白雪姫が染まるとき

白星ナガレ

EP5(脚本)

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白星ナガレ

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〇安アパートの台所
  キッチンに立って袖をまくる
アカネ「あれ?」
アカネ(これ、コウキが着けてたのとお揃い?)
アカネ(だから見覚えがあったんだ)
アカネ(薄々思ってたけど・・・ コウキと私はやっぱり恋人同士なのかな)
アカネ(だとしたら コウキに申し訳ないな・・・)
  手を洗い終えて部屋に戻る

〇一人部屋(車いす無し)
アカネ(コウキは私の記憶喪失を信じてないけど 本当にいい人そうなのに 忘れちゃって申し訳ないよ・・・)
コウキ「お待たせ~ どうした? 暗い顔して」
アカネ「あ、あのね・・・ 私、本当に記憶が──」
コウキ「あ! ブレスレット、着けてるんだ」
アカネ「あ、う、うん コウキとお揃い・・・だよね?」
コウキ「当たり前だろ~? ほら!」
コウキ「どこで買ったか覚えてる?」
アカネ「えっと・・・コウキ、聞いて 私、本当に記憶がないの」
コウキ「まだやってんの? 記憶喪失ごっこ」
アカネ「遊んでるんじゃなくて、本当なんだよ 私、自分のこともコウキのことも 何も覚えてないの・・・!」
コウキ「本気で言ってる?」
アカネ「うん・・・」
コウキ「俺のことも覚えてないって?」
アカネ「ご、ごめん・・・」
コウキ「またそんなこと言うんだ?」
アカネ(また・・・? 前にもこんなことが?)
コウキ「あなたのことなんて知らないって 前にも言ったよね、アカネ」
コウキ「なんでそんなこと言うんだよ」
コウキ「なぁ、知らないわけないだろ コウキだよコウキ! アカネ、好きな名前だって言ったよな?」
アカネ「私、本当に何も覚えて──」
コウキ「そっか、わかった」
コウキ「前に思ったんだ、俺」
コウキ「次に俺のことを知らないなんて言ったら それはアカネじゃないって」

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