働くより学校にいるほうが心地よい

読切(脚本)

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〇教室
先生「今日からこのクラスで一緒に勉強する仲間を紹介するぞ」
わたし「はじめまして! ささっちって呼んで〜」
先生「佐々木さんは5年前の卒業生だ 学校にいるほうが落ち着くらしいから、副担任として働くことになったよ」
わたし「はた はたら・・・」
わたし「ウーッ!!」
先生「落ち着くんだ 母校だよ 怖くないよ」
わたし「ハーッ」
先生「緊張するってことはそんだけ真剣なんだな」
わたし「勉強は、たのしい!」
わたし「チャラチャラしたことは・・・わからない」
わたし「勉強のたのしさなら伝えられる・・・! と思う」
先生「それが先生の仕事だろう 自信持っていいよ〜」
わたし「あい!」

〇教室
こども「ねえ ささっち」
わたし「あーい?」
こども「ささっちはおとな?」
わたし「こどな!」
こども「なにそれ! どっちでもないの?」
わたし「うん!」
こども「いいな 私もこどなでいいや」
わたし「そもそも一般的なおとな? の要求水準がたかすぎる」
わたし「おとなを演ると効率ばかり追い求めて、もうなんのために生きてるかもわからなくなる」
こども「そうだね みんなこどなになっちゃえ」
わたし「こどなぱわー ふぁいおー!」
こども「熱意がすごい」
わたし「へ?」
こども「無意識なのね」

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