〇山の中
青クリギッシュ「ぎぇえええ!!!」
ぴかり「なななにこいつ!? キレイじゃないっ!!」
ぴかり「わわわっ！　あっぶな！」
ぴかり「ど、どーしよっ！ 寝袋裂けちゃったぁ!!」
青クリギッシュ「ぎぇえええええええっ！」
ぴかり（僕の顔が！　 傷ついちゃうっ!!）
太陽「ぴかり！」
ぴかり「た、たいくんっ!!」
太陽「大丈夫か、ぴかり！」
ぴかり「う、うん。僕の美しい顔は無事だよ。 でも・・・」
太陽「そっか！　寝袋はオレの貸してやるからさ、気にすんなよ！」
ぴかり「たいくん・・・・・・キミお人好しだよね・・・」
太陽「おう？　うれしいぜ！」
ぴかり「・・・ふふ・・・」
太陽「あ、そうだ！　パン！　 交換してきたから食べろよな」
ぴかり「それお昼にほしかったよぉ。 もうお腹ぺこぺこ」
太陽「ごめんな、道に迷っちゃってさー」
ぴかり「そんだけ虫に刺されたり服ボロボロだと 信ぴょう性高すぎるね」
太陽「へへ、頑張って薪集めたからな！」
ぴかり「・・・たいくん、座って」
太陽「ん？　でもオレ」
ぴかり「たいくんも一緒にパン食べよ！　ね？　 休憩したほうがいいよ・・・ ボロボロなんだし」
太陽「わかった！　 へへ、ぴかり心配してくれてありがとな」
ぴかり「もう、キミって人はさぁ・・・いいけど」
太陽「?」
ぴかり「いいから、お水取って！」
太陽「お、おう」

〇山の中
「・・・」
ぴかり「ボクさぁ、今でもまだ 落ち込んでるんだよね」
太陽「おう・・・」
ぴかり「美しくないイメージ持たれたの 本当に苦痛」
ぴかり「無人島じゃなきゃ地の果てまで 逃げ出したいくらい・・・」
ぴかり「今のイメージのボクなんて 価値がないんだよ・・・」
太陽「じゃあ、挽回すればいいんだよ！　 名誉挽回ってやつ！」
ぴかり「簡単に言うね。 どうやって、ボクの望むイメージにする っていうの？」
ぴかり「ボクは顔が綺麗なだけだって 思われてるんだよ？」
太陽「ぴかりの綺麗なとこは顔だけじゃ ないだろ？」
ぴかり「・・・他のどこが綺麗だっていうの」
太陽「自信満々なとこ！　 自信満々なぴかりはキラキラして 綺麗だった！」
ぴかり「だった。って。はっきり言うなぁ」
ぴかり「でも、確かに今のボクは情けなくて 心底美しくないかも・・・」
太陽「だったらいつもみたくキラキラして この放送でファンに綺麗なぴかりを」
太陽「魅せてやればいいんじゃないか!?」
太陽「カメさんがたくさん見てる人いるって 言ってたし！」
ぴかり「確かに浅葱さんが司会のゴールデン番組！」
ぴかり「前回のデビュー番組より視聴率もいいし ここで魅せたキャラが定着するかも しれないね！」
ぴかり「前の媚びたカワイコぶりっ子キャラより ボクらしい自信満々女王様キャラのが 美しいかも！」
ぴかり「よし！」
ぴかり「この番組で美しさを放って」
ぴかり「ボクのこと醜いって断じた奴ら全員 下僕（ファン）にしてやるんだからっ！」
太陽「へへ、ぴかり、大復活だな!!」
ぴかり「ふふ、一応、お礼は言ってあげる」
ぴかり「ありがと、太陽！」
太陽「おう！」
太陽「・・・なあなあ、ぴかり」
太陽「青葉もさ、落ち込んでんのかな・・・？」
ぴかり「青ちゃん？ 落ち込んでるっていうか・・・」
ぴかり「めちゃくちゃ怒ってるんじゃない？」
ぴかり「そんな驚くこと？ 前回の失敗からずっと怒ってるでしょ」
太陽「ぴかり、青葉のことわかるのか!?」
ぴかり「付き合い短いけど、キミよりは わかってると思うよ？」
ぴかり「目指す人がいて、完璧にしないと って話も聞いたし」
太陽「青葉も目指す人がいるんだな！」
太陽「オレと同じだ!!」
太陽「青葉やばくないか!?」
ぴかり「は？　なにいきなり」
太陽「オレ、青葉探してくる!!」
ぴかり「はあ!?」
ぴかり「こんな真っ暗中ボクを置いてく気!? ちょっと待ってよ！」

〇けもの道
青葉（数が多い・・・）
太陽「あ、青葉がギッシュに囲まれてる!?」
ぴかり「うわぁ・・・」
太陽「助けねぇと!!」