白雪姫が染まるとき

白星ナガレ

EP7(脚本)

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〇一人部屋(車いす無し)
  『2020』と書かれた冊子を開く
アカネ(やっぱりアルバム・・・)
アカネ(でも、これって──)
  アルバムのページを埋め尽くす写真
  それはどれも私が写っていた
アカネ(私の写真しかない・・・それに──)
アカネ(全部遠くから撮ったみたい・・・ これっておかしいよね・・・)
アカネ(もしかして、コウキって 私のストーカー?)
アカネ(だとしたら私 今すごく危ない状況なんじゃ・・・)
アカネ(でも、このアルバムを見ればきっと 私の記憶の手がかりがある・・・ もう少しだけ見てみよう)
  レストランの制服姿の写真がある
アカネ(私、レストランで働いてたの? 全然思い出せないや・・・)
  見覚えのあるブレスレットを
  着けた私が写っている
アカネ(コウキが着けてたブレスレットの色違いだ どういうこと・・・?)
アカネ(あれ・・・これって──?)
  どの写真の私も
  左目の下にほくろがあった
  さっき指で拭ったら落ちたほくろが
  写真の私にはしっかりある
アカネ(なんでだろう・・・ 元からいつも描いてたのかな? 泣きぼくろに憧れてたとか?)
コウキ「お待たせ~」
アカネ(やばっ・・・)
  慌ててアルバムを戻し
  何も見ていないのを装った
アカネ「お、おかえり」
コウキ「ただいま~ それじゃ、ケーキ食べよ」
コウキ「あ、今日はケーキの気分じゃないんだっけ?」
アカネ「あ、うん・・・ 私はいらないや」
アカネ(何が入ってるかわからないしね・・・)
コウキ「じゃあ俺だけ食べよ 悪いね、なんか」
アカネ「ううん、気にしないで」
コウキ「おいしい! 本当にいらないの?」
アカネ「うん、大丈夫」
コウキ「こんなにおいしいのに もったいないな~」
アカネ(あれ・・・今のやり取り、なんか・・・)
アカネ(前にもこんなことがあったような──)
アカネ(あっ! そうだ、私──!)

〇黒
  ”本当にいらないの?”
  ”こんなにおいしいのにもったいないよ”
  ”お姉ちゃん”

〇テーブル席
アカネ「一口だけ食べたら?」
アオイ「いらないって! それより、最近悩みがあるんでしょ?」
アカネ「うん・・・そうなの 実は──ストーカーがいて・・・」
アオイ「この間、一度うちに来た人? お父さんが追い返してた・・・」
アカネ「ああ、お姉ちゃん、見たんだ その人だよ」
アカネ「元々は私の働いてたお店にたまに来てて バレンタインイベントでチョコを渡したら 勘違いしたみたいで・・・」
アオイ「なるほど・・・」
アカネ「急に高そうなネックレス渡してきたり 名前を覚えてくれってしつこかったり・・・」
アカネ「どこで買ったのか いつの間にか私と同じブレスレットしてるし」
アカネ「嫌になって退職したらアパートにも来るし アパート解約したら実家に来るし・・・」
アカネ「本当に困ってるんだよね」
アオイ「そっか・・・ でもさ、あの人かっこよかったじゃん!」
アオイ「うらやましいな~あんな人に好かれて 私、あの人のこと好きになっちゃったかも」
アカネ「そんな・・・ だったら代わってほしいよ」
アオイ「代わってあげたいよ、ほんと」
アオイ「私たちって双子なのに似てないよね~ 顔以外は」
アオイ「その顔だって、アカネの方がかわいいしね ちょっとくらい男が寄ってきても仕方ないよ」
アオイ「ほんと、いいよね~アカネは 友だちも多いし仕事も楽しそうで 私なんかとは大違い!」
アオイ「うらやましいな~ 私、アカネみたいになりたいよ」
アオイ「それなのに男に好かれて文句があるんだ?」
アカネ「お姉ちゃん・・・ 私、本当に悩んでるんだよ」
アオイ「ちょっと、泣かないでよ! あ、その泣きぼくろも素敵だよね~」
アカネ「・・・私、もう行くね」
アオイ「待って! 私に代わってほしいんだよね?」
アカネ「え・・・?」

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