〇女の子の部屋
稲宮ロコ《イナミヤ　ロコ》「いやー、 窓際から覗ける『公野《キミノ》くん』、」
稲宮ロコ《イナミヤ　ロコ》「堪んないっすね！ 双眼鏡から見えるこの角度！　この横ぎみに見えるアゴのラインがサイコーなのだよ💕💕」
稲宮ロコ《イナミヤ　ロコ》「あ、息が白い・・・・・・、 ──そっか、もう冬かぁ──」
稲宮ロコ《イナミヤ　ロコ》「神様、 今年も『キミノくん』を拝ませてくださり、 本当にありがとうございます！」
稲宮ロコ《イナミヤ　ロコ》「おかげで、また寿命が伸びました！ ────なんてw」

〇白

〇崩壊した訓練場内
　　いててて💦💦
　　えと、頭に何か当たったような
　　
　　そんな気がしたけど、
　　
　　・・・いったい何が起こったのよ！
　　え？　何、
　　
　　え?!
　　あたし何これ！　え?!
　　あたし、
　　・・・・・・人間じゃなくなってる？
赤いトロロ「転生せし『稲宮ロコ』。 オマエは選ばれた。 運命の子、『キミノユイ』から、世界を救え」
　　え！　赤いトロロ!?
　　
　　ちょ、スマホ何処ーー!!
　　
　　撮ってみんなに見せなきゃ!!
赤いトロロ「『キミノユイ』は、 【尊死すると地球ごと消滅する】」
　　何いってんのよトロロ！
　　
　　んな訳ないじゃない！
　　あんな優しい、癒しの塊みたいな天使さまに、
　　
　　そんな馬鹿みたいな危険性があるわけ、
公野唯《キミノ　ユイ》「あ！　なんて可愛い、ウサギくん、」
　　ウサギ、・・・さん、だけどね。
　　
　　って、今、ウサギなんだ。わたし、
公野唯《キミノ　ユイ》「か、可愛いなぁー えと、触っても大丈夫だよね、」
　　えと、ど、どうぞ!!
公野唯《キミノ　ユイ》「そ、それでは!!」
稲宮ロコ？「きゃ、」

〇白

〇幻想空間
稲宮ロコ？「ここは？」
赤いトロロ「天界だよ。 地球は、彗星の衝突で爆発した」
稲宮ロコ？「んな、あほな」
赤いトロロ「・・・いや、ほんと」
稲宮ロコ？「・・・・・・・・・・・・」
赤いトロロ「オマエには、 100回、時を戻せるチカラを与える。 どうか、地球を救ってくれ」
稲宮ロコ？「・・・・・・う、うん」
赤いトロロ「１回は今使ったから、残り99 ──じゃあ、 俺、仮眠とるから起こさないでね」
稲宮ロコ？「う、うん」
赤いトロロ「あと、ウサギのキミが『尊シ』しても、地球は終わりだから。 じゃ、あとはよろしく！」
稲宮ロコ？「・・・・・・・・・・・・」
稲宮ロコ？「・・・・・・どゆこと??」
　　𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭