ハチ公が鳴く刻  悲しきハロウィンのワルツ

良し

麻薬犯を追って(脚本)

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〇警察署のロビー
  話す▶️河津刑事
淀川宗真「河さん、出てきたのはその・・・メイドだけか?」
河津刑事「それが・・・その前にに受付の服を着た女が先に出て、暫くしてメイド服が出てきてなぁ」
佐野かな「受付の人が出てから、メイド服ですか?普通逆じゃありません?」
淀川宗真「ほう、良く気付いたな」
佐野かな「えへ、助手確定ですね」
淀川宗真「じゃあ助手さんに聞くが、何故その順番で出て来たと思う?」
佐野かな「それは・・・」
淀川宗真「助手まだまだだな、これで一つ確定したな」
佐野かな「え?」
河津刑事「受付の真野は共犯の可能性が高まったって事だよ、お嬢ちゃん、証拠はまだ無いがな」
佐野かな「そんな・・・」
淀川宗真「あと、メイド服が男か女かわからんしな」
佐野かな「え?」
  聞く▶️メイドの事
淀川宗真「顔は映って無かったんだろ、河さん?」
河津刑事「ああ、お前さんの言う通りさ、良くわかったな?」
淀川宗真「それこそ普通ならメイド服を着るのは女性だが、もうすぐでハロウィンだ、男が仮装でメイド服を着ててもおかしくは無い」
淀川宗真「だから、顔が映って無い以上は、メイドとしか言いようが無い、そうだろ?」
河津刑事「流石だな、その通りさ」
佐野かな「あの、それじゃ蜂須賀って男がメイド服の可能性もあるって事でしょうか?」
淀川宗真「ああ、ある」
  見る▶️河津刑事
河津刑事「ん?鶴屋からだ・・・もしもし」
鶴屋取締官「もしもし、河津さん、情報ありがとうございました、今、蜂須賀の家を張り込むよう指示しましたので」
河津刑事「おう、わかった」
  話す▶️河津刑事
河津刑事「マトリが蜂須賀の家を張り込んだ」
淀川宗真「あいよ、じゃあ捜査に戻るわ」
河津刑事「おう、何か分かり次第連絡する」
  移動する▶️歌舞伎町

〇歌舞伎町
  話す▶️かな
佐野かな「今度はどちらへ?」
淀川宗真「結局付いてくるのな、ママが教えてくれたキャバクラだ」
佐野かな「あの・・・キャバクラってどんな所です?」
淀川宗真「知らないのか!?とんだお嬢様だ・・・キャバクラってのは、綺麗なお姉さんと酒を飲む所だ」
佐野かな「なんか・・・いやらしい・・・?」
淀川宗真「否定はできんな・・・ドレスが結構セクシーだしな」
佐野かな「え?そうなんですか!?」
  移動する▶️キャバクラ

〇ホストクラブ
「いらっしゃいませ」
  話す▶️キャバクラ嬢
佐野かな「メイドさん!?」
淀川宗真「ここ、キャバクラだよな?」
エリサ嬢「ああ、この衣装はハロウィン仕様です」
淀川宗真「なるほど」
  話す▶️受付
淀川宗真「すまない、淀川と言う者だが、オーナーはいますか?」
受付「淀川様ですね、オーナーから伺っております、こちらへ」
キャバクラのママ「いらっしゃい、あけみママからお話を聞いているわ」
  聞く▶️畠山の事
淀川宗真「殺される前日に、畠山が来てたようだが?」
キャバクラのママ「ええ、まさかこんな人の多い場所で、麻薬の取り引きの話をするとは思わなかったけどね」
佐野かな「相当酔ったのですかね?」
  聞く▶️蜂須賀の事
淀川宗真「相手は、蜂須賀って男と聞いたのだが?」
キャバクラのママ「名前までは知らない人だけど、そこはあけみママが調べたんだと思うわよ」
  聞く▶️麻薬取引の事
淀川宗真「よく麻薬取引ってわかったな」
キャバクラのママ「隠語は使ってたけどね、まぁその辺は察してね」
佐野かな「隠語って何ですか?」
キャバクラのママ「仲間内の暗号みたいな物よ」
佐野かな「なるほど」
  話す▶️ママ
淀川宗真「ところで、よくあんな写真撮れたな」
キャバクラのママ「畠山にはウチの女の子が世話になってるんでね」
淀川宗真「どう言う事だ?」
キャバクラのママ「余り言いたくは無いんだけどね・・・」
キャバクラのママ「ウチの女の子、あそこでお金を借りてる子が多いのさ・・・」
キャバクラのママ「しかもトイチでね・・・」
淀川宗真「トイチだと!?」
佐野かな「トイチって何ですか?」
淀川宗真「10日で1割、すなわち100円だと10日で10円の利息、110円で返さないといけないんだ」
佐野かな「でも、それって法律違反では?」
淀川宗真「大方、ブラックリストで借りられなくなったヤツらなら、公にはしないだろうな」
キャバクラのママ「それに、載ってなくても審査が通らないような子らも、その場で借りられるしね」
キャバクラのママ「後、トイチならまだマシだしね」
佐野かな「それで、まだマシなんですか!?」
淀川宗真「悪徳金融なんてゴマンとあるぞ」
佐野かな「・・・」
  聞く▶️会話の内容
淀川宗真「どんな会話をしていたんだ?」
キャバクラのママ「さっきも言ったけど、取り引きの話よ」
キャバクラのママ「どうやら、畠山が資金を渡して、もう1人の男が売買して、売上の一部を畠山に渡してたようね」
キャバクラのママ「最も、取り引き相手まで、どっちもわからないけどね」
淀川宗真「そうか・・・そこは蜂須賀に聞くしか無いか」
  移動する▶️外に出る
淀川宗真「忙しいところありがとう、また来るよ」
キャバクラのママ「今度はお客で来ると嬉しいな」
佐野かな「あわわ・・・」

〇歌舞伎町
  話す▶️かな
佐野かな「今度はどちらへ?」
淀川宗真「まだ付いてくる気か!?」
佐野かな「助手ですから」
淀川宗真「ハァ・・・仕方がない、邪魔だけはするなよ」
佐野かな「はい!!」
  移動する▶️蜂須賀の家

〇白いアパート
  話す▶️鶴屋取締官
淀川宗真「鶴屋さん」
鶴屋取締官「あ、淀川探偵、どうしてここに?」
淀川宗真「畠山の麻薬絡みでわかった事が」
鶴屋取締官「何ですと!?」
淀川宗真「どうやら、畠山は蜂須賀に金を渡して売買させてたようだ」
淀川宗真「だから、畠山自身は現物を持たずに麻薬で儲けてようだ」
鶴屋取締官「そういう事ですか、では取引相手は蜂須賀本人に聞くしか無いようで」
淀川宗真「ええ」
  見る▶️回り
麻薬捜査官「鶴屋さん」
鶴屋取締官「どうした?」
麻薬捜査官「蜂須賀らしき人物が近づいて来てます」
鶴屋取締官「何!?よし配置につけ!!」
麻薬捜査官「はい!!」
  隠れる
淀川宗真「俺たちも隠れるぞ」
佐野かな「は、はい」
麻薬捜査官「蜂須賀が部屋に入りました」
鶴屋取締官「よし、お前は裏へ回れ」
麻薬捜査官「はい!!」
淀川宗真「かな、お前もここに残れ!!」
佐野かな「は、はい」
鶴屋取締官「では、淀川さん行きましょう」
淀川宗真「ええ」
  移動する▶️蜂須賀の部屋の前

〇マンションの共用廊下
  チャイムを押す
蜂須賀阿羅誰「誰だ!?」
鶴屋取締官「蜂須賀阿羅、麻薬取締容疑で逮捕する、扉を開けろ!!」
蜂須賀阿羅「マトリ!?しまった!!」
淀川宗真「鶴屋さん、大家さんに鍵を借りて来る」
鶴屋取締官「頼みます!!」
鶴屋取締官「蜂須賀、もう逃げられんぞ、大人しく扉を開けろ!!」
淀川宗真「鶴屋さん、鍵を借りて来た!!」
鶴屋取締官「ありがとうございます、さあ鍵を」
  開ける▶️蜂須賀の玄関の扉

次のエピソード:麻薬事件解決?そして•••

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