第4話 サンタちゃんはクソガキをぶん殴りたい!(脚本)
〇巨大なビル
記者1「マロウス理事長!! おもちゃ工場の責任者が逮捕された件について何かコメントを!!」
記者2「これまで横領していたエネルギーの行方については、黙秘していますが・・・」
マロウス「あーもう、うるさい!!」
マロウス「ノーコメント! ノーコメント!」
〇上官の部屋
マロウス「クソ、うっぜええええ!」
マロウス「あのサンタちゃんとかいうクソガキが 来てから、ボクの計画狂いまくりだよ!」
マロウス「にしても工場長の奴、 下手打ちやがって・・・」
マロウス「ま、いいか。 エネルギー源はほかにもあるし」
マロウス「それより、あの小娘をいい加減始末したい ・・・ん?」
サンタと子どもの交流会 企画書
マロウス「これ、使えるな・・・ククク」
ブリッツェン(ご主人様、今日は独り言多いなあ・・・)
〇大広間
――サンタと子どもの交流会、当日
子ども1「サンタさんまだかなー!」
子ども2「わたし、トナカイ見たーい!」
司会「皆さまお待たせしました、 サンタクロースさんたちの登場です!」
司会「今日はみんな、たくさん質問してね!」
〇大ホールの廊下
トナカイ「いいですかサンタちゃん!」
トナカイ「絶対にあの子たちの夢を 壊しちゃいけませんからね!」
トナカイ「子どもたちを幻滅させて、 追放されたサンタもいたんですよ!?」
サンタちゃん「わかってるって。テキトーに子どもと 遊んでくればいいんでしょー」
トナカイ(わかってない! 全然わかってない!)
〇大広間
サンタちゃん「やあボク! プレゼントには何が欲しいのかな!?」
ルカ「別に。なんもいらねーよ」
サンタちゃん「えっ」
ルカ「ってか、いるわけねえだろサンタなんて」
ルカ「バイトさん大変だよな、 こんなことさせられて」
ルカ「俺は別に何も聞かねえから、 適当にダラダラしててくれていいぜ」
サンタちゃん「本当!? それは助かるなー」
トナカイ「いやせめて怒れ!!」
トナカイ「良いんですかサンタちゃん、 こんなこと言われて!」
トナカイ「サンタの存在が疑われてるんですよ!?」
サンタちゃん「えー? いいじゃん信じたくない子は別にさ」
サンタちゃん「自主性を大事に育てないと!」
トナカイ「またどっかで聞いた 適当な言葉を並べて・・・」
トナカイ「そ、そうだ! お手紙書いてきてくれたんでしょ?」
トナカイ「君の欲しいプレゼントは・・・?」
現金1億ドル
トナカイ(思春期って感じだなあ・・・)
〇大ホールの廊下
マロウス「ふっふっふ・・・みーつけた」
マロウス「サンタを信じないという 「負の願い」を持った子をね」
マロウス「闇魔術の研究成果、今こそ試してやる!」
司会(なんかぶつぶつ一人で言ってる・・・ 怖・・・)
〇大広間
ルカ「うっ!?」
サンタちゃん「ん? どしたん? うんち?」
ルカ「う・・・ウウ・・・ウガアアアア!!」
トナカイ「な、なんだぁ!?」
〇大ホールの廊下
マロウス「はははは、大成功じゃないか!」
マロウス「「負の願い」を増幅させて生み出される、 クリスマスモンスターよ!!」
マロウス「そのまま小娘を踏みつぶしてしまえ!!」
〇大広間
サンタちゃん「な、なにこれ・・・」
サンタちゃん「子ども向けだからって、モンスターの ショーまで・・・気合入ってるなあ」
トナカイ「いや呑気か!」
ルカ(モンスター)「俺ハ・・・信ジ、ナイ・・・」
トナカイ「ひょっとして、ルカ君なのか・・・?」
ルカ(モンスター)「サンタナンテ、イナインダアアア!!」
サンタちゃん「うひゃあー!?」
トナカイ「どうしたんだよルカくん!?」
トナカイ「モンスターになるくらい頑なに信じない なんて・・・何かあったの!?」
ルカ(モンスター)「ソレハ・・・」
〇田舎の公園
ルカ「ねえ、今年はサンタさんに 何のプレゼントお願いする!?」
男の子「なんだよルカ、 まだサンタとか言ってんのか?」
ルカ「えっ?」
男の子「サンタなんているわけねーだろ!? あんなのパパのコスプレだよ、コスプレ」
女の子「まだ信じてるなんてルカはお子様ね」
ルカ「わ、わかってたよそんなこと!」
ルカ「俺だってサンタなんか信じてないよ!」
〇大広間
ルカ(モンスター)「・・・トイウコトガ、アッタンダ」
トナカイ(思ったよりしっかり回想で 教えてくれたなあ)
トナカイ「まさか、友だちに馬鹿にされた悔しさで こんな魔物に・・・?」
サンタちゃん「なにそれ、くだらなーい」
ルカ(モンスター)「・・・エッ?」
サンタちゃん「わたしなんて、怠け続けてどれだけ 人に馬鹿にされたと思ってるの!?」
サンタちゃん「その度魔物になってたら、 いくら会場を破壊しても足りないよ!!」
トナカイ(そのメンタルだけは見習いたい・・・)
ルカ(モンスター)「イヤ、ナンカソノ問題トハ 全然違ウ種類ノ悩ミデ・・・」
サンタちゃん「わたしは誰がなんと言おうと怠け続ける!」
サンタちゃん「あんたも自分が信じたことなら、 何言われようと信じ続けなさいー!!」
ルカ(モンスター)「・・・ン・・・ンンンンン・・・?」
トナカイ(勢いに押されて、 ルカくんが納得しかけている・・・)
サンタちゃん「くらえ! 悪い子向けプレゼントその②!!」
ルカ(モンスター)「ギャアアアア!!」
トナカイ(・・・もう躊躇なく使うようになったなあ)
ルカ「う、うう・・・」
〇田舎の病院の病室
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サンタちゃん✨☺️やはり好きですねー✨可愛いです!!✨このお話は読んでて明るい気持ちになりますね✨ルカくんもサンタさんを信じないと言いながら実は信じたかったという可愛い少年でしたね✨☺️
続きも楽しみにしてます!!✨