EP6(脚本)
〇一人部屋(車いす無し)
『diary』と書かれた冊子を開く
アカネ(やっぱり日記だ! コウキのだよね)
1/23 やっぱりかわいい。天使みたい
アカネ(・・・日記なのかな、これ)
2/14 チョコをくれた。俺の好みを知ってるなんて嬉しい!
3/13 ホワイトデーのお返しにネックレスを渡したけど、受け取ってもらえなかった。あなた誰ですか?だって。ちょっとへこむ
アカネ(誰かにフラれた・・・? バレンタインにチョコをくれた相手じゃないのかな? もしかして義理チョコを勘違いとか・・・)
4/28 俺の名前を教えたら、いい名前ですね、だって。少し照れてるみたいだった。もう俺を知らないなんて言わせない
5/8 充実した連休だった。ショッピングに遊園地、動物園も行った。アカネも楽しそうでよかった!
アカネ(アカネ? この日記に書いてあるのって もしかして私のこと?)
アカネ(だとしたら、絶対に 記憶の手がかりになる・・・!)
6/16 アカネはチーズケーキが好きみたい。おいしいケーキ屋をリサーチしておこう
7/21 アカネがいつも着けてるブレスレットの色違いが売ってた。もちろん買った。お揃いで嬉しい
アカネ(ブレスレットって・・・ さっきコウキが着けてたやつ?)
アカネ(それに、私がいつも着けてるって・・・)
袖をまくって手首を確認する
アカネ(本当に着けてた・・・ だからコウキのブレスレットに 見覚えがあったのかな)
アカネ(これ、お揃いで買ったわけじゃなくて コウキが私に合わせて 後から買ったんだ・・・?)
8/13 アカネの実家を知った。結婚前に挨拶に行かないとね
アカネ(結婚!? 私とコウキってそんな関係だったの?)
アカネは本当にかわいい。大好き。でも最近、なんか元気がないみたい。心配で話しかけたけど無視された
アカネ(あれ、ここから日付がない・・・)
ここ何日か見かけないと思ったら、仕事を辞めたらしい。アカネがいないならあんな店に用はない
アカネはアパートも解約したみたい。実家に帰ったのかな。場所を知っといてよかった
アカネ(私とコウキって付き合ってるんだよね? なんか、違和感が・・・)
実家に行ったらアカネに会わせてくれず追い返された。なんかアカネのニセモノみたいなのに見つめられて気色悪かった
アカネ(追い返されたって・・・ それにニセモノって何?)
アカネはずっと家にこもって姿を見せない。こんなことなら電話番号やSNSのアカウントも調べておけばよかった
アカネに会えた。あなたのことなんて知らないだって。そんなわけないのに。なんで嘘をつくんだろう
アカネが好き。大好き。愛してる。なんでわかってくれないんだ
アカネ(これって・・・ コウキは私の恋人なんかじゃない・・・)
もう私の前に現れないでだって。それがアカネの望みなら死のうかな。アカネも一緒に死ねば天国で二人きりになれるかな
アカネ(コウキは私のストーカーだったんだ・・・!)
日記に挟まれていたレシートが落ちる
サバイバルナイフ ¥2,196
ロープ ¥1,738
アカネ(コウキ、私を殺す気だ・・・!)
コウキ「お待たせ~」
アカネ「こ、コウキ・・・」
コウキ「どうした? そんな怖い顔して」
アカネ「そ、それ・・・ 何を持ってるの?」
コウキ「あぁ、これは──」
アカネ「わ、私を殺す気なんでしょ!?」
コウキ「えっ、何?」
アカネ「その包丁で私を刺すつもり?」
コウキ「いや、俺はリンゴを切ろうと──」
アカネ「それなら、なんで包丁だけ持って こっちの部屋に来るの?」
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面白い試みですね!
他のエンドが気になります