酷な姿に耐えられなくなってきている
天 悟(くそっ!次俺じゃねえか、なにか、なにかないか!)
天 悟(返事をしても聞こえない。てことはあいつはおそらく声が聞こえていない。 友人が殴りにかかった際、その友人の首ははねられる)
天 悟「・・・目も見えてなさそうだ」
デス「水守 雫さん」
水守 雫「!?」
天 悟(なっ!? 水守さん! 名前順じゃない?! なんだ、このカラクリは!)
天 悟(それより、水守さんが!──)
  水守は怯えながらも椅子を勢いよく下げてから立ち上がり、大きな声で、教室に響きわたる声で返事をした。
水守 雫「はい!」
デス「・・・」
天 悟「・・・」
  ・・・
デス「山下 連さん」
天 悟(なに?何をした雫は! なぜ首をはねられていない!)
  そして、なぜか一番最後に残されたのは悟だった。
天 悟(覚悟はできた!!)
デス「天 悟くん」
天 悟「はあぁぁぁぁぁぁぁい!!!!」
  だん!!
デス「・・・」
天 悟(ごくり・・・)
デス「・・・」
  ・・・
水守 雫「・・・」
デス「岸川陽」
岸川陽「・・・」
デス「水守雫」
水守 雫「・・・」
デス「屍 アグリ」
屍 アグリ「・・・」
デス「天 悟」
デス「以上4名。 ──出席」

〇教室
天 悟(仕組みは分かった。 もう終わってるから意味は無いが)
屍 アグリ「これだけか、生き残ったのは。 こんな簡単な仕組みも分からないとは。 まあ初手の奴は可哀想だったな」
天 悟「どういうことだ!」
屍 アグリ「そのままの意味だが?」
天 悟「簡単な仕組み? 分かっていたなら、みんなに教えろよ!」
屍 アグリ「君も分かっているんだろ?」
天 悟「い、今知ったんだよ。 あいつは目も耳も機能していない」
屍 アグリ「骨のバケモンだからな」
天 悟「ああ。 それに、みんなが殺されるとき、あいつは動かず勝手に首が吹き飛んだ。 こんな事がおこっているんだ」
天 悟「そういう仕組みだということにしか仮定としておけない」
屍 アグリ「いや、あっていると思うよ。 欠席したら首が飛ばされる。 それはルールだと俺はみた あの骨の仕業ではない」

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