渋谷の街の探索(脚本)
〇渋谷駅前
ここが渋谷の街か。僕にとっては初めての場所だ。
佐久間淳「ここが渋谷かぁ。テレビやSNSや写真とかで見るより、すごい。上京した僕にとって初めてだから、ドキドキする」
〇渋谷駅前
その時、ある女性が僕に話しかけてきた。
山中杏「この街、初めて?知らないことばかりだと思うから、この私が案内するね。まずは駅前に来てくれる?」
佐久間淳「ちょっと!?それより、なぜ僕がこの街の初心者だって知ってるんだろう?せかしちゃダメだって!」
突然現れた彼女は、駅前に僕を連れて行った。
〇渋谷駅前
駅の入り口に行くと、そこには、一人の男性が立っていた。
佐久間淳「はぁ、はぁ、ちょっとせかしすぎだよ... それに、あの子はいったい誰なんだろう?」
山中杏「ごめーん、伯父さん。待った?」
伊丸岡和也「杏、お前はいくつになっても世話の焼ける姪だ。わしの気苦労が絶えぬ」
山中杏「ごめん、伯父さん。ちょっと困ってる人がいたから助けてほしいなと思って」
佐久間淳(たしかに僕は困ってたけど...)
伊丸岡和也「まったく、余計な世話をかけさせるんじゃない。とにかく、わしが使ってるこの辺の地図を貸してやる」
山中杏「ありがとう、伯父さん。じゃあ、さっそく出発だよ!」
かくして、彼女の案内の下、僕は渋谷の散策を始めたのだった。
伊丸岡和也(思えば杏も、すっかり大人になってしまったもんだなぁ。光陰矢の如しとは、まさにこのことだ)
〇高架下
かくして僕は、杏という子とともに渋谷の街をめぐることになった。
山中杏「じゃ、そろそろ散策、始めようか!」
佐久間淳「そうだね」
山中杏「言い忘れてたけど、初めまして。私は山中杏。あなたは?」
佐久間淳「僕は佐久間淳だよ」
山中杏「私は、渋谷の近くに住んでて、休みの日は伯父さんのいる渋谷に時々行くの。普段は代官山で美容師してるの。あなたは?」
佐久間淳「僕はこの前上京してきたんだ。今は都内の大学に通ってて、アパート暮らしをしつつアルバイトと仕送りで生活してる」
山中杏「へぇ、そうなんだ。大学で何を学んでるの?」
佐久間淳「主に英語とかかな。外資系の仕事をしてみたいんだ」
山中杏「すごいじゃない」
〇渋谷ヒカリエ
佐久間淳「大きなビルだなぁ。僕の地元じゃ見たことないよ。僕、田舎から出てきたからなぁ」
山中杏「渋谷ヒカリエだよ。今から10年前にできたの。伯父さんの話だと、かつてこの場所はプラネタリウムもあったんだって」
ガードをくぐって最初にやってきた僕の目に留まったのが、高層ビルだった。近くを電車が走っている。僕の故郷とは大違いだ。
山中杏「それと、お向かいの百貨店が高層ビルになってたのにはびっくりしたし、渋谷って本当に目まぐるしく進化してるのね。びっくり」
僕はたまげた。渋谷の街って、実際に見ると目まぐるしく変わっていくんだなぁ。百聞は一見に如かずとは、まさにこのことである。
山中杏「おなかすいたでしょ?ランチにしない?」
佐久間淳「うん、そうする」
こうして僕らはランチを取るべく、ヒカリヘに入った。ランチはとてもおいしく、しかも展望スペースからも渋谷の街が見れた。
〇センター街
ヒカリエでランチを済ませた後、地下街を散策しつつ、僕らは駅の反対側へデッキ経由で向かった。
山中杏「ここがセンター街。で、この近くにあるのが109。この近くには映画館や鉄道模型のお店もあるって、伯父さんが言ってたの」
佐久間淳「そういえば、渋谷ってハロウィンとかには人がごった返すから危険極まりないって、親が言ってたよ」
山中杏「そうなの?確かにあなたの言うとおりね。伯父さんも気苦労が絶えないって言ってたわ」
そこへ、一人の警察官がやってきて僕らにこう言った。
掛川美咲「この辺はスリや万引きが多いので気を付けて下さい。何かあったらすぐにお伝えください」
「わかりました。気を付けます」
〇渋谷スクランブルスクエア
センター街でパフェを食べ、渋谷ストリームなどを巡ったのち、渋谷スクランブルスクエアにやってきた。
佐久間淳「これが渋谷スクランブルスクエアか。さっきの渋谷ストリームと同じくらい高いなぁ。それにしても、デッキのおかげで便利だね」
山中杏「そうよ。まだ一部は完成してないけど、それでも結構人気の場所なの。展望台が人気だって、TVでレポーターが言ってたの」
佐久間淳「そうだね。(なんか、結構気が合ってきたなぁ。)」
早速、展望台に向かうことにした。
〇SHIBUYA SKY
こうして僕らは、shibuya skyへとやってきた。
「うわー、すごくいい景色!」
僕らは絶景に感動した。
佐久間淳「僕、この街のことが好きになってきたよ、山中さん」
山中杏「気に入ってくれたなら私、うれしいわ。私も佐久間君と一緒になれたんですもの」
なんだか、僕らはいい関係になってきたな。僕はそう感じた。
〇ハチ公前
楽しいひと時はあっという間に過ぎ、やがて、夕方になった。
佐久間淳「今日は、本当にありがとう。楽しかったよ」
山中杏「こちらこそ、お役に立ててよかったわ。この地図、伯父さんに返さなくっや」
佐久間淳「また、機会があったらこの街に来るつもりだよ」
山中杏「そうしてくれるとすごくうれしいわ。連絡先、交換しましょう」
佐久間淳「そうだね」
こうして僕らは連絡先を交換した。
山中杏「また、いつでも渋谷に遊びに来てね」
佐久間淳「もちろんさ。僕も勉強頑張るから、山中さんも、美容師頑張ってね」
山中杏「ありがとう。また会おうね」
佐久間淳「うん。ありがとう。さようなら」
こうして、僕の初めての渋谷散策は最高の思い出となった。僕はこれがきっかけで渋谷が好きになったのだった。
渋谷にお詳しいですね、まるで一緒に観光してるような気分になりました!!
タップには、渋谷のイラストも多いんだなあとそれも感心しました😃
街を案内する物語って、ありそうでなかったから面白かったです。
体験型物語という新しいジャンルかも知れませんね!!
街の説明がとても丁寧で、
一緒に観光している気分になりました。
楽しいですね。
どこにでもあるようで、実際にはなかなかない素敵なデートですね✨
渋谷は確かに目まぐるしく景色が変わっていくので、どこの何を見ればいいのかわからなくなる時もありますよね😂