ロボットは星空なんか見上げない

アボカド

第十話 "そうだった"前のこと(脚本)

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〇小さい滝

〇暗い洞窟
ミリオン「気分は?」
ミリオン「僕を下敷きにして寝なよ? ここじゃ冷えちゃうよ」
カリン「・・・・・・」
ミリオン「カリン?」
カリン「初めてだった」
ミリオン「何が?」
ミリオン「車の上以外で過ごすこと? 洞窟で寝ること?」
カリン「・・・・・・」
ミリオン「銃撃されたこと?」
カリン「・・・あと」
カリン「砲撃を間近で見たこと・・・」
ミリオン「・・・・・・」
カリン「ジープで寝ないのは久し振り」
カリン「大丈夫だから、それだけ」
カリン「”ここ”を見つけてくれて ありがと」
ミリオン「うん」
ミリオン「今はくつろいで」
カリン「・・・・・・」
ミリオン「お疲れだね」

〇小さい滝

〇暗い洞窟
ミリオン「おー止んだ止んだ」
カリン「・・・・・・」
カリン「・・・あんたは」
ミリオン「起きた──」
カリン「あんたらは役に立つから 手厚く修理される」
カリン「産業廃棄物として コロニーから弾かれたものでも・・・」
カリン「何とか動けるようになった”ミリオン”は 何体も見たことがある」
カリン「エールみたいに・・・」
ミリオン「エールはコロニー出身だったんだ」
カリン「けど・・・」
カリン「あんたは他とは違う」
カリン「いずれ分解するっていうことを 忘れる瞬間もある」
カリン「あんたみたいな奴は今まで一回も・・・」
カリン「・・・・・・」
ミリオン「本当に?」
カリン「・・・・・・うん」
ミリオン「ウレシイ」
カリン「・・・・・・」
カリン「あんたはいつから”そうだった”の?」
ミリオン「えっ?」
カリン「憶えていることはあるの?」
カリン「あの廃聖堂から 私が連れ出す前のこと」
ミリオン「あるよ」
カリン「・・・それ、本物?」
カリン「品質性能のために メモリーに仮の記憶を移植する場合も 珍しくないんだけど・・・」
ミリオン「大丈夫だよ、途切れ途切れだけど」
カリン「いや、それが心配で──」
カリン「・・・・・・」
カリン「まあいいや、話して」

〇荒廃した教会

〇暗い洞窟
カリン「あの妙なボディになった事情も 分かっているなら──」
ミリオン「あ、それはムリ 全然覚えてないよ」
ミリオン「けど、僕の本来のものじゃない」
カリン「・・・・・・」
ミリオン「”ぬいぐるみ”のことなら覚えている」
カリン「ぬいぐるみ?」
ミリオン「ピンクのウサギで 天然の綿が材料」
ミリオン「本当に可愛かった・・・」

〇荒野

次のエピソード:第十一話 隠し場所

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